『眠れる森のるいこ姫様、お迎えに上がりました。』
『まぁ~白馬に乗った王子様~。』
『でも、るいこ...まだ眠いです~王子様~。』
むにゃむにゃ ぐ~ぐ~ が~が~ ぐ~か~ぐ~か か~~~かかか
『う~ん、王子様~』 ふにゃふにゃ むにゃむにゃ~。
ザ~~~ァ。
『王子様~むにゃむにゃ、眠れる森は雨ですか?ふにゃふにゃ。』
『いえいえ、夏の日差しがギンギンですよ。』
『ギンギン?』
ザ~~~ァ。
って事は??? むにゃむにゃ。 あの音はもしか?あっちの世界???
ひょえ~~~、眠れる姫になってる場合やないが~。
階段の窓~~~リビングの窓~~~玄関~~~
わ~~~洗濯物~~~
でもでも...
足がもつれる~~~お目々も半開き~~~おつむはまだ彷徨ってる~~~
『だりか~~~。』
あれ???
窓は締まってるし、洗濯物も取り込んである~。
「私が入れたよ。」
「わ~さすが~Yちゃん!」
「キャロママ、あんだけの雨でも寝てるし。」
「あはは~だよね~。」
そう~Yちゃんは、小さい頃から強雨 雷雨の時には決まって戸を締め捲くる子でし
た。
でも、そんな変なYちゃんの癖でキャロママ大いに助かってるんだけどね。
そんなYちゃん、今日から彼氏ちゃんの所へ旅立って来ま~す。
キャロママからのささやかなおみやだよ。
マンゴ~だぞ~。 キャロママもまだ食べてないんだけど~。
いつも訪問ありがとう~。
キャロママ... 今日は朝からお掃除おばちゃんになってます。
ひょえ~後2時間で今度は台風がやって来ます~。