「お母さん、明日久しぶり学校やからお弁当がいる~。」
え~?
キャロママ、おばあちゃん状態!
ちょっとは腰痛良くなったけど、まだ1/4は寝たきり。
でも、かわいいAちゃんの最後のお弁当日!頑張って腰痛ベルト締めて作るかぁ。
昨日カレー作ってくれた事だしね。
しか~し、買い物行ってないから冷蔵庫スッカラカ~ン。っていつもスッカラカ~ンだけど。
しょうがない!ここはある物で作るしかないなぁ。
で、ベルト締めて頑張って作った最後のお弁当がこれだぁ~。
ふりかけ無~し。
冷食チ~ン。
大雑把~。
あ~ぁ、あのキャラクターお弁当作っていたキャロママは何処?
Aちゃんの最後のお弁当がこれかい!
あはは~食べられれば良か良か!
ちょっとかわいそうやから、サービスしてフルーツも付けちゃおう。
宮崎名産...「スィートスプリング」
このオレンジみたいな柑橘...
超美味しいからお目にかかる事があったらぜひ食べてみてね。きんかん『たまたま』もよろしく!
ん???
Aちゃん起きて来ないわね。
今日は時間遅くてもいいのね。
でも、もうすぐ10時おかしいわ。
『学校何時から?』
ドッタンバッタン!
ん???
まさか???
リ~ンリ~~~ン
だりだぁ~、キャロママ起き上がるのも必死ちゅうねん!
あいたたぁ~どっこいっしょ!
「はい、○です。」
「もしもし、私○高の○ですけどおはようございます。」
「あら~○先生!おはようございます~。」
「あの、今日登校日なんですけど、Aさんがまだ来てないんですけど。」
「え~今用意してるみたいですけど、今日は何時からだったんですかぁ?」
「今日は朝からです。今卒業式の練習してるんですがAさんがまだ来ないので電話し
ました。」
「まぁ~そうだったですかぁ~すみませ~ん。今すぐ行かせますから。お電話ありがと
うございました。」
うおりゃぁぁぁぁぁ~~~A”~~~。
ドッタンバッタン!
バタバタバタバタ!!!
「あーた!今日学校8時からだったと~~~?」
「うん!」
「うんやないわ~!今先生から電話あったよ!あーたね~.......ぶつぶつぶつぶつ。」
「もう~うざい!」
うううざぁぁぁぁぁ~~~い。
ブッヒョ~~~ン!
「A”~~~、ちょっと待でぇぇぇ~~~~。」
このキャロママに向かってうざい!とは何だ!!!
あ~キャロママ気が治まらない!
元気なお口が止まらない!
ぶつぶつぶつぶつ..........
コーヒでも飲んで気を治めなきゃ!
ホッと~。
ん?
お弁当~!Aの奴お弁当忘れてる~。
ち~~~ん。
うっわ!キャロママがキャロママが...
腰ベルト締めて冷蔵庫あせって必死で作った最後のお弁当を~。
奴は忘れて行きやがった~~~。
どうしてくれる?この始末どうやってつける?
Aめ、首洗って待ってな。
夕方...
「ただいま。」
「Aちゃん、ちょっといらっしゃい。」
「何?」
「何やないわ!あーた卒業式練習間に合ったと? ピアノの伴奏者がいなくて歌歌え
んかったやろ。」
「ちょうど、間に合った。」
ちっ!間にあったかぁ~。
「先生からも怒られたやろ?」
「図書貸し出しの本持って来たかって言われただけ。」
はぁ?しぇんしぇ~い、もっとビシっとバシっとやっちゃってくださ~い。
「あーたね、お願いだから卒業式まではおりこうさんでいて。卒業見送られたらどうす
るの?」
「わかった。」
「で、キャロママの最後のお弁当はどうする訳?」
「あ!あはは~忘れて行ったね。」
何とも毎日のように落ちてくる爆弾!
キャロママの血圧は下がりそうにありません。
それにしても、運がいいと言うかすり抜けると言うか奴の人生って言うのもありだわ。
たぶんあの子の人生はず~っとこんな調子でうまく流れていくんだろうな。
キャロママある意味羨ましいです。
Aちゃ~ん、世渡り上手な生き方教えて~。 え~そっち~。始末つけなくていいの~?
いつも訪問ありがとう~。
「今日は、あのラーメン屋さんに食べに行こうか?」
「うん!」
A~あーたは、キャロママの愛情たっぷりのお弁当食べときなさい。