改札を抜け、コートのポケットから携帯電話を取り出した。
「首藤やけど、どこに行ったらいい?何号室?」
「やっちゃーん、待っちょったよー。1211号室におるけ上がってきて。」
松が猫撫で声を出すときは気を付けなくてはならない。必ず嫌な頼み事だ。それを断りきれない俺も俺だが。アイツの声には魔力じみた力が宿っている。アイツに何か頼まれるとどうしても断れない。周りの連中に聞いても、みんな断りづらいそうだ。ガキの頃からアイツのおかげで嫌というほど苦労させられてきたものだ。
駅の構内を伊勢丹があるほうに歩くとすぐ、「ステーションホテル」の2Fエレベーターホールに辿り着いた。初めて「ステーションホテル」に入るが、ここは駅の下が1Fフロントになってるが、フロントを通らずに各階に行けるようになっているらしい。俺はエレベーターのボタンを押して、上りエレベーターを待った。
「首藤さん!」
突然の聞き慣れた声に俺は振り返った。そこにはコンビニのビニール袋を持ったノブが立っていた。
「お前もおったんか。お前もいい迷惑やのー。」
「そうですよ、でも首藤さんが来たんで俺は帰れますから助かりました。」
「嘘やろ!お前の代わりに呼ばれたんか?冗談やろ!?」
「だって俺仕事がありますもん。」
ノブはニッコリ笑ってエレベーターのドアを押さえて、俺を先にエレベーターに乗せた。
「首藤やけど、どこに行ったらいい?何号室?」
「やっちゃーん、待っちょったよー。1211号室におるけ上がってきて。」
松が猫撫で声を出すときは気を付けなくてはならない。必ず嫌な頼み事だ。それを断りきれない俺も俺だが。アイツの声には魔力じみた力が宿っている。アイツに何か頼まれるとどうしても断れない。周りの連中に聞いても、みんな断りづらいそうだ。ガキの頃からアイツのおかげで嫌というほど苦労させられてきたものだ。
駅の構内を伊勢丹があるほうに歩くとすぐ、「ステーションホテル」の2Fエレベーターホールに辿り着いた。初めて「ステーションホテル」に入るが、ここは駅の下が1Fフロントになってるが、フロントを通らずに各階に行けるようになっているらしい。俺はエレベーターのボタンを押して、上りエレベーターを待った。
「首藤さん!」
突然の聞き慣れた声に俺は振り返った。そこにはコンビニのビニール袋を持ったノブが立っていた。
「お前もおったんか。お前もいい迷惑やのー。」
「そうですよ、でも首藤さんが来たんで俺は帰れますから助かりました。」
「嘘やろ!お前の代わりに呼ばれたんか?冗談やろ!?」
「だって俺仕事がありますもん。」
ノブはニッコリ笑ってエレベーターのドアを押さえて、俺を先にエレベーターに乗せた。
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