S&R shudo's life

ロック、旅、小説、なんでもありだ!
人生はバクチだぜ!!!!

真冬の狂想曲4-4

2006-07-16 10:27:49 | 真冬の狂想曲
4-4
「それはこっちにも情報入ってますけど、まさか東京までは解ってないでしょうし、東京までは来ないでしょ。いやー、自分の女が埼玉におるの知ってるでしょ。じーっと隠れてるのも、ちょっとしんどくなりまして…。女に会いに行くのに、金も持ってないんじゃ恥ずかしいんで、どうにかならんですか?実はもう岡山駅におるけですね、金用立てて貰えるなら、大阪で降りようと思ってるんですよ。平井さん、今大阪ですよね?」
俺はさらに佐々木の携帯電話にピッタリと耳を押し付けた。
「悪いな佐々木、今静岡に向かって移動中だから今日は大阪には帰らないぞ。あれだったら、俺も2,3日したら中村さんとこに顔出すから、東京で会おうか。その時に金廻してやるよ。」
俺は松に振り返り大袈裟に首を横に振った。松は落胆し、それが怒りに変わった。手で電話を切るように佐々木に即した。佐々木は無言で首を縦に一回振った。
「そうですか、自分はとりあえず今から東京に向かいますんで、東京に来たら連絡して下さいよ。それと金の件頼みますよ。」
佐々木は金の事を念押しして電話を切った。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 真冬の狂想曲4-3 | トップ | 真冬の狂想曲4-5 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

真冬の狂想曲」カテゴリの最新記事