S&R shudo's life

ロック、旅、小説、なんでもありだ!
人生はバクチだぜ!!!!

真冬の狂想曲6-3

2006-07-27 18:18:21 | 真冬の狂想曲
6-3
 松の話が終わった頃、キムがやってきて俺達を道路の向こう側のビルに連れて行った。他の若いヤツがエレベーターのドアを開けて待っていた。いったい俺達は何様なんだろう。
エレベーターに乗り込むと、キムが5Fのボタンを押した。俺達は5Fで降りると目の前のガラスのドアに向かった。ドアには「サブリナ」と書いてある。
 中に入ると俺みたいな貧乏人は決して入る事が出来ないような高級なコリアンクラブだった。客はみんな身なりが良い。俺ときたら、ジーンズにフランス軍のハーフコート、赤いチェックのマフラーだ。俺は入るの躊躇ったが、キムが俺の手を引き店内に連れて行った。俺は仕方なくみんなの待っているソファに座った。
 店は平日だというのに忙しそうだったが、俺達には一人一人に綺麗な女性が付いた。バランタインが2本空いた頃、鼻の下を伸ばして調子に乗っている松の腕を掴んで外に連れ出した。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 真冬の狂想曲6-2 | トップ | 真冬の狂想曲6-4 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

真冬の狂想曲」カテゴリの最新記事