即入院ですと！？

『盲腸かもしれないですね。』とドクターは確かに
言った。素人あいてに虫垂炎とは言わずに盲腸と
言ってくれたのかしら。たしかに、胃腸科があるのに
内科（おもに肺と心臓担当）に並んでいた無知な女。
『薬より点滴の方が効き目が良いので、入院して
検査と治療をします。』が最初の診断だった。
“入院って今日ですか？”
『はい、もちろんです。』
“あーそんな気がして準備してきたんですよ。”と
デカイバックを指差した。
その前に、血液検査とレントゲン・ＣＴｽｷｬﾝに回って
来るように言われた。
血液検査の受付には“みゆきちゃん”がいた。
久しぶり～。相変わらず異国的美女だった。
体調が非常に悪いときにだけ、この人に逢う。
以前、ダンスレッスンでご一緒だった人。
『今日はまたどうしたんですか？』Byみゆき

血液検査などが終わってもどると、状況が変わった。
白血球の値などがさほど悪くないという。
ドクターも悩んでいたが、『薬で様子を見てください』
ということになった。
激しい運動をしないこと。そして、あまり沢山食べない
ように、と言われた。毎日食べすぎだったこと、なぜ
わかったんだろう。
今思えば、月曜日朝から体調が変だったかも。
食欲がいまいち。
火曜日、朝食も食べたくないのをムリに食べて
ゴルフレッスン無理かも・・・と思いつつ、
行って１時間打ち込み。ミゾオチが痛かった。
帰宅後、寒気。

この日、朝起き上がると、立ち歩いて動くことが
困難なほどの痛みを、ミゾオチから胴回り一帯に
感じた。昨夜からの寒気で体温を測ると37.0。
突発休みはイヤだがしかたがない。室長とバイちゃん
に連絡をとった。
10時近くまで寝ていたが、このまま寝ていても
良くなりそうもない予感があった。
急いで身支度をして、さらに大きなバックに
入院準備品を詰めた。とはいっても、とっさに
化粧もしてないのにメイク落としと洗顔フォームを
いれ、ハブラシは病院の売店で買おう、そして今まで
着ていたパジャマ上下とその上から着ていたフリース
上下を詰め込んだ。だってね、洗いざらしのパジャマが
キティーちゃん柄しかなかったのだ。どこかにもう一組
あるはずなのに。入院したら、キティーちゃんパジャマ
で車椅子に乗せられてあちこち運ばれるのも耐えられ
ないから。今後のため、非常持ち出し袋のほかに、
入院用品バックも常備しておかないと。きちんとした
パジャマを入れて。