
ごはん、ごはん!
1日2回食をモリモリ食べるようになったニーナ。
今のところ好き嫌いなく何でも食べてくれる。
ところで、ワタシはベビーフードをほとんど買わない。
別に何が何でも手作りにこだわっているわけではなく、ただ単にドイツのベビーフードがあまりにもマズそうだから。
見た目はオレンジのドロドロか白っぽいドロドロで、表示を読まないといったい何が入ってるんだかまったくわからない。
月齢によってドロドロの中に混じってるパスタとか米とかの大きさを微妙に変えてあるだけ。
蓉は離乳食期にしばらく日本にいたので、ベビーフードを活用した。
ワタシの舌が日本食だからということもあるけど、日本のベビーフードは変化に富んでいて、大人が見てもおいしそうなんだもん。
それに、量が少ないのでいろんなものを組み合わせてあげられる。
ドイツのベビーフードって、マズそうなうえにひと瓶がやたらとデカイ。
月齢が進むにつれて、瓶もどんどんデカくなる。
これはほんとに一食分なのか?
でもニーナはこの量は一度に食べきれないので、2回に分けたとしても、2回食の2回ともこのドロドロを食べるのかと思うと、どうも買う気になれない。
と、いつもベビーフードの棚の前で買おうか買うまいか逡巡しているワタシの横で、ドイツ人のママがささっといく瓶もまとめてカートに入れて立ち去っていく。
ああ、1週間分のストックなのかな~と見送りながら、結局何にも買わないことが多い。
時々ベビーカーに乗せた赤ちゃんに、この瓶からベビーフードを食べさせてるお母さん見かけるけど、このあまりにもまずそうなベビーフードを、冷たいまま瓶から食べさせるのはいくらなんでも…と思ってしまう。
さて、そんなワタシから、ニーナがふだん食べさせられている離乳食とは。
第三子では、手抜きばかりが上手になり、基本は取り分け。
味付けも、味をつける前に取り分けようとすると食材がニーナにはまだ固いので、ふつうに味付けしてからニーナの分だけ最後に残しておいてくたくたになるまで煮込んで、食べる時にお湯でのばすという…
しかも、大人が先に食べてからニーナの番になるという…
そう、夕飯に暖かいものを食べる日本食だからこそ、取り分けということが可能なのだよね。
ドイツ人がよく食べているパンやチーズ、ハムの夕飯だと、赤ちゃんに取り分けてあげることができないので、わざわざ作るよりは市販品で済ませるほうが合理的なのかも。
でも、ワタシの手作り(?)離乳食は、とくに有機野菜を使ったり、調理器具を消毒したりということはしないので、そういう面では市販のベビーフードのほうがよほど安全でいい食材を食べさせてあげられる。
取り分けだと、これいいかげん使い切っちゃわなきゃっていう古食材の投入頻度も高いし…
時々、こんなもの食べさせてゴメンってメニューのこともあるし…
決して市販ベビーフードよりおいしいとは限らないのであった。
でもね、手間ひまかけて完璧な離乳食で育てたとしても、ドイツに住んでいる限りフライドポテトとソーセージの2大ジャンクフードを避けて通ることはできず、幼稚園に入るころには、好きな食べ物をきかれるとかならずこの2品があがってがっくりするのよ。
和風で薄味の母の味なんて、しょせんジャンクな化学調味料にたちうちできない。
ワタシもポテトとソーセージ好きだし、コンビニおにぎりも好きだし…
そういえば、蓉がねんねの当時、離乳食のレシピ本どおりに「ニンジン10g…」とかスケールで量ってて、育児ノイローゼになりかけてた日本人のお母さんいたな。今ごろどうしてるんだろう。