Tagebuch aus dem Laendle

ミュンヘンのはずれ、F村へ移った相変わらずの親バカレポートです。

お仕事中間報告

2014-07-08 21:40:27 | Weblog

Milch trinken!!!!
左:ぎゅうにゅう~、ぎゅうにゅう~! あ、これ冷蔵庫ね。
右:ん~



さて。
3ヶ月のインターン期間もそろそろ終わりに近づいてきた。
人手不足の折、9月から本採用の運びとなった。ばんざい!
初めはデスクもなく、荷物を持って休暇中の人のデスクを放浪したが、仕事の中身はとっても面白い。
こんなに面白くて、しかもパートなんて、一家の生活を支えるためにグチをこぼしながらフルタイム勤務してるマメオに申し訳ないぐらい。
ドイツで生活する移民の人を対象にした仕事なので、世界情勢の縮図を見るようでそれもまた面白い。
なにしろ、知らないことがあまりにも多すぎて、ちょっと暇ができるといろんなことをググってる。
この短い期間でつくづく思ったのは、今まで自分があたりまえに思ってきたこと、たとえば学齢になったら学校へ行くということが、あたりまえじゃない国があるという事実。
外国に留学して、いっぱしの苦労をしてきたような気でいたが、留学できたのも親にちゃんとした収入があったから、もとい、自分の生まれた国が、あたりまえの生活を送れる国だったからこそ。
ドイツでも日本でも難民受入れや生活保護のしくみなんて知らず、今さらのん気にググったりできるのも、実はものすごく運がよかったからなんだなあ。

たとえば、今同じ部屋で働いているSさんは、シリア難民だった。
ドイツにきて14年になるが、はじめの7年ぐらいは毎日いつ強制送還されてもおかしくない、心落ち着かない日々をすごしたという。
Sさんのドイツ語があまりにもじょうずなので、移民2世かと思ったぐらいだが、ドイツ語は大人になってドイツに来てからはじめて覚えたとのこと。
語学学校に通ったことがないので(!)、読むのに問題はないが、書くとなるとちょっと大変、とさらりと言って笑うSさんに、1年も集中コースに通ったのに、書くどころか読むのも日本語の本ばかりというワタシは心ひそかに赤面した。

Sさんは知的な雰囲気の物静かな人だけど、時々交わす会話で、なんとも壮絶な人生の断片に触れると言葉を失ってしまう。
なにしろ、今日唐突に言ったのが、
「昨日従兄弟が殺された。(!)」
Sさんはシリア北部の少数民族クルド人で、シリア紛争以来一族は世界各地にばらばらになり、家財はすべて失い、シリアに残ったご両親にはいつ会えるのかもわからない。
仕事に出かけたきり、テロリストに誘拐されてそのまま殺されてしまったという従兄弟。
出勤が命がけなんて。

できれば、同僚とは気軽く「昨日ビヤガーデンに行ってさ~」というようなスモールトークをしたいのだが、Sさんとすごす仕事の日常は時々とってもヘビーなのだった。
でもね、Sさんは自分もいろいろと問題を抱えているのに、自分の担当の移民にはほんとに親身に接していて、みんなから信頼されている。
ペーペーのワタシもいろいろと助けてもらっているし、いろいろと学ぶところの多い貴重な同僚なのです。
Sさんに限らず、どこか利益を離れたところで限りなく福祉にちかい教育関係の仕事をしている同僚はなかなか濃い人が多く、それだけでも今度の職場は面白い。









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