陶芸ブログ in 山梨  

“美しい”をもっと形に、より心の奥へ・・・甲州伊賀焼窯元 六鵬窯

あの土、こんなんなっちゃいました。

2009年11月25日 | 陶芸 こうしたら
甲州伊賀焼窯元・六鵬窯の田村六鵬です。

先日の中道の粘土のテストピースに、志野釉を掛けて本焼きしてみた。
結果はご覧のとおり、ドロドロに熔けてしまった。



正直、ここまで熔けるとは予想していなかったので、結構ショックだ。
なんとか灰なんかを混ぜて熔け易くすれば、釉薬になりそうなので、また追って結果報告します。

う~~ん、それにしてもここまで熔けるとは…「ざんね~ん!」…ふるいか。


陶ギャラリーRoppo 六鵬窯
山梨県山梨市矢坪1669-79
TEL:0553-23-3932
E-mail:artg-zen@alpha.ocn.ne.jp
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土編4  粘土のテストピースを作る

2009年11月03日 | 陶芸 こうしたら
甲州伊賀焼窯元・六鵬窯の田村六鵬です。
昨日に引き続き、粘土造りのことをかきます。

天日でよく乾燥させた粘土を石臼で粉砕する。


粉末になった粘土を篩にかける。六鵬窯では最終的に網戸の網を使う。


水を加えよく練るが、少し粘りが足らないようだ。
2、3か月ねかす必要があるようだ。


紐状にのばした粘土を、平らにのばし15センチ位の長さに切る。


ちょうど10センチの所に印をつけ、本焼きが終わるまでの収縮率をみる。

10センチのものが8.5センチになれば、収縮率15%となる。

          ※次回はいよいよ、素焼きとテスト焼成となる。


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土編3  採取した土が、やきものになってくれるかどうか!?

2009年11月02日 | 陶芸 こうしたら
甲州伊賀焼窯元・六鵬窯の田村六鵬です。
久しぶりに粘土について書こうと思います。

昨日、地元山梨県の中道という所に粘土を掘りに行ってきた。
まったく初めて掘る場所の土なので、どう焼きあがるかわからない。

はたして、やきものになってくれるのかどうか不安と期待がいりまじる。
今後テストをして、陶器にまでなっくれるかどうかを記事にしたいと思います。

中くらいの礫の層と砂の層、粘土の層とでなる堆積層だ。



やきものの土として使えそうだが、はたして…

かなりきめが細かいし、白っぽい土に思えたが。


水を加えてみると、以外に茶色くなった。けっこう鉄分が含まれているようだ。
粘りは充分あるが、かなり手にくっつくのが気になる。


        ※次回はテストピースを作ってみる。


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土編2 甲州伊賀の土

2009年10月03日 | 陶芸 こうしたら
甲州伊賀焼の窯元、六鵬窯の田村六鵬です。
「陶芸 こうしたら 土編2」を書きます。毎回少しづつになるかと思いますが、より深いところまでお伝えできればと思います。



信楽、伊賀の土に似た山梨県内でとれる花崗岩質の土です。比較すると長硅石が多く砂っぽくかなり粗いが、自然釉の発色は深みがありかなり良い。
これは粘土の中のガラス質の成分が溶け出し影響していると考えられます。
土の持つ力をいかに引き出すかということも、焼物の大切な要素と言えます。

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陶芸こうしたら 土編

2009年09月29日 | 陶芸 こうしたら
甲州伊賀焼の窯元、六鵬窯の田村六鵬です。今日から少しずつ、陶芸にかかわる美と用と陶そのものの話をしてみようかと思います。

たかが土、されど土
 
「土づくり」やきものにとって、最も重要な要素のひとつなのですが、最近の陶芸界では随分とおろそかになっているような気がします。
"よく練ってある土"なんていう意味ではなく、自ら掘り作った土であるかということです。
「土なんて今電話一本で届く時代なんだから、そんなことやらなくったって…、そんなに大した違いはないよ。」と、そんな声が聞こえてきそうです。
ところがどっこいそうじゃないんです!
つぎは次回へ


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