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フォトチャンネル:物語詩「光景 第二章」

2015-11-27 10:50:24 | フォトチャンネル/ポエム



午後一時
待ち合わせをしている

そんなことを思い出したのも
午後一時であった

アイロンをかけ忘れた
ワイシャツを着て
ジーンズをはいて
イチョウ並木の道を走る

灰色の煙が目にしみる

汗が体中に巻かれ
べっとりとしている

頭の中は空っぽ
君の元へ
目的地に向かって
ただ走るだけ

目の前にぼんやりと
揺れているものがあった

白いティーシャツに
赤いズボンをはいていた

体が傾き真っ白になり

目が覚めたとき

「遅刻だよ」

「ここはどこ?」

「うちだよ」

「そうか 辿り着いたのか」

小さな声で笑われた。

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