ROLFING(ロルフィング) ~ 身体とつながるために

公式認定ロルファー田畑浩良が,Rolfing(ロルフィング)プラクティスを中心に紹介します。

Rolfer(ロルファー)という仕事 - その1

2004年11月22日 | ロルファー
米国コロラド州にあるRolf Instituteで認定を受けたRolfing practitionerは,ロルファーと呼ばれています。約1年半ほどの間に3つのユニットを修了しなければなりませんが,この認定があれば,すぐさま仕事が成り立つかというと,そう甘くはありません。クライアントが安定してオフィスを訪ねるようになるには,およそ平均的には3年くらいはかかるといわれています。すぐ立ち上がるロルファーももちろんいますが,私がアドバンストレーニングであったドイツ人ロルファーは,10年かかったという人もいます。そのドイツ人は,腕がとてもよかったのであまりその話が信じれない程でした。勘違いしないで頂きたいのは,クライアントを呼ぶ集客力とロルファーの力量は必ずしも比例するとは限りません。自己をアピールするために,宣伝はある程度必要ですが,内容が伴っていれば,Word of mouthつまり口コミにより,クライアントは必ずきます。逆に口コミで誰も来ないようなら,ロルファー側に何か問題があり,何かを変える必要があると考えられます。もしくは,何らかのタイミングでそういう時期である場合もあります。ロルファーは,通常一人で,クライアントの窓口から,会計まで済ませる必要があり,そのすべての責任を負います。いくら,ロルフィングをセレブが推奨している情報や,その理論をうまく説明したとしても,最終的には,料金に見合うセッションの満足度が十分でなければ,クライアントは離れていきます。いくら感じよく接してある程度の信頼関係が築けたとしても,結果がついてこなければ,なにもならないという厳しい現実があります。それまで,軌道に乗っていたとしても,明日以降誰も来なくなる可能性がないとはいえない,それでも,ロルファーは,何かの団体に属することもなく,目の前のクライアントと向き合い,地道に毎日のプライベートセッションを丁寧に行っていくしかないのです。そんなリスクを負いながらも,ロルファーはRolfing(ロルフィング)を続けます。

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