ROLFING(ロルフィング) ~ 身体とつながるために

公式認定ロルファー田畑浩良が,Rolfing(ロルフィング)プラクティスを中心に紹介します。

Rolfer(ロルファー)という仕事 その3

2005年02月09日 | ロルファー
ロルファーとして認定された後,実際すぐ仕事として軌道に乗るかというと,なかなかむづかしいです。Rolfingという言葉を知っている人は,周りにほとんどいないし,うまくそれを説明できたとしても,それなりの結果ががついていかなければ,10回受けようという気にならないでしょう。クライアントが,ある程度コンスタントにくるようになるまでには,平均3年ともいわれています。アドバンスクラスで一緒になったPhysical therapistでもあるクラスメートは,10年立ち上げにかかったといっていました。その間,奥さんに支えてもらったといっています。どうみてもかなり腕がいい彼でしたが,彼ですらそういうこともあるのかと考えさせられました。
この仕事は,もちろんビジネスの側面もあるけれど,スピリチュアルな側面もすごく強いところがあります。実際の腕とは別に,自分自身と自分のワークに対する価値を自分がどれだけ認めているか?とか,自分が学び吸収する時期にいるとき,などがクライアントの数に影響します。自分が大きく変わる節目となるトレーニングに参加した後,クライアントの層が変わることもあります。自分のワークと料金のバランスを考え,値上げしたときも,クライアント層が興味深く変わります。
内面の葛藤が大きすぎると,ワークへの集中は難しくなるので,その場合は,もっとクライアントと向き合うことが自分に求められているのかもしれません。こうした内面の状態に実際の生活が直接的に影響するので,スリル満点です。
どうやってクライアントを呼ぶか?一番確かな方法は,”work of mouth(口コミ)”といわれています。受けてもらった人の体験が,次につながるわけで,結局は地道にやる以外に道はないようです。