
★ 一昨日の夕方、京都市内に出かけていたお母ちゃんが帰ってくるなり「今日はお寿司を買ってきたよ。」と言って、さっそく包みを開けだした。中にはマグロ、いか、イクラ、ウニが一貫ずつ入っているが、家族で食べるには少なすぎる。それより気になるのは、お母ちゃんがこちらの顔色を窺いながらニヤニヤしていることだ。そして、「どうや?本物みたいやろ。これ全部和菓子で作ったんやで。」とお母ちゃんは得意顔で白状した。

この握り寿司はその日の和菓子教室で作ったものの一つということで、パッと目には確かに本物と見紛う出来栄えだ。その日のうちにいただけるものと思っていたが、来月に上のお姉ちゃんが旦那さんと一緒に韓国から帰って来た時に食べさせてあげたいので、それまでとって置くとのことだ。早く食べないと腐ってしまうのではと心配になるが、和菓子は冷凍保存すれば結構日持ちがするそうだ。

★ ろっくんは規則正しく相変わらず特に変化のない生活を続けている。とはいうものの、少しずつではあるが老いの雰囲気が濃くなりつつあるように感じる。つい先ごろまでいつも大きく見開いていた目が今は半分くらい閉じているし、毛繕いはしていても毛並みの乱れが目につきだした。

日常のしぐさの端々にもちょっとした変化が見える。バナナを食べる時に皿の中に前足を置いたままにしたりとか、小松菜を食べる時には葉を前足で踏みつけているようになったとか、ほんの些細なことではあるが気づくことがある。こんな取るに足らないことだけれど、長年の間毎日ろっくんの行動を目にしているとその微妙な変化にも注意がいってしまう。これから先もいろいろと変化していくことがあるだろうが、いつまでも元気に過ごして欲しい。

★ 暑さが少し緩み、日中でも猫たちが庭で過ごす時間が増えてきた。デッキの上で日向ぼっこをするにはまだ暑すぎるので、コウやフクは葉陰を探して涼んでいる。地面に寝そべっているので、気になるのはダニやノミが身体につかないかということだ。

そこで、コウ、フク、シッポの3匹には毎月ごとにノミとダニの薬を与えている。以前は錠剤のものを餌に混ぜて与えていたのだが、シッポはすんなり食べるが、コウとフクは匂いを嗅ぎ分けて薬だけを食べずに残してしまう。そこで、動物病院で相談したところ、液状の薬もあるが普通野良は近づくと逃げてしまうので餌に混ぜてやる錠剤の方がよいと考え、それを処方していたとのことだった。

でも、我が家に寄り集まる3匹は皆触ることは勿論、抱き上げることもできることを説明し、以後は液状の薬をもらうようになった。この薬はスポイト状の容器に入っていて、これを猫の首筋に垂らしてつけてやる。これで3匹ともちゃんと施薬できるようになり、ノミ・ダニ対策は一応整った。

この甲斐あってか、コウとフクは病気や怪我をすることなく元気に過ごしている。母猫のみいからの縁で我が家に居つくことになったコウとフクであるが、わずか3歳で亡くなったみいの分までもできるだけ長く幸せな日々を元気に過ごして欲しい。