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はい!滝沢ロコです!

俳優、声優、滝沢ロコのオフィシャル・サイト&プライベート・ブログです。無断転載はご遠慮下さいね。

卒業おめでとう

2008年03月08日 | 徒然
みなさぁ~~ん

季節はまさに、卒業シーズン

新しい人生に向って、大きな一歩を踏み出すときですね

私が、講師をしている学校でも、先日、卒業式がありました

声優を目指す若者達が、夢と希望と不安を胸に

色々学んだ学校を、卒業して、目指す世界に羽ばたいていく

いいですねぇ~


現実の厳しさが分かってくると、辛く大変だと思っていた学院生活を

『あの頃はよかったなぁ~』

なんて、思い出したりして・・・

それでも、頑張って進んでいく若者達は

いつか、自分の手で、夢を現実にする時を、掴むのです

そしてまた、この4月からは、新しい若者達が

自分の夢に向って、学校での生活をスタートさせるのですね


今日のスタジオでは、

昔、教えた学生が、一人前の声優になって、

一緒に仕事しました

こんなときは、『ああ、よかったなぁ・・・』と思います


卒業していった彼らも、きっといつか・・・

もちろん大変なのは当たり前だけど、

乗越えて、夢をかなえて欲しいと、

ほんと~~~~に、心から思っている、私です

アモ子物語・・・その21 最終回

2008年03月06日 | 今日のわんにゃん

アモがこのお家に来てから起きた色々なことを思うと

本当に、激動でした

やはり、お別れは、おじさんおばさんだけでなく

アモにとっても、寂しいことではありました

でも、アモは、どんな時でも、元気で前向きで

このお家に、笑いを運びました

このアモの明るく可愛い様子が、

何匹もの愛する家族と続けてお別れをしなければならなかったおじさんたちを

どれだけ力づけ励ましたことでしょう



それまで、お年寄りにゃんこのディーナたちに

アモの体に居るウイルスが感染すると命取りになるということで、

自分のお部屋にしかいられなかったアモは

お家の中を、自由に跳びまわれるようになりました

そう、もう、おじさんたちのお家には、デビュとアモの2匹だけしか居ないのです

でも、おじさんたちは、

「もう、自分達の歳を考えると、一緒に暮らすのはアモで終わりだね」と話しました

途中で捨てる人、病気になっても面倒を見ない人などなど

無責任な人が、わんこにゃんこにあまりに可哀想なことをしている現実を

動物ボランティアのお手伝いをしてきた中で、一杯見て来たから

わんこにゃんこの一生を、責任を持って見られるのは、

もう、アモがラストと分かっていたからです

なんたって、おじさんのお家の子達は、み~んな長生きなんですから・・・
今は、元気なデビュと2ひき、お家中を駆け回り

様々なドラマを繰り広げています



もう、梅が咲いています

もうすぐ、桜も咲くでしょう

そして、季節はまた、繰り返しめぐっていくでしょう



アモは、氷のはった水たまりで鳴いていた瀕死の子にゃんこでした



この、おじさんのお家に来て、大きなわんこのロッキーにも抱っこされ

色んなにゃん子達と、ガラス戸越しの猫集会をして

愛情満載で、すくすく育ちました

赤ちゃんのときにアモを蝕んだウイルスは、生涯からだの中に居続けるそうですが、

そんなことは、当の本にゃんには関係ない



今日も、元気なデビュおにいちゃんと、階段を駆け上り

広いベランダで、運動会をして、

ふざけすぎると、ペンと猫パンチされながらも

幸せ一杯に暮らしています

・・・おわり・・・

アモ子物語・・・その20

2008年03月04日 | 今日のわんにゃん

気が付けば、お盆の真っ盛りで

じりじりと照りつける太陽が、街全体を焼き尽くしそうな暑い日が続いていました

おじさんのお家は、いつも空調がきいていて

快適に過ごせるようになっていましたが、

ディーナおばあさんは、もはや、危険な状態になっていました



少しずつご飯を食べる量が減り、すでに、相当瘠せていたので、

おじさんたちは、ミキサーにかけたり、猫ミルクと混ぜてやわらかくしたり

注射器でお口に入れてあげたりなどなどして、あげていました。

しかしどんなに工夫しても、とうとう、まるで置けつけない状態になってしまったのです


それでも、おじさんたちは何とかして、少しでも食べられるようにと、

ディーナが昔好きだったお魚をすりつぶしたものや、健康な頃お気に入りだった缶詰など色々とあげてみましたが、

まったく食べなくなって、数日が過ぎていました

そして、お水を飲んでも戻してしまうようになり、

体は、ガリガリに瘠せていきました



既に、何匹ものお別れを繰り返してきたおじさんおばさんの目の前で

今、またも、愛する家族が、19年という長い年月を共に暮らした後

最後のときを、迎えようとしていました。

おじさんは、おばさんに、言いました。

「もう、十分頑張ったよ、ディーナは・・・」

その言葉が、何を意味するのか、おばさんにはわかりました。

そして、「・・・うん・・・そうだね・・・」とだけ答えました。

そして、いつもと同じように、車に乗って出発しました

ディーナは、5年以上、毎週毎週、この車に乗って点滴に行っていました。

はじめはもんちゃんと一緒に、そして、もんちゃんが20歳で旅立ったあとには

ディーナが、おばさんのおひざを独り占めしてのドライブでした。

ずっとディーナを診てくれていたN先生に、おじさんとおばさんは、決意を話しました。

N先生は涙を流しながら、「院長に話してきますね・・・」と、奥に入っていきました。

院長先生は、らっちゃんのときに、おばさんがした質問に

誠意を持って答えてくれた先生です

「その判断は、十分理解に足るものです。

私が今まで診た中で、この病気でこんなに長く頑張ったのは、ディーナちゃんが初めてです。

本当に、よく頑張ったと思います」と、ディーナを撫でて診察室を出て行かれました。

すぐに、N先生が、注射を持って、入ってきました。

おじさんもおばさんも、胸が張り裂けそうになるのを手をつなぎ合ってじっとこらえました

N先生は、嗚咽していました。

おじさんたちはずっと「もう、この子は、絶対苦しめたくない」と固く思っていました

それでも、もはや食べられず、お水も戻してしまうディーナ・・・

「これで、楽になれるからね・・・」

あれほど毎日話し合い、考えつくしてきたはずなのに

おじさんたちは、目の前に迫った現実を、今なお、しっかりとは受け止められませんでした。

「ありがとう、ディーナ、ありがとう・・・」

そう言って、暖かい4つの手が、ディーナを撫でました

ディーナはミーヤの最後のときと同じように、のどをゴロゴロ鳴らしていました。

お顔を洗おうと出した手がふと止まり、そのままディーナは眠りました。


19歳という年月はあまりに長く、その長さは切なくもありました。



らっちゃんが天使になってから、5ヶ月が経とうとしていました・・・

・・・つづく・・・


アモ子物語・・・その19

2008年03月04日 | 今日のわんにゃん

桜吹雪は、多くの悲しみを吹きとばすかのように舞い

おじさんのお家の窓にも、初夏の陽射しが輝くようになる頃までに

ディーナは、何回も、体調を崩しては少し回復し、またしばらくして弱っては瘠せていく・・・

そんなことを繰り返していました。



でも、ボケが進んで赤ちゃんのようになった今では、

ディーナは、自分で自分の気を病むことはまるで無く

おじさんたちには、返ってけな気に見えたものでした

にゃんこたちにとって、痛くなく、苦しくなければ、老後はかなりしあわせなのですね

おじさんおばさんは、よく話していました

自分のことを、可哀想がって泣いたりなんかしないもんね・・・」

そうです。

自分を哀れんで嘆くなど、にゃんこの世界には無いのです




おじさん、おばさんは、とにかく先生と相談し

週2回の点滴と、腎機能低下にゃんこの専用食と、

他にも、体の指圧や、ハーブケアなどをして、

ディーナの介護に専念しました


ディーナは、本当に愛らしく、可愛い瞳でおじさん達を見つめました

お気に入りのソファにずっと座りきりで、

何だか、しきりに、おじさんたちに色々とはなしかけていました。

もう、この先は無いんだと分かっていて、いつまで出来るかわからない介護を続けることは

おじさんたちにとっても、決して楽なことではありませんでした

でも、老化はどんどん進む一方です

おばさんは、くじけそうになると、あの言葉を思い出しました

「いいよ、いいよ・・・」

この夏が、ディーナと過ごす最後の夏になるかもしれないことを

おじさんもおばさんも、覚悟していました

そして、その覚悟は、もうまもなく、現実のものとなることを

おじさんたちは十分知っていたのです

・・・つづく・・・

満員御礼!!

2008年03月02日 | ザッツ・エンターテイメント 舞台
みなさぁ~~~ん

おかげさまで、東京芸術座 アトリエ公演 『はつかねずみと人間』

本日、無事、千秋楽とあいなりました。

おいで頂きました皆さま

本当に、ありがとうございました

この作品は、あまりに悲しくて、私、実はあまり乗り気では無かったのですが、

いやいや、中々どうして、ジョン・スタインベックは、大したものです

若手と、ベテランの役者の競演も、

おそらく、多くの皆さまに、お楽しみ頂けた事と思います


あるいは、色々とご意見がお有りの方もいらっしゃるでしょう

ぜひ、今後のために、忌憚無きご感想をお寄せくださいませ

 
出演女優の一人、チーコちゃんも、よろしく申しております

激動の昨今、新劇を不器用なまでに実直に追求し続けております東京芸術座を応援してくださる、

心優しき皆さま

今後とも、どうぞ、よろしくお願い申し上げます