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育児のコツ 「叱る」と「怒る」の違いを知ろう

2013年03月25日 10時34分06秒 | 子どもと接して思ったこと
ネグレクト(育児放棄)と虐待が問題視さ、増え続けてもう数年が経ちました。
一向に減る兆しが見えないことがとても悲しいことです。
通報が義務化され関心が高まり、見逃されてきたケースが通報され始めたことを考えても多いと思います。
ここでちょっと考えてほしいと思います。
多くの虐待や育児放棄は望んでやっているのでしょうか?

私が調べ、さまざまな活動を通してこどもと接したてきた経験から、いかに保護者が孤立しているか再確信しました。
育児休暇を取らせない雰囲気の企業や社会、核家族化による助力救済の減少、こどもが問題を起こすとすぐ親の責任にされる、息抜きもできない育児の毎日 etc
実は日本の教育と育児援助体制は先進国の中でも格段に遅れ劣っているとされています。
分かりやすい例えが里親の少なさや3歳までは親が全責任を負うという慣習です。
特にヨーロッパでは「育児は楽しいし、自分の人生を彩る経験になる」と里親が盛んで、社会全体でこどをも守り育児を支えていくという考えが広まっています。
(もちろん国ごとに良し悪し、いろんな慣習もありますが)
24時間365日親がすべてを背負うには重すぎます。
そのため自分をコントロールできず虐待や育児放棄につながっていると私は考えています。
残念なことに自民党安倍政権は育児は家庭がもっと責任を持つべきだという考えです。
これは学校は学習の場であり、基本的な社会性は家庭で学ぶものだという考えのようですが、それはその通りだと思います。
ですが家庭支援をほとんどせず責任を持てということだけするのでは若い家庭はさらにすさむことでしょう。
育児が祖父母や近所の人の助力を得てできた世代、高齢世代が仕切る保守政党では今の育児の辛さを実感することができないからでしょう。

前置きが長くなりましたがタイトルの叱ると怒るの違いをお伝えしたいと思います。
多くの親御さんがお悩みであるでしょう、怒ってしまいあとで後悔するという繰り返し。
「叱るとは諭すこと」であり「怒るとは感情をぶつけること」です。
きちんと分けましょう。
悩んでいる多くの親御さんが叱るではなく怒るを繰り返しています。
感情的に怒鳴ってもこどもはおとなしく聞いている「ふり」をするだけでまったく頭に入っていません。
ですからまた繰り返す、その悪循環となります。

では効果的な叱りとは?
まずは普段から叱り続けないことです。
叱られることが当たり前になり、慣れてしまうと叱られても全く気にしなくなります。
叱るとは「緊急事態」であるということにしましょう。
普段から叱ってばっかりなんですよぉ、という人を見てるとそのほとんどが「小言」でした。
こどもが大人のように効率的に動くなんて無理なのに、自分のペースを押し付けてもうまくいきません。

次にしゃがむなどして相手の目線まで自分の目線を下げ、正面から目を見て、肩に手を置いてゆっくり何が悪かったのか説明しましょう。
遠くから叫んでもまず効果はありません。
目をそらしたらしっかり目を合わせるように言います。
難しい論理を展開しても伝わらないので短く簡潔に言います。

共感も大切なことです。
こどもが「どんな気持ちで行動したのか」をきちんと聞きます。
その気持ちがどうして叱られることになったのか、共感しつつもダメなことだと伝えます。
例えば「○○ちゃんに怒るのはわかるけど、蹴っちゃだめだよ。 嫌ってちゃんと言おうね」などでしょうか。

比較して叱るのは逆効果です。
「○○ちゃんはできるのに」というのは私の中では相当のタブーです。
合わせて「ダメな子ね」や「何度言ってもダメね」という否定形の叱り方もドキっとします。
これらは自尊心を失わせてしまいます。
「自分は価値のないだめな人間なんだ」と思い込ませてしまいます。
親御さんはお子さんにそんなこと望みませんよね?
これらの叱り方は是非やめて欲しいと思います。

最後は逆説や否定の叱り方は幼児には伝わりにくいということです。
~してはいけない、というのは ~すること を してはいけない という二段階の理解が必要なので、実は難しい言い方なのです。
「散らかしちゃいけない」というのはほとんど伝わりません。
何度言っても片付けないのは「散らかしちゃいけない」と理解しておらず、おもちゃなどを見て怒ったから「片づけなきゃいけないんだ」とそこで理解しているから、ということが多いのです。
ですから散らかっていたら「片づけようね」といって一緒に片づけることから始め、次第に自力で片づけるようにし、最後に散らかしっぱなしではダメだと理解させていくのです。

現在体罰がクローズアップされていますが、私は完全否定派です。
特に教育関係は論外です。
私も教育者としての学習をしていますが、手を出さず指導していくために資格があり、手を出さず指導できるからこそプロである、と考えています。
手を出すのは指導者として能力不足です。
体罰ではなく懲戒で指導していくべきです。
懲戒について明確化が行われていますがすぐにでも完了してほしい重要事項です。
家庭でも同じです。
手を出すというのは親となるにはまだ未成熟です。
親として未成熟なのではありません、それは育児の中こどもと共に成長していけばよいのですから。

体罰、つまり虐待の完全否定の理由はいくつかありますが、その1つが「限りないエスカレート」です。
どんどん強烈な虐待になっていき、それをおかしいと思わなくなる、これが危険なのです。
特に日本人はこどもに手を出すのは教育上良いことだ、という考えまであるのでとても危険です。
最終的にこどもは暴力が悪いことと考えず成長し、暴行や傷害事件を繰り返し、自分の力が親を上回ると家庭内暴力になっていきます。
それは育児の時暴力を否定しなかったツケが返ってきてるんだ、と私は感じてしまいます。


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