プロジェクト・マネジメントの要諦The Key to Project Management

0 → 1
1 → A
ゼロから新たに生みだす。既にあるものを作り替える。
楽しみながら考えていきましょう

メルセデスCクラスで考えてみる 大きいことはいいことなのか 63 vs. 40

2017-12-30 | 考え方

大規模開発だから大部隊が必要というのは短絡的な考えです。

成果物の大きさと、必要となる部隊の規模は必ずしも比例しません。

大部隊は見ているだけで迫力がありますし、よさそうに思います。しかし、数千人~数万人の軍勢がわずか数百人の精鋭部隊に撃破されたケースは枚挙にいとまがありません。
部隊が巨大になるとコミュニケーションチャネルが複雑になり、統制が取れなくなります。

規模の大きさだけで勝負する時代は終わっています。

小さい部隊でも、プロセスを最適化し、製品・サービスを最適化すれば勝てる時代です。

C63をご存知ですか。メルセデスが世に送り出したDセグメントのスポーツセダンです。

c63s に対する画像結果


日本で扱いやすいサイズ感そのままに、スポーツカー顔負けのパフォーマンスと、セダンならではの居住性が楽しめます。
2015年に6.2リッターV8から、4リッターV8ターボにダウンサイジングしました。 排気量を35%削減しながら、馬力と加速力はアップしています。先代モデルでは0~100㎞加速は4.5秒でしたが、現行モデルは4.1秒です。更に高性能のC63sでは、同じ4リッターエンジンをチューニングして3.8秒までパフォーマンスを高めています。

Smaller & more Powerfulです。規模が小さくてもベロシティはモリモリです。

多様なニーズがあり、そのニーズもどんどん変わっていく中、肥大化した大部隊で対処するのはリスクです。

大部隊では、変化に追従する機動力と柔軟性を欠いてしまいます。

パワーアップの為に排気量を増やし、エンジンを増強するのではなく、プロセスとインクリメントをムダなくシンプルに最適化し、変化に無理なく対処できる軽量な仕組みが求められます。


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