プロジェクトマネジメントにおいて、計画の精度が一番高いのはできた瞬間である。
その時の最新の状況を元にプランニングするから当たり前だ。そして、作った瞬間からどんどん劣化していく。現実と乖離していく。
だから、精緻な計画を最初から作っても無意味だ。ざっくりこんな感じなプランニングは大いに結構だが、詳細化した具体的なプランニングはムダになる。だから、具体的なプランニングはアクションの直前まで遅らせることが重要だ。実行する直前のプランニングが最も精度が高い。
あなたは翌日に着る服をいつ選ぶだろうか。
一番いいのは当日の朝だ。朝はせわしいから、前日の夜に天気予報をチェックして決める人もいるだろう。行動するタイミングに近ければ近いほど、プランの精度は高まるのだから。
1週間後に着る服を今日決める人はほとんどいないだろう。ましてや、プロジェクトのように1年後の今日着る服を決めている人はいないはずだ。
プロジェクトマネジメントで1年後のリリースまでの計画を事細かに決めることがどれだけムダなことがわかってもらえただろうか。
姉妹サイトのプロダクトマネジメントの要諦でも似た記事を書いていたので、こちらも参考にして欲しい。
詳細なプランニングは、実行直前までひっぱること。実行の直前に策定するプランがもっとも精度が高くなる。