おおひなたごう◆SILVERY NOTE

ギャグ漫画家おおひなたごうのブログ

第四回ギャグ漫画家大喜利バトル!!のできるまで 3

2011年09月02日 12時28分00秒 | 雑記
先日行われた『第四回ギャグ漫画家大喜利バトル!!』が、
どのような経緯で行われたのかを、何回かに分けて、克明に描いてみます。
観に来た方も、そうでない方も読んでいただけたらと思います。

第一回 テーマを考えよう
第二回 出場選手を決めよう



第三回 女性が欲しいんだ


残る出場枠は五人。
実はその一人はすでに決まっておりました。

傍若無人の毎日かあさん・西原理恵子さんです。

昨年の予選、ギャグ漫画家大喜利サバイバル!!の解説で来てもらった時に、
観客の前で来年の本戦出場を約束していただいたのです。
しかし、放っておくと何処かへ翔んで行ってしまいそうな方ですから、
果たしてあの約束を覚えているのか?
そして本当に出てくれるのか?といった不安はありました。

メールで出場の意志を恐る恐る確認すると……
意外なほどあっさり出場を快諾してくれました。
失礼なことを想像してしまってすみませんでした。西原さん。

西原さんは2009年より、人生画力対決というイベントで、
名だたる漫画家をステージに引っ張り上げております。
大喜利バトルを断った人もそちらにはちらほら出演するという、
多少理不尽な思いも感じてはいましたが、
漫画家イベントを主催する言わば同士のようなものだと、
勝手に親近感を抱いています。

こうしてまた一人出場者は決まり、トーナメントの出場枠はあと二つ。

女性…女性がもう一人欲しい。

決して西原さんだけだと華やかさが足りないというワケではないのですが、
過去の女性の本戦出場者は辛酸なめ子ただ一人。
世の中の大喜利イベント全般が、どうも男寄りの傾向にある気がしたので、
もう一人女性がいてくれたらと思いました。

そこで狙いは東村アキコに。

実は東村には、何年も前から編集を通して出場依頼をしていました。
しかし編集というものは作家を囲いたがるもの。
なかなか本人の耳まで届きません。
しかも東村アキコといえば、今、日本で一番忙しいんじゃないかという程の仕事量。
当然編集レベルで断られてしまいます。
これでは埒が開かないということで、
仲がいいと聞いているカラスヤサトシに仲介を頼み、
強引に三人で会う機会を作らせました。

そして予約した吉祥寺の鶏料理屋に一人やってきた東村アキコ。
まだカラスヤは来ない。初対面同士、緊張の時間が過ぎる。
杯を交わし、しばしの沈黙。そして僕が切り出します。
「今日は、何故呼ばれたかは…分かっているね…?」
コクリと肯く東村。
「で、出場する意志は、あるのかね?ないのかね?」
ビールを口に含み、頬を赤らめ、俯く東村。
「今日、ここへ来たということは、
出場する意志があると受け止められても仕方がありません。
どうぞ、よろしくお願いいたします」と、
三つ指を突いて深々と頭を下げる。

ま、会話のやり取りには多少の脚色はありますが、
大体こんな感じで東村アキコの出場が決定しました。

これで念願の女性二人が決定。
トーナメントの出場枠はあと一つ。(続く)


第四回 そして残る一枠が決定する

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