『目玉焼きの黄身いつつぶす?』9巻 発売記念特別企画
『焼肉で白メシ食べる?』前後編一挙公開!
お陰様で『目玉焼きの黄身いつつぶす?』も25日に9巻を刊行し、9月で連載5周年を迎えることが出来ました。応援して下さっている皆さんに、改めて御礼申し上げます。本当にありがとうございます。
せっかくなのでこの機会に、3巻4巻収録の『焼肉白メシ編』前後編を、一挙公開したいと思います。ずっと読んで下さっている方には無意味な企画で申し訳ないですが。
何故『焼肉白メシ編』なのか?
この『目玉焼きの黄身いつつぶす?(以下、目玉焼き)』は大まかに言うと、冒頭に問題提起がなされ、その問題に対して主人公が向かい合い、解決、または乗り越えていく、という流れになっています。
しかし、ネット上ではその冒頭の問題提起部分のみが切り取られ、勝手に転載されてしまうという悲しい事態が頻繁に起こっています。
問題提起部分しか掲載されないものだから、この『目玉焼き』は単なる「人の食べ方にいちいちケチを付けるウザいマンガ」として多くの人に認識されてしまっているように思います。
しかし、マンガには前後の流れがあります。キャラクターの言動にも意味や動機があります。それらを一切無視し、極一部を読んだだけで作品の良し悪しを判断されてしまうのでは、悲しくて悲しくてとてもやりきれないです(ザ・フォーク・クルセダーズの曲を一部転載してしまいました)。そしてこれは『目玉焼き』に限ったことではなく、恐らく私と同じ思いを抱いている多くの作家もいることと想像します。
その誤解を解きたい、という思いから、今回ここに過去最も物議を醸したであろう作品『焼肉白メシ編』を、前後編一挙公開してしまおうと思ったわけです。
「焼肉には白メシ!」という人も、「白メシは不要!」と言う人も、全ての人に読んでいただけたら幸いです。
※掲載に当たって許可していただいたコミックビーム編集部には感謝です。フォントも勝手に使用出来ないため、台詞を全て打ち直してあることをここにご報告致します。
某少年誌のマンガの一部のお色気描写だけを切り出し、ストーリーやキャラクターの誠実さ等、作品の魅力の多様な側面を一切無視して激しい口調で非難する女性弁護士もいましたが、彼女はきっと担当事件の書面も一部分しか読まず、依頼者や相手方の一面だけしか見ないのでしょうね。
いつもシュールな笑いとともに楽しませていただいていたおおひなたさんが、とてもまじめに作品と向き合っていらっしゃったことに、失礼ながらとても驚き、そして改めて敬服いたしました。
これからも、たくさんの思いが詰まった作品の一コマ一コマを、楽しませてもらおうと思います。
長文コメント失礼しました。