おおひなたごう◆SILVERY NOTE

ギャグ漫画家おおひなたごうのブログ

ビルマの竪琴

2005年09月06日 18時39分46秒 | 映画
最近オープンした近所のレンタルビデオ屋だが、
オープン前の一定期間中に入会すると割引券1万円分プレゼントというのをやっていた。
1万円の割引券。
すごいインパクト。
早速入会しましたよ。
100円券が100枚。1本に付き1枚使用できる。
しかし!10月から1ヶ月間だけ!
1ヶ月に100本ビデオ借りられるヤツなんているだろうか(いや、いない)
大体仮に300円のビデオ100円引きで100本借りたら2万円かかるからな。

なんかずるいー。

とか思っていた。

しかし、今、1本1円レンタルサービスやっている!
これにはビビった。
3円だして3本借りてきましたよ。なんか、もったいないから。

「ビルマの竪琴」のオリジナル版を借りてきました。
中井貴一のリメイク版は見たことがあって、
自分にとっては「太陽を盗んだ男」「戦国自衛隊」に続き、第3位に入る日本映画だ。
しかし「オリジナルの方がもっとよい」ということらしく、「ならば見ねば」ということで見ました。

リメイク物といえば好きな映画に「十二人の怒れる男」がある。
これもリメイク版→オリジナル版の順番で見た。
内容はほとんど一緒でカラーとモノクロの違いくらいしかないのだが
(リメイクの方はちょっと黒人差別問題が入ってたかな)、
僕にとっての主人公はオリジナルのヘンリー・フォンダではなく、リメイクのジャック・レモンだ。
これは完成度の問題ではなく、先に見た物の方が印象深いということだ。
そしてそれは「ビルマの竪琴」にもあてはまるであろう、
水島は中井貴一でなければならないのだ、とも思っていた。

が、違った。

オリジナルの安井昌二演ずる水島の方がよかったわ。

こっちの方が、水島の葛藤がよく表れていたように思う。

あと、圧巻なのは三国連太郎の隊長だ。
ラストの水島の手紙を読むシーンはかなりいい。
リメイクの石坂浩二もよかったんだがなあ。

ということで3位の「ビルマの竪琴」が4位に落ち、
新たに「ビルマの竪琴」が3位に入りました。

リメイク版へのフォローというわけではありませんが、
映画の最後に「ビルマの土は赤い、岩も赤い」
というメッセージが出てくるのですが、
(この「赤い」というのは多くの兵士たちの流した血を意味する)
その赤さをカラーで表現したくてリメイクしたんだろうなあということが解ります。

未見の人は是非。