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アレをアレするブログ

いちおう原型師な人が、なにやらいろいろ作るブログです。
彫ります彫ります。

[WF2013冬]重鉄騎 M7スウィフト その2の巻

2013-01-13 11:21:02 | [重鉄騎]M7スウィフト
昨日の記事のつづきから


出力してみたら、パッケージの画像と比較して、砲塔部分のバランスがなんとなく違ったので、そのあたりをPC上にて修正しました。
伸ばしたり縮めたりってのは楽です。
ぽちっとやってぎゅーんとすればいいので。
まあ、円形のところとかゆがむとアレなので、そこまで簡単ではないんですけどw

それから、大きいパーツが多いので、データ上で中ぐりをしてしまいます。
中空にするっていうことね。
そうしないと、アホみたいに材料消費するし、アホみたいに重くなるので自立しなくなると思うし、アホみたいにヒケると思うの。
こういう作業がShadeだとどうも上手く出来なかったのですけど、moiだとけっこう素直にやってくれるので助かります。
厚み入力してやれば、好きな肉厚にできるしね。

それで中ぐりが済んだら、出力用にパーツを割ります。
MODELAを使って出力すると、上から見た形でしか削れないので、その辺をよく考えて。
それから、大きなパーツはそのままのサイズでムクから削りだすと、材料がアホみたいに以下同文なので、各面を切り刻んで板状のパーツに割ってしまい、それを出力して組み立てるという方法を取りました。
面倒なようですけど、ツールパスが単純化出来るので、切削時間もかなり短縮出来ます。
ただし、組立にことのほか技術を要します。
そのへんは俺ニングセンタの本領発揮でどうにかします。


今まではモデリングワックスっていうロウや、ケミカルウッドという樹脂に出力してから、シリコン型起こしてレジンに置き換える方法をとっていたのですが、コスト的にムダすぎるので、今回からパテに出力する方法にしました。



WAVEのエポパテを板状に伸ばして固めたものを材料に使います。
MODELAの設定だと、ケミカルウッド(軟)でいけます。
メリーカッタ大活躍。

で、切削したものを組み立てたらこんな感じに



砲塔部分です。
ディテール位置を鉛筆書きで検討中の図。



形状検討用に最初出力したケミカルウッドの物との比較。
キューポラ用の穴は、ナイフエッジリーマでグリグリして開けましたw
データ上でやれよって話ですけど、現物みながら位置調整したほうがアレなんですもの。
このリーマ、ざくざく切れるし。
3ミリくらいの下穴あけたら、15ミリまで楽々広げられます。


キューポラはデータでアレしました。



ここから材料をレジンに切り替えました。
今のところレジンがベストな感じです。
パテだとどうしてもスができるのと、薄手のパーツが弱いのです。
ちなみにプラ板は溶けるので切削するのが難しいです。
ボールエンドミル使ってやるとうまく削れるんだけど。
その辺の部分を全部レジンはカバーしてくれるし、好きな厚みの板作るのもあっという間に固まるし。
コストも安く済みます。
とりあえず臭いのが難ですけど。

で、このエエカンジのキューポラをはめるために、穴を広げます。



リーマの範囲を超えてしまったので、デザインナイフ使って俺ニングセンタが頑張ります。



俺ニング優秀w




長くなったので続きはまた次回。
今日はこれから撮影のお仕事。

[WF2013冬]重鉄騎 M7スウィフト その1の巻

2013-01-12 10:55:50 | [重鉄騎]M7スウィフト
ワンフェスまで1ヶ月切ってしまいました。
まだディテール作業に入れていないので、けっこうキツキツですが、きっとなんとかなる。


で、ひさしぶりのWF、「重鉄騎」より「M7スウィフト」を1/48で作っております。
戦車+ロボという、今の自分にピッタリな題材です。
非人間型ロボ好きだし。
スケールを1/35にしなかったのは、追々重鉄騎も作りたいなーという願望から。
M7でも1/48で20cmくらいの長さ(幅もそのくらい)あるので、馬鹿でかい重鉄騎を作ることを考えたらね、アレっすよ。
コスト的にもね、アレじゃないすか。
需要があるかはさておきなのですが、売れないと生きていけないのでがんばりますw

今回の記事から、順を追って制作過程をまとめていこうとおもいます。



今回の原型は、「できるだけデジタル」を自分なりのテーマに、制作しています。
CADやら3D出力機やらがどんどん良くなってきていますので、時代に取り残されないようにとMODELAを導入して3年くらいになるのですが、ちっとも使いこなせていない現状。
これはいかんと思いまして、そっちの勉強も兼ねての制作です。
仕事が暇な今しかないと、急に思い立ってWFに参加申請したのでした。

それでね、3DCADソフトでアレするわけです。
今まではShadeっていう3Dグラフィックソフト使っていたのですが、どうもというか全然うまく使えなくて、おかげでよけいやらないでいたのですけど、今回からmoi3Dっていうソフトに変えてみました。
本当はRhinocerosにしたかったのですけど、高いので諦めた。

このmoiっていうソフト、僕に合ってるのか手探りでもけっこう使えちゃうのです。
手探りなので時間はかかるのですが、それでも多少本を読んで勉強したShadeよりも使えちゃってるのです。
ちなみに、読みはモアイですよたぶん。
そうして試行錯誤しつつ、あらかたの形状を画面上で出しました。






すっげカラフルだけど気にしないで。
初めての割には上出来だとおもふ。
〆切ギリギリに参加申請してから開始して、ここまで出来た所でもう版権の申請〆切ギリギリ。
申請用の写真を取らないといけないので、とりあえず形状確認も兼ねてケミカルウッドに出力しました。
脚部は左右必要なので、ワックスに出力してシリコンで型とり後、レジンに置き換えます。



脚の1次原型シリコン型。
もったいないので、ディテールを入れればいいところまで作ってしまいました。



プラ板切削してたらミル折れちゃった。。。
こんなもんですが、5000円~1万円/本します。
折れた時の精神的ダメージは大きい。
溶けたプラ板と両面テープが絡まって折れたようです。
MODELAでプラ板切削するのは難しいです。
ボールエンドミル使って移動速度早め、切込み量少なめにしてやるとイイ感じです。






版権申請ギリギリで、どうにかここまでは形に出来ました。
ここから砲塔部分のバランスを調整して、再度本番用に出力していきます。
次回はその辺から。



ちなみに、ゲーム自体はちゃんとプレイできてませんw
Kinectの設置場所が悪いらしく、ジェスチャーを認識してくれないので、弾を切り替えようとしてるのに換気扇回しちゃったりして。
プレイヤーの背中側に光源(窓等)あるとダメみたいですね。
ちゃんとプレイしたいので設置場所変えないと。
この辺は鉄騎の時から変わらずで、プレイするまでの準備が大変っていうことかしらね。


つづくよ!