カンレキとコキの中間点を過ぎて、もうすぐコキの領域に入ってしまう。
還暦は一巡りしたって事なんだが、古稀ってなんだ?
広辞苑で調べてみると、古稀・古希((杜甫 曲江詩 人生七十古来希)) 七十歳の称 その祝い・・・・とあるが、よくわからない。 若い頃、勉強、してないなぁ。(涙)
大辞泉では、 ((杜甫 曲江詩の「人生七十古来希」から)) 数え年七十歳のこと また、その祝い・・・・とあって、こちらもほとんど同じ。
これは、杜甫の漢詩を調べるしかない。
朝より回りて日日に春衣を典し
毎日江頭 酔を尽くして帰る
酒債 尋常 行く処に有り
人生七十 古来稀なり
花を穿つキョウ蝶 深深として見え
水に点ずる蜻テイ 款款として飛ぶ
伝語す 風光共に流転す
暫時 相賞して相違う莫れと
ようするに『毎日酒を飲んで酔っぱらって、あちらこちらにツケもあるけど、70歳まで生きる事って滅多にないのだから、楽しんだって良いじゃないか!』という、すごい詩が原典でした。 知らんかったぁ。
いまと昔で、年の取り方も違って、年齢の8掛けが昔の年齢になるという説もあるくらいで、70歳で元気な人なんてそこらにたくさんいる時代だ。
昔なら稀だったのだろうけど、8掛けと思うと、確かに男性の平均寿命を越えているし、長生きしたと言えそうだ。
たまに低い段差につまずく事があったり、目をつむって片足で立っていることができなかったり、白髪が目立つようになってきたりと、確実に人生の終わりに向けてばく進中なのだが。
杜甫に見習うとなると、古希を過ぎて、喜寿・傘寿・米寿まで元気でないといけないんだな。
やっぱり、1924年生まれの『うちぱぱ』が目標になるようだ。
と、こんな事を書いている途中に、SF作家・眉村 卓大先生の『しょーもない、コキ』というエッセイ集を見つけた。
【出版芸術社】
著者の言葉に、『いつ転倒するかわからぬ下り坂で、どういう順番か知る由のないままにお仲間が減りつつあるものの、やっぱり日常はつづいているのであった。
わあわあいうこともないであろう。
つまりは、「しょ-もないコキ」なのである。』と。
なるほどねぇ。
さて、古稀目前の3人組は、信州伊豆ツーリングに向けて、鋭意準備中 (笑)。