RiZ色☆日記

福岡の音楽ユニット「RiZ」のヴォーカルRieの日記!

「解夏」

2006年06月03日 00時09分46秒 | Rieのおすすめ
「解夏」(さだまさし)を読みました。
映画が上映される際、テレビでCMがあっていたのをみて、観たいなあと思っていました。結局映画自体はまだ観てません。でも文庫本読みましたよ。読み出すとなかなか止まらず、、。だいたい、読み始めるのに時間かかっちゃうんです私の場合(^^;)

ほんの少しだけストーリーを、、。

「ベーチェット病」と宣告された隆之と、その恋人の陽子。ベーチェット病とは視力がなくなる病気です。その時期はひとそれぞれ。発病してすぐの人もいれば、何年もの間視力があるままの人もいます。
隆之、陽子、2人の心のやり取りが細かく伝わってきました。
一度離れかけた2人、、隆之と陽子。
いつかは視力をなくす恋人と寄り添い歩く事って、、私が考えているよりもっともっと大変なことなんじゃないかな、、。明るい未来ではないかもしれないから、、。
彼を支えられるかという不安。逆に、彼女に苦労をかけるであろう未来を共に歩んでいってもよいものか、、という気持ち。ときに互いの気持ちが重荷になったり、、。思いやる気持ちと、強い精神を持っていないと、乗り越えるのは困難でしょうね。
解夏を迎える事は、、恐怖から解放されるという事。「恐怖」とはふいに起こる発作などのことです。一番は、、失明するという事への恐怖。「解放される」とは失明するということです。
解夏を迎えたとき、隆之の中には故郷長崎の風景が刻まれていました。目の前にある花の名前を伝えるその様子は、色や形さえも見えているかのよう。乳白色の霧の中で、、彼は、すべてを見ているのでしょうね。

解夏

幻冬舎

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ふと、、私はこう思います。(これはこの本を読む以前からの事ですが、、。)

もし声が出なくなったら、、と。耳が聴こえなくなったら、、と。

幼い頃、耳があまりよくなかった私は、母に連れられ耳鼻科に行っていました。大げさかもしれないけど、そのおかげで、今、私は歌を歌えてる。(本当に感謝しなきゃいけないなあ)
ふと気付けば、当たり前に毎日を過ごしてる、、。今があるって、、すごく素敵な事なんですよね*でもそういう風に感謝する時間って、、あまりないのかもしれない。だって、当たり前に鳥のさえずりを聴いて、、鼻歌を歌う、、そして、いつも通りに青空を見る、、。

ぜひ読まれてみてはいかがでしょうか。大事にしなければならない事が、きっと明確に見えてきます(^^)今、出来る事、、今しか出来ない事、、それぞれに必ずあるはずです。


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