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「1億2000万の相続金を5年で使い果たした」生涯無職・長男57歳を"放置"した82歳老母の悔恨

2022-02-23 15:30:00 | 日記
下記の記事はプレジデントオンライン様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

年金暮らしの82歳の女性は57歳の長男と同居している。長男は統合失調症などを患い、これまで一度も働いたことがなく、障害年金を受給している。女性が50年以上前に離婚した男性が5年前に他界したことで、長男には1億2000万円もの遺産相続金が転がり込んだ。ところが、長男はたった数年でそれを使い果たしてしまう。女性が自分と生涯無職の長男の今後を案じて相談したファイナンシャルプランナーの回答とは――。

働くことができないままの長男が突然、1億超の相続財産を受け取る
関東地方に住む山崎恵美さん(82・仮名)には50代の息子が2人いる。
長男の武志さん(57歳・仮名)は、人生で1日も働いた経験がない。高校生の時に不登校になり、その後、統合失調症と診断されたのに加え、足の障害もあり、障害年金を受給している。
次男の睦夫さん(55歳・仮名)は、大学を卒業したのち、建築関係の会社に勤め、30歳の時に結婚。2人の男の子に恵まれている。
そんな長男と次男は、自分たちが幼い頃に両親が離婚して以来、ほとんど会ったこともない父親から、5年前に1億円を超える相続財産を受け取った。
[家族構成]
山崎家(仮名)
父親:子供が幼いときに離婚。5年前に他界
母親:82歳
長男:57歳(高校生の時に不登校になり、現在まで就業経験なし。統合失調症と足の障害で、障害年金を受給している)
次男:55歳(会社員・30歳の時に結婚して、息子が2人いる)
[資産状況]
<収入>月計17万円
母親の年金:月に10万円程度。預金残高は120万円
長男の年金:年金生活者生活支援金を含めて月に約7万円。貯蓄はほぼなし
<支出>食費や光熱水費などで月計30万~35万円
自宅:3年前に大規模リフォーム済み(固定資産税:年約15万円)
相続財産は長男の散財でみるみる減った
50代の長男と次男が相続財産を受け取ることになったのは、現在82歳の山崎さんが50年以上前に離婚した元夫(子供の父親)が亡くなったため。両親の離婚後は、子供たちは3回くらいしか父親と面会しておらず、父親の存在すら忘れているような状態であった。
離婚後の母子は、母親の実家に身を寄せて暮らしてきた。祖父母が裕福だったことから、養育費もまったく受け取らないまま、子供たちは成人した。
養育費を受け取っていなかったこともあり、亡くなったという知らせを受けても、特に悲しいという感情はわかなかったと、山崎さんは言う。ところがしばらくして、再婚後に生まれたお子さんから、相続財産の話が舞い込んできた。しかも1億円を超える金額を、長男と次男に相続させるという話だったので、山崎さんは腰を抜かすほど驚いた。
相続税の計算なども先方がきちんとしてくれて、各人名義での納税も済ませたのち、長男と次男の銀行口座にはそれぞれ1億2000万円を超える相続財産が振り込まれた。息子たちも、しばらくは事態をのみ込めずに、ただただ驚いていたそうだ。
1億2000万円もの大金を手にした次男は、残っていた住宅ローンを完済した。そのほか、子供たちの大学資金などの教育費に充てたが、それ以外は自分たちの老後資金にするため、資産運用の勉強をするなどして、大切に管理している。今も9000万円以上の相続財産が残っているらしい。
一方の長男は、1億2000万円を超える大金を手にして、とにかく舞い上がってしまったそうである。それまでもお金の管理は苦手で、月7万円の障害年金を好き勝手に使っているだけではなく、年金暮らしの母親にお金の無心をする機会も少なくなかった。
そんな長男はまず、亡くなった祖父母から母親が相続した家を、6000万円もの大金をかけて、新築同然にリフォームした。
写真=iStock.com/jpgfactory
※写真はイメージです
「リフォームなのに、なぜ、6000万円もの費用がかかったんですか?」と尋ねると、「家がそこそこ広いというのもあるのですが、息子が細部までこだわって、好きな素材を使ったりしたので、結果的に費用がかさんでしまいました」と母親はいう。
週2、3回近くのコンビニに行くにもタクシーで往復、計3000円
リフォームによって、長男は趣味のスペースを作ることができた。高価なカメラを何台も購入して、撮影旅行にも出かけるようになった。撮影旅行で撮りためた写真を大きく引き伸ばして、趣味のスペースに飾っている。その部屋で過ごす時間は、長男にとって至福の時間のように母親の目には映っている。
カメラ本体だけでなく、望遠レンズなどの機材にも湯水のごとく、お金を使ったそう。カメラ機材を買いに行くのに、タクシーを手配。往復4万円以上のタクシー代をかけて、月に何度か、機材の買い物にも行っていたそうだ。
そのほかに長男は、週に2~3回タクシーを呼んで、それほど遠くはないコンビニまで買い物にも行っている。自分のおやつは、自分の目で選んで購入したいというのが、コンビニに行く理由。買い物中は駐車場にタクシーを待たせているので、毎回タクシー代が2000~3000円かかるそうだ。
写真=iStock.com/Mlenny
※写真はイメージです
「コンビニまで、自転車で行くことはできませんか? それと、コンビニに行くのにタクシーを使われるのに、撮影旅行には行けるんですか?」と聞いたところ、次のように母親は話した。
「息子は足が悪いので、自転車には危なくて乗せられません。相続財産を受け取る前から、日常的にタクシーを使っているので、習慣を変えるのは難しいかもしれません。それに撮影旅行のときも、タクシーを使って出かけています」
足に障害のある長男は、数年に1回、手術をおこなうことがあるそうだ。手術のために入院する際、今までも差額ベッド代のかかる部屋に入院していたが、相続財産を受け取ってからは、1日4万~5万円もする個室を選ぶようになったそうである。「この先、手術する必要があっても、相部屋だったら入院する気がしない」とまで、言っているらしい。
相続財産は5年で底をついた
家の高額リフォームに加え、ひと月10万円を超えるタクシー代、趣味にかけるお金、高額になる入院費などにより、長男はなんと5年で、相続財産のすべてを使い果たしてしまった。
長男の相続財産がなくなったことに母親が気づいたのは、長男から「タクシー代を貸してほしい」と頼まれたことがきっかけ。「タクシー代がなくて、コンビニに行けないから、タクシー代とコンビニ代の5000円を貸してほしい」と頼まれたのである。
それまでも、長男の金遣いの荒さは気になっていた母親だが、手元にどのくらい残っているのかを尋ねると、機嫌を損ねて部屋に閉じこもってしまうため、当初は本当のことは聞けなかったそうだ。だが、「タクシー代がない」と言われて、さすがに驚いた母親が口座の残高を確認したところ、「800円しか残っていない」と言われたそうである。


「残高は800円」と聞いた母親は、相続財産を受け取れると聞いた時と同じくらい、驚いたという。愕然とした母親が悩んだ末、私のところに相談に来たわけである。
聞けば、山崎家の全財産は、母親が持つ預金の120万円だけ。この預金も、少しずつ減っているため、底をつくのは時間の問題だ。主なやりとりは下記のようなものだった。
「相続財産を受け取る前から、お母様の預金は今くらいの金額でしたか?」
「いえ、私は自分の親から3000万円を超える預金を相続したのですが、息子との生活で毎月10~20万円くらいの赤字が出ているため、今の金額まで減ってしまいました」
「息子さんの相続財産はすでに使い果たしたわけですから、時間を過去に巻き戻すわけにもいきません。将来的に、息子さんがひとりになったときには、生活保護のお世話になることも含めて、生活設計を立て直す必要があります。いずれにしても早急に、息子さんのお金遣いを改める必要があります。お金遣いが改まらなければ、親子で路頭に迷うことになりますから」
加えて、「収入の倍近い支出がありますが、なにか節約ができるものはありませんか?」
と尋ねてみると、こう言って口ごもるばかり。
「頑張れば2万~3万円くらいは減らせるかと思いますが、それ以上はなかなか……」
ならばと深刻さを伝えるために、こう伝えた。
「月々17万円の年金で、2人分の生活費を賄っているご家庭は、世の中にたくさんあります。食費は2人分で上限が4万円、光熱費は2万円、電話代は携帯電話を合わせて1万円など、17万円の中に納まる予算を立ててみてください。予算を立てたら、息子さんにもその予算を守ってもらえるように、厳しく言い聞かせてください」
「家の売却は、息子が絶対に『うん』と言わないです」
すると高齢の母親は困惑するだけで、思考は停止しているように見えた。そのため、さらに進言した。
「今のままですと、お母様の預金が底をつくのも時間の問題だと思います。預金を含めた全財産が5万~7万円程度まで減れば、生活保護の申請はできますが、おふたり分の年金額を考えますと、仮に生活保護の受給が認められても、手取りがそれほど増えるわけではないはずです。年金分は、生活保護費から差し引かれますので。それよりも、現在住まれている自宅を売却して、当面の生活費を確保することは考えられませんか?」

「家の売却は、息子が絶対に『うん』と言わないと思います」
「息子さんがどんなに嫌がっても、今の時点で現金化できるものはご自宅しかありません。それに、山崎さんのおウチが生活保護を受給できるか否かは、微妙なところです。リフォームする前の家であれば、おそらく居住地の生活保護の基準以下だったかと思いますが、リフォームをされたことで、判断が難しくなっています。息子さんが一人で暮らす時期の問題でもありますので、生活保護課に足を運んで、山崎さんの家は保有したまま、生活保護が受けられるのか、調べてみることをおすすめします」
家を持っていると生活保護が受給できないと思い込んでいる人も少なくないが、そうとは言い切れない。居住地で定めている基準価格以下の住宅であれば、家賃分に当たる住宅扶助は受け取れない代わりに、自宅に住み続けることはできる。しかも生活保護が開始されると、固定資産税の支払いが免除される点も安心材料だ。
息子が一人で暮らす時期は賃貸暮らしで生活保護しかない
これまで長男を半ばほったらかしにしていた母親にできるかわからないが、次のようなことをする必要性についても申し上げた。
「先にも説明しました通り、お母さまの年金があるあいだは、仮に生活保護が認められても、手取りはほとんど増えないと思います。生活保護が認められると医療費の負担がなくなるなどのメリットもありますが、生活費を減らさない限り、暮らしは成り立ちません。コンビニまでタクシーで買い物に行くことなど、今後はできないことをきちんと伝えてください。またおじいさま、おばあさまが裕福だったことから、息子さんはお母様の預金額などを理解されていない可能性もあるのではないでしょうか。お母様の預金が120万円しかなく、近いうちに手元のお金がなくなりそうだという現実を、息子さんに早急に伝えてください。息子さんがショックを受けるかもしれませんが、伝えるタイミングとしては遅すぎるくらいです」
ここまでの話を聞いた母親は、最終的には家を売るしかないという話にショックを隠せないようだった。やはり、一筋縄ではいかないだろうが、長男を説得するしか、生き残る道は残っていないのだ。
「息子さんが社会に出て働くことと、お金遣いを直す努力をすることは、どちらが現実的だと思われますか。私は後者だと考えます。合わせて、せっかくリフォームした、お気に入りの家だとしても、売るという選択をするしかない現実も、息子さんに理解してもらう必要があります。売却の決心がつくまでには、かなりの時間を要するはずですから、こちらの話し合いも急ぐ必要があります。息子さんがどうしても家を手放したくないと言い張るのであれば、お母様と暮らしているあいだは、月に17万円以下で暮らすことに協力してもらうしかありません」
家の売却を先送りにできたとしても、母親亡き後、長男がひとりで今の家を維持していくことは難しい、という現実もある。また母親が認知症を患うと、正しい判断ができなくなると判断され、家の売却契約も困難になってしまう。
写真=iStock.com/CasarsaGuru
※写真はイメージです
結局のところ、自宅を売却して、母親が存命中は売却金で親子がなんとか暮らしていく→母親が亡くなって収入が障害年金だけになり貯蓄がゼロになったら、長男は生活保護の申請をする……という流れが、現実的な方法と言えそうだ。自宅を売却した後であれば、家賃分に相当する住宅扶助も受けられる可能性はある。
「生活保護の申請をする際、初回は3時間くらい、いろいろな質問をされます。統合失調症を患っていらっしゃるご長男が、長時間、質問に答えるのが難しいと思われれば、弟さんに申請に同行してもらえないか、頼んでおくのが安心です。弟さんが同行すると、お兄さんの生活費の援助を求められると思いますので、援助するのか、援助は一切しないのか、あらかじめ弟さんに検討してもらっておいたほうが良いと思います。援助を求められることを知らずに同行したら、弟さんも驚かれるはずですから」
1億2000万円を受け取って、目の前の借金がなくなり、老後生活も盤石になった次男。いっぽう無計画な散財によって、わずか5年で使い果たしてしまった長男。2人のこれからの人生は、今まで以上の差が付いてしまったことになる。だが、長男の金遣いの荒さを受け入れてきた母親にも、かなりの責任があると感じてしまう相談になった。

  • 畠中 雅子(はたなか・まさこ)
  • ファイナンシャルプランナー
  • 「高齢期のお金を考える会」主宰。『ラクに楽しくお金を貯めている私の「貯金簿」』など著書、監修書は60冊を超える。


 太る生活が招く“血糖値スパイク” なにが問題?

2022-02-23 13:30:00 | 日記
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食後に血糖値が急上昇するのが「血糖値スパイク」。長年続くと、脳卒中や心筋梗塞、がんなどにかかる危険性が高くなるので早めの対策が大切です。今回は、血糖値スパイクとはなにかを解説します。
太る生活が招く“血糖値スパイク”とは

血糖値スパイクとは?
最近、テレビ番組などがきっかけで「血糖値スパイク」が注目されている。血糖値スパイクとは、食事の後に血糖値が急激に上がることを指す。東京慈恵会医科大学の西村理明主任教授は、「健康な人は、食事をしてもあまり血糖値が上がらない。ところが空腹時の血糖値は110mg/dL以下と正常なのに、食後1時間たったころ、血糖値が急上昇して140mg/dLを大きく超える人がいる。こういった現象を血糖値スパイクと呼んでいる」と話す。これまでも「食後高血糖」と呼ばれ、糖尿病の一歩手前の段階に見られる状態の1つと見なされてきた。
食後の血糖値が140mg/dL以上は要注意

健診では血糖値やHbA1cの値が正常だったのに、食後1時間の血糖値を測ると140mg/dL以上に。その後、血糖値は正常に戻る。このような急激な変動が血糖値スパイクだ。頻繁に繰り返すとさまざまな病気のリスクを高める。グラフは取材をもとに編集部で作成したイメージ
空腹時の血糖値が正常な場合、職場の定期健診などでは異常とされない。「自覚症状が全くないため、長い間気づかないまま、食事のたびに血管が高い血糖値にさらされ続けると、心筋梗塞や脳卒中、がんなどの重大な病気になるリスクが高まることが分かってきた」(西村主任教授)。
食後血糖値の急激な上昇=血糖値スパイク
血糖値が食後に上昇する状態を繰り返すと、血管の内側の壁が傷むことが実験で確かめられている。また、食事をした1時間後の血糖値が180mg/dLを超える人は、そうでない人に比べ、心臓病で亡くなるリスクが高まることが追跡調査で明らかになった。
ではなぜ血糖値スパイクが起きるのか。そのカギは血糖値を下げるホルモン「インスリン」が握っている。食後、血糖値が上がり始めると、すぐにインスリンが分泌され、血糖値を下げようと働く。
血糖値の上昇によって分泌されるインスリンは、糖の取り込みを促す

血糖値が上がり始めると、膵臓が検知してすぐにインスリンを分泌する。インスリンはさまざまな臓器に糖を取り込むように促し、血糖値が下がる
だがインスリンが十分に出ないと、血糖値は下がるどころか上がり続けてしまう。日本人はインスリンが出にくい人種といわれる。
白人に比べて日本人はインスリンを分泌しにくい
日本人などアジア人は、もともとインスリン分泌量が少なく、糖を取り込む力が弱い。健常人、糖尿病予備軍(境界型)とも白人の半分以下だ。

データ:Diabetes;49,6,975-980,2000/Metabolism;53,7,831-835,2004
血糖値スパイクの長年の繰り返しが血管のダメージに
こうした体質なのに血糖値が上がりやすい糖質の多い食生活を続けると、「出にくいインスリンを出そうとして、膵臓がいつも働き過ぎの状況になる」と西村教授は警鐘を鳴らす。しかも年齢とともに、インスリンを分泌する能力は下がっていく。生活を改善し、血糖値スパイクを予防することが重要だ。
【チェック】下記に当てはまる人は“血糖値スパイク”が起こっているかも
□40歳以上である
□糖尿病の親や兄弟姉妹がいる
□甘い菓子や飲料をよくとる
□これといった運動習慣がない
□食事を抜いたり、ドカ食いをする
□妊娠中に高血糖を指摘された
40歳を過ぎ、代謝が落ちてくるのにスイーツなどをなかなか減らせない、生活が不規則で運動もおっくう…。こんなあなたは血糖値スパイク予備軍かもしれない。チェックが多いほど要注意だ。
血糖値とHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)の違いは?
血糖値とは血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)の濃度のこと。血液1dL中のブドウ糖の重さで表す。食事やインスリンによって数値は変動する。

一方、ヘモグロビンA1c(HbA1c)は、赤血球の中にあって酸素の運搬を担うヘモグロビンに、血液中のブドウ糖が結びつき糖化したもの。ヘモグロビンに対するHbA1cの割合をパーセントで表す。過去1〜2カ月間の血糖値の平均を反映し、1回の食事や運動の前後では変化しない。HbA1cは糖尿病の診断基準の1つにもなっているが、近年では血糖値の変化を常に見るほうが糖尿病の予防につながると考えられている。

西村理明
東京慈恵会医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科 主任教授
東京慈恵会医科大学卒。富士市立中央病院などを経て2002年から東京慈恵会医科大学。19年4月から現職。

電車内で喫煙を注意した高校生に暴行…弱い人間しか殴れない男に、私が同情してしまうワケ

2022-02-23 12:00:00 | 日記
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今年1月、JR宇都宮線の車内で喫煙していた男を注意した高校生が暴行を受け、右頬骨骨折などの重傷を負った。作家の岩井志麻子さんは「テレビ番組でこの事件についてコメントを求められ、私は『暴行した男はかわいそうだ』と話した。その考えはいまも変わっていない。暴力でしか矮小な魂を修復できないのだろう」という――。
今も話題になる宇都宮線での暴行事件に私が思ったこと
電車の優先席に寝転がって、加熱式タバコを吸う男がいた。
昨今ではいろいろとためらってしまう状況下にありながら、一人の男子高校生が毅然と注意をした。
すると激高したその男はダウンジャケットを脱いで、上半身にびっしり入った入れ墨を見せつけながら、一方的に高校生を殴る蹴るして大けがを負わせた。
今年1月、JR宇都宮線で起きた暴行事件は、宮本一馬容疑者の傍若無人ぶりや凶暴さ、そして被害者のもはや勇敢といっていい言動により、今もって話題になり続けている。

「かわいそう」と発言した真意
私はこの事件のすぐ後、レギュラー出演しているテレビ番組でコメントを求められ、


「ずっとばかにされっぱなしだった、と鬱屈していた宮本容疑者は、一般の人たちばかりの電車の中なら、入れ墨を見せてタバコ吸ったら怖がってもらえる、と期待して乗ったんでしょ。そしたら、真面目そうな高校生に真正面から注意され、逆上してしまった。あまりにみじめで、もはやかわいそうなほど。なんとかかばってやりたい、とすら思う」
と発言したら、ネットニュースになって結構な反響をいただいた。
いやほんと、この手のやつが組事務所に殴り込むとか、本職より悪そうな半グレに絡むとか、聞いたことない。真っすぐに、といっていいほど、女性、子ども、老人、小柄な人、おとなしそうな人を狙っていく。
真の意味で弱っちいやつは、誠に強くなりたいとも、強い相手に勝ちたいとも願っていない。必死に自分より弱そうな相手を探し、弱いと見なした相手に威張る。
そうすることでしか、強いと恐れた誰かに傷つけられた矮小な魂を修復できない。これをかわいそうといわずして、なんといえばいい。
事件を起こした心理は…
「かわいそうなもんか。徹底して宮本容疑者は悪いやつで、同情の余地なし」と憤慨する人もいるが、それはかえって彼を調子づかせることになるのだ。
だって彼は、かわいそうといわれたくなくて、悪い怖いやつだと畏れられたくて、あんなことをしたのだ。
よって私は、しつこく「かわいそう」「かわいそう」といってやったのだ。

ふと思い出した2年前の同級生の事件
その前にも、公共の建物や私鉄の中で宮本容疑者的な人が暴れる事件は続いていたが、私はそれらとは種類が違う、故郷の岡山県でだけ大きく扱われた2年前の事件が思い出された。
中学の同級生だった男(仮にOとする)は、不良というより問題児だった。
本人が望むように、怖がられはしなかった。Oは小柄で勉強も運動もできず、それこそばかにされっぱなしだった。
本物の怖い不良たちはOなど仲間と見なさず、けんかも吹っかけなかった。思えばあの不良たちは、ちゃんとした不良だった。対等にけんかできる相手としかけんかしなかった。強いやつに勝ってもっと強くなりたい、そんな不良の美学はあったのだ。
Oも、最初から勝ち目のない不良たちには近づかなかった。Oが威嚇し、不機嫌を振りまく相手は、例によって怖くない先生、女子生徒、気弱な男子生徒に限られていた。
Oは中学卒業後、たまにバイトをしても続かず、ぶらぶらしていたらしい。一度だけ、地元の商店街で会った、というよりすれ違った。これは、後述する。
私が10代の頃は携帯もパソコンもなく、親しくもなかった同級生のその後などわからなかったが、Oは軽犯罪で何度か刑務所に入ったという、いかにもな噂は耳に入ってきた。それから何十年と過ぎ、すっかりOなど忘れ去っていたのに。
突如殺された同級生に対して思ったことは…
岡山県での殺人事件がネットニュースで流れ、被害者としてOの名前を見つけた。向かいの部屋に住む同世代の男に、「生意気だから懲らしめてやりたかった」との理由で刺されたのだ。
加害者とは前の職場が同じで金銭トラブルもあったと報道され、これは元同級生とも、「お気の毒じゃけど、なんかOっぽい最期じゃなぁ」などと、しみじみ話した。
写真=iStock.com/:Actogram
※写真はイメージです
50半ばを過ぎ、独身で無職でワンルーム暮らし。それだけを取り上げ、かわいそうだなどとは失礼だ。本人が幸せだ、楽しいこともあるとご機嫌なら、かわいそうじゃない。
そう、かわいそうっていうのは、成人に対してはかなり失礼にもなり得る言葉と感情だ。
もちろん、理不尽な事件や事故に巻き込まれたり、本人に責任のない病気にかかったなど、これはお気の毒だと同情申し上げる際に使うこともある。克服していただきたいと応援したくなる気持ちからだ。

被害者と加害者の共通点
Oははっきり、かわいそうである。
被害者であるのは前提として、Oはきっと加害者を、こいつになら勝てると見くびったから、生意気な態度が取れたのだ。それは加害者も同じで、Oを下に見ていたからこそ、生意気な態度を取られた、と逆上したのだ。
おそらく加害者もOも、同じような子ども時代、青年期と中年期を生きたのだろう。さすがに、2人が最後のところで入れ替わっていたかもしれない、とまでは考えたくないが。同族嫌悪の結末を見れば、ふとそんな想像も過ぎってしまう。
あの時、あなたは何を言おうとしたのか
さて私は中学時代、Oとはほとんど接した覚えもない。Oは卒業後、私のことなど忘れていると思っていた。
それが高校生の頃、商店街でOとすれ違ったら、「あっ、作家の人じゃ」といったのだ。Oはそのまま、行き過ぎていった。そして、二度と会うことはなかった。
私は子どもの頃から本が好きで、作家になりたい、といっていた。まさかOが、それを覚えていたとは。
そのときの私は、まだ高校生だ。
Oが私の背伸び、大望をからかうつもりでいったのか、私を何かしら励まそう、みたいな気持ちでいったのか。わしは覚えとるで、お前もわしを覚えとるよな、といった意味でいってみたのか。
今となっては、まったくわからない。
ともあれ私はOの言葉通り、本当に作家になった。
Oの事件のときは、最後に会った商店街のことを思い出しはしたが、ぼんやりと悲しみを覚えただけだ。
今回の無関係な電車内暴行事件の方が、強くOを思い出させてくれた。
私も弱い者を探して威張ったことがある
なぁOくんよ、私も一人で上京して、みじめな思いをし、かわいそうな境遇にもなったんよ。
東京は強いもんだらけで、私より弱いやつを探す方が困難じゃったわ。じゃけぇ、強いものから逃げ回って、といって弱い者を探して威張るのもますますみじめで自分がかわいそうになるだけじゃと、返り討ちにも遭うて実感できたんよ。
そいでな、がんばる弱い者たちの仲間にしてもらおう、強い者には無闇に媚びもせず、でも認められて正しくかわいがられようという戦略に変えたんじゃ。
写真=iStock.com/fizkes
※写真はイメージです

いま、まわりにばかにされていると思っている人へ
Oだけでなく宮本容疑者にも、誰かを喜ばせたり、それこそ弱きものを助けたり、捨て身で強い相手に挑んだことも、きっとあったはずだ。誰かの煌めく思い出の中にも、きっといる。
まずは、相手をばかにしたい、ばかにされたくない、と猛る気持ちを抑える前に、自分はばかにされている、という被害妄想の出力を弱めよう。
そして、楽しいことで笑って、どうにもならないことがあれば泣いていい。
多くの世の人は、楽しくて笑っている人をばかにはしない。本当につらくて泣いている人は、対等な意味でのかわいそうという声をかけてもらえるから。

  • 岩井 志麻子(いわい・しまこ)
  • 作家
  • 1964年、岡山生まれ。少女小説家としてデビュー後、1999(平成11)年「ぼっけえ、きょうてえ」で日本ホラー小説大賞受賞。翌年、作品集『ぼっけえ、きょうてえ』で山本周五郎賞受賞。2002年『チャイ・コイ』で婦人公論文芸賞、『自由戀愛』で島清恋愛文学賞を受賞。

小室圭さん「2月の司法試験」万が一不合格でも「経済的な問題なし」裏シナリオ

2022-02-23 11:00:00 | 日記
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法律事務所に出勤する小室圭さん
小室圭さん(30)が米ニューヨーク州の司法試験に再び挑む。試験は2月22・23日と2日にわたって行われ、1日目が論文試験、2日目がマークシート方式の試験となる。配点は50%ずつで、両日共に6時間ずつの長丁場だ。
毎年2月と7月に行われるこの試験は、7月の合格率の方が高い。小室圭さんが受けた2021年7月の試験の合格率が約63%だったのに対し、同じ年の2月の場合は約49%だった。ロースクールを5月に卒業し、2か月にわたってじっくり勉強して臨める7月試験と、何らかの仕事を抱えながら受験することになる2月試験とでは、合格率におのずと差が出るというわけだ。
「400点のうち266点を取れば合格で、そこまで難関には見えないかもしれませんが、限られた時間でテキパキと課題を処理することを求められるので、英語を母国語としない人たちにとってはなかなかハードルが高い。実際、去年7月試験の外国人受験生の合格率は30%程度にとどまっています」(ニューヨーク州司法試験に詳しい弁護士)
小室圭さんが挑む壁は決して低くはなく、楽観視はできない。
「万が一、圭さんが不合格になった場合、ロークラーク(法律事務)として勤務する法律事務所『ローウェンスタイン・サンドラー』にそのまま居続けられるかは不明瞭になります。厳しい業界ゆえに資格がないと解雇という可能性もあるかもしれません。眞子さんに1億円ともいわれる預金があるとはいえ、世界で最も物価の高いニューヨークでそれなりのレベルを維持して生活していくのには少々心もとない額ですし、そもそも貯金を切り崩して生活することになれば、周囲から心配の声もやまないでしょう」(皇室ジャーナリスト)
小室圭さんにはビザの問題も
お金の問題に加えて、小室圭さんにはビザの問題も立ちはだかっているという。
「アメリカの大学や大学院を卒業後、そのまま滞在して企業で働くことができるOPT(オプショナル・プラクティカル・トレーニング)という制度があり、圭さんは学生ビザのまま、これを利用しているものと見られます。問題はこの期限が遅くとも7月ごろにはやってくること。それまでに就労ビザの取得など、何らかの手立てを講じない限りアメリカに居られなくなるわけです」(同前)
アメリカで法律を学んできた小室さんのことだから、ビザのことを計算していないことはあり得ないが、「とにかく日本を離れたい」という眞子さんの願いを叶えるべく新天地に向かった2人にとって、ままならぬことが多いのも偽らざる事実だろう。
「もしアメリカに居られなくなったとしても、夫妻が日本に戻ることはないでしょう。眞子さんは依然として、日本からは遠ざかっていたいとの思いを持っているようですから」(宮内庁関係者)
最悪を想定するなら、仕事がなく、お金の心配があり、滞在資格の問題も…という状況になりかねないのだが、そこに手を差し伸べる人物がいないかというとそういうわけでもない。例えば、小室圭さんがかつて勤務した日本の法律事務所の代表で、留学生活をサポートしてきた奧野善彦氏もその1人だろう。
「圭さんにとって奧野さんはまさに恩人。人脈が豊富な奧野さんが、眞子さん圭さんのご夫婦を見放すとは思えず、再び奧野さんのサポートを得られる可能性はあるとみられています。さらに、日本政府と関係が深い組織や企業も圭さんの動向に注目していると言います。万が一、不合格となり、今の法律事務所を解雇されたとしても、働き口には困らないはずです。遠く海を隔てても、眞子さんと圭さんの生活が困窮しないよう、ビジネス面も含めたサポート体制が整いつつあるとみていいでしょう。
2月の試験は、合格するにこしたことはないですが、不合格となった際の“裏シナリオ”は想定されているはず。どう転んでも帰国という選択にはならないでしょうね。一見、困難な道ばかり立ちはだかっているように見えますが、ご夫婦の未来は明るい」(前出・皇室ジャーナリスト)
小室さんは2017年9月の婚約内定会見で、「好きな言葉は“Let it be”」と答えている。「あるがままに」などと訳されるこの言葉は当時、国民へのナゾかけのようにも聞こえたが、そろそろその本当の意味を知ることになるのかもしれない。


「こむらがえり」が増えたら注意…糖尿病性の神経障害 痛み・しびれは夜間に強く

2022-02-23 08:30:00 | 日記
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「こむらがえり」が増えたら注意…糖尿病性の神経障害 痛み・しびれは夜間に強く

『医学大辞典』(医学書院刊)によると、“ニューロパチー”(神経障害)とは、「主として 末梢
まっしょう
 神経の障害を指し、その原因には遺伝、外傷、中毒、代謝異常、炎症、虚血、感染など、さまざまなものがある」とされている。したがって、末梢神経が存在する部位であればどこでも、このニューロパチーを発症する可能性があるのだ。
大きくは上肢や下肢の 絞扼
こうやく
 性ニューロパチーに代表される「単ニューロパチー」(1本の末梢神経の障害による)と、糖尿病、尿毒症、アルコ-ルの過飲、ビタミン欠乏などの系統的な病気によって多発的に起こる「多発ニューロパチー」(四肢の末梢神経が左右対称に障害される)に分けられる。
その共通の症状としては、知覚障害、痛み、運動障害、自律神経の障害があり、 腱
けん
 反射や筋力の低下、神経が情報を伝える速度が遅くなる、などがある。
晩年の北原白秋も患った糖尿病
さて、「糖尿病性ニューロパチー」である。糖尿病とは、読んで字のごとく「尿に糖分が多く出る病気」であるが、正確には「インスリンの作用不足によって血液中の糖分の増加などの代謝異常をきたす病気」である。わが国でもその患者数は爆発的に増加しており、2016年に厚生労働省がまとめた結果では、糖尿病とその予備軍を合わせると約2000万人であると推計している。この傾向は世界各国でみられ、2006年には、国連が11月14日を「世界糖尿病デ-」に指定しているのだ。
糖尿病では、血液中の糖分の増加によって細い血管が障害され、さまざまな臓器に問題を引き起こす。血管障害による網膜症、腎症、神経障害を糖尿病の3大合併症と呼ぶが、これらは自覚症状がないまま進行することが多いので、注意が必要だ。「糖尿病性網
膜症」では網膜剥離を起こしたり、ひどい場合には失明に至ったりする(失明する方は年間3000~4000人にものぼる)ことがある。「糖尿病性腎症」が進行した場合には透析の対象ともなる。また、インポテンツになったり、血流不全のために 壊疽
えそ
 となり、手足を切断せざるを得なくなることだってあるのだ。「雨がふります、雨がふる」の『雨』の作詞者北原白秋は、57歳で亡くなっているが、死の5年前には「糖尿病性腎症」を併発し、眼底出血により一時視力を失った。人妻との不倫騒動などがあった一方で、治療には真剣に取り組まなかったとみられる。

症状が左右対称に表れる特徴も

神経に対する影響も深刻である。糖尿病では脳神経、末梢神経(知覚神経、運動神経)、自律神経など体中のすべての神経が障害される可能性があるが、その症状は末梢神経障害であるニューロパチーによるものが最も多い。
痛みや知覚異常を起こす場合と起こさない場合があるが、いずれにしても強いしびれを感じるようになる。痛みやしびれは手や足(圧倒的に足に多いが、これは足の神経の走行が長いためによると考えられる)の末端に左右対称に表れることが特徴であり、“手袋靴下型”と表現される。また、昼間はたいしたことがなくても、夜間に症状が強くなり、歩行、入浴、マッサージなどをすると軽くなる。
早期にアキレス腱(かかとにつく人体で最も大きい腱)の反射低下がみられ、次いで 膝蓋
しつがい
 腱(膝と 下腿
かたい
 の骨を結んでいる腱)の反射低下、進行すると手足の筋肉の 麻痺
まひ
 、筋力の低下が起きる。なお、自覚症状と神経学的検査の結果とが比例しないことも特徴である。
痛みにはペインクリニック受診を
治療は、血糖値のコントールが何よりも重要なことは言うまでもないが、痛みやしびれには血管拡張薬をはじめとして、不整脈の治療に用いられているメキシレチン(メキシチ-ル)、神経痛の治療薬であるガバペンチノイドのプレガバリン(リリカ)やミロガバリン(タリージェ)、抗うつ薬の仲間であるデュロキセチン(サインバルタ)などが有効である。
私の施設では、これらの薬物治療に加えて 八味地黄丸
はちみじおうがん
 や 牛車腎気丸
ごしゃじんきがん
 などの漢方薬(他の糖尿病治療薬と同じくアルドース還元酵素阻害作用を持つ)を処方するとともに、星状神経節ブロック、腰部交感神経節ブロックなどの交感神経系のブロック(伝達の遮断)によって、良い治療効果を得ている。
長い間、糖尿病を患い、血糖のコントロールがうまくできていなくて、最近、「こむらがえりの回数が増えた」「足の指先がしびれ、針で刺されるように痛い」「足の裏に違和感がある」といった症状がある方には、ペインクリニックを受診されることをお勧めしたい。(森本昌宏 麻酔科医)

森本 昌宏(もりもと・まさひろ)
大阪なんばクリニック本部長・痛みの治療センター長。
1989年、大阪医科大学大学院修了。医学博士。同大学講師などを経て、2010年、近畿大学医学部麻酔科教授。