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詩人・絵詞作家・内田麟太郎オフィシャルブログ

いちぬけた! 日隈みさきさん

2019年01月11日 19時54分46秒 | 日記

      あかね書房  1300円+税

 いいです。うれしくなりました。
 こんな馬鹿馬鹿しく、それでいて上品な(^0^)な絵本に出会えるなんて。
 「いちぬけた」は絵本作家の日隈みさきさん、その人でしょう。まことにすこ~んとぬけた絵本です。とぼけてまんなぁ。
 

  いちばんどりは あさ いちばんに なく とりのこと。
  ところがあるひ、なくのを やめちゃった。
  「いちぬけぴ」

 アハハハハで「やめた」ではなく「やめちゃった」。「いちぬけた」ではなく「いちぬけぴ」。これですよ。
 この「ぴ」で物語はすすんでいくのね。もちろんもちろん絵本ですから、とぼけた絵がまたいいのよ。疑う人は表紙の絵をよく見てね。
 新年早々、なんとも傑作な絵本が出たものです。
  みさきさん、おめでとうございます。

 くもん出版の堤嘉代さんよりメールが。「絵本『ともだちのいす』に中国よりオファーがありました」。即座に快諾させて頂きました。絵は、おくはらゆめさんです。

 世界子ども愛樹祭コンクール(八女市矢部村)の第一次予選通過作品を読んでいました。
 予定よりも一時間早く終わったのですが、宅急便が届くので帰れません。(少年詩の推敲をしよう)と思い、パソコンを開いたら、推敲ではなく、こんなものを書いてしまいました。
 

 

     家なき子


  ──さようなら。
  とネズミにいったけど
  カエルは帰るべきあてはなかった
  あてのないカエルは
  ただ前へ前へ歩いていった
  そして歩きつかれると
  いつもそこでねむった
  ──おやすみ おつきさま。
  月はなにもできなかったけど
  朝がくるまでカエルをみまもっていた
  だから
  カエルはまいばんいい夢をみていた
  あたたかいひかりにつつまれて

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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いまさらジロー (あわのゆりこ)
2019-01-11 19:12:46
いまさらですが、『超私的ユーモア少年詩作法』面白かったです。なんども読みました、私はきっと今まで感じる世界だけで生きてきたのでしょう、意味頭オンリーの人が苦手です。
私の詩を読んで「意味を説明してください」とか、「あら!まあ!」とすぐにおっしゃるからです。
もっと自由に宇宙の果てまでぶっ飛ばしたいです。こわいけど…(((^^;)
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間違えた❗ (あわのゆりこ)
2019-01-11 19:18:02
間違えましたm(._.)m
「極私的ユーモア少年詩作法」でした。
すんまっせん😅
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超現実的 (内田麟太郞)
2019-01-11 19:45:26
あわのゆりこ様
 ナンセンスも意味はないんですけどね。長新太さんはよく詩を読んでおられる方でした。
 超詩的のほうが、よかったね。(^0^)
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リンタロウさん (絵本の河)
2019-01-11 21:20:01
今日、リンタロウさんの年齢を聞かれました。即答出来ました。生年月日や星座もお父様のお名前・小中高の卒業校も言えます!私(*゚▽゚)/゚・:*【祝】*:・゚\(゚▽゚*)みたいな感じです。
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『いちばんどり いちぬけた』 (ひでちゃん)
2019-01-12 05:45:19
内田麟太郎さま
紹介の評がうれしくて、プリントさせてもらいました。読んでもらいたい人がいます。
あわのゆりこ様
『日本児童文学』をお読みいただきありがとうございます。最初、タイトルを一字変えて、他にも載せているのかなと思いました。「内田麟太郎特集」を組みたいです。〇〇号の前に。
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愚案 (内田麟太郞)
2019-01-12 07:11:14
絵本の河さま
 すごいですね。次は内田麟太郞「思想・恋愛・遍歴篇」ですね。

ひでちゃんさま
 読んでもらいたい人。だれだろう。日隈さんじゃないみたいだし。
 「内田麟太郞特集」は愚案のなかの愚案です。ちょめ。
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宜しくお願い致します (あわのゆりこ)
2019-01-12 08:38:44
私信ご無礼します。

ひでちゃん様
先日の中野サンプラザ、お会い出来て光栄でした。児文協、入会させて頂きました。今後とも宜しくお願い申し上げます。
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ぴぴぴぴ、ぴ (しいこ)
2019-01-12 10:50:45
私は酉年だからか、関係ないのか分かりませんが鳥が好きです。
中でもニワトリが。
「いちばんどり いちぬけた」読ませていただこう!

カエルさんが一人じゃ無くて良かった。
付きが見守っていてくれて。
パトラッシュとネロを思い出しました。

昨夜、母子を保護しました。
一騒動ありましたけど、今頃ご実家の親御さんと会っているかと思います。
心配して駆けつけてくれる家族、帰れる家があるのはいいですね。
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見守り隊 (木枯らしモンジャロウ)
2019-01-12 11:06:49
月に見守って貰えるカエルくんは、幸せですね。子どもたちもそうですね。
午前中作品。午後国語の研究会に行きます。子ども目線の会です。
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外部としての子ども (内田麟太郞)
2019-01-12 12:50:46
しいこさま
 「いちばんどり ぬけた」。しいこさんならきっと好きになる絵本です。ほんと帰りたい家があるのはとってもいいことだよね。そう思う。

木枯らしモンジャロウさま
 今朝。少年詩について考えていました。(少年詩を変えてくれるのは何だろう)と。たぶん、外部としての子どもじゃないのかな、と。黒船。この外部と拮抗することなしに、少年詩は変わらない。いつまでも少年詩風現代詩もどき。子どもの目線の会。いいですね。
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