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小学生朝日新聞

2024年07月26日 18時15分28秒 | 日記

 膝の電気ビリビリと散歩。帰宅しマンション管理組合の仕事をふたつ。

 昼食のあと、たちまち昼寝。起きて小平へ。小学生朝日新聞のインタビューを受けてきました。絵本 『ひとのなみだ』(絵・nakaban 童心社)のことです。8月15日号に掲載されます。

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クマゼミが鳴いていた

2024年07月25日 16時56分14秒 | 日記
      絵本「森の歌がきこえる」  偕成社 1600円+税
 
 ラオスのアーチストであるL・インシシェンマイのオブジェと、田島征三の絵のコラージュです。
 オブジェは森に住む精霊ピー。田島がことばにしたのは、森の奥で聴いた美しい機を織る女性の伝説から、触発され生まれた物語。
 村人の暮らしを支えていた命の森に商人がやって来て、森の木を現金になる木に植えかえることをすすめます。多様な生命に満ちていた森は、すべて金になる単一の木に植えかえられ、鳥や獣たちの姿はなくなり……。貧しい若者が機織りの娘から盗んだ美しい布は……。
 生命の故郷である森の多様性は、そのままインシシェンマイと田島、二人によるコラージュの姿だといえないでしょうか。私がなによりもこの絵本に感動したのは、オブジェと絵が、樹と鳥のようにひとつにとけ合っている姿でした。これは当たり前のようで一番難しいことのように思えます。二人は同じ思想を、いや、感性を共有していたのでしょう。
 
  昨日は、午後4時から国立市のロジーナで、一時帰国中の降矢ななさんの歓迎会と、来月で偕成社を定年退職される千葉美香さんの慰労会?でした。降矢さんがスロヴキアで過ごされている間の、ともだちや絵本美術館開館までのいきさつ、現状の報告で、お喋りしすぎたのでしょう。帰宅すればぐったり、ブログはお休みさせていただきました。
 
 散歩に行く小公園でクマゼミが鳴いていました。おもわず「こんにちは」。
 
     すず        
 
  すずなりの
  すずが
    からん
    ころん
    からん
 
  すずなりの
  すずめが
    ちゅん
    ちゅちゅ
    ちゅん
 
  すずしい
  かぜが
    さわ
    そわ
    さわ
 
  のどかに
  かぜが
    ちゃらん
    ぽらん
    ちゃらん
 
 
 
 
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オオカミのひみつのひみつ

2024年07月23日 17時58分17秒 | 日記

 スマホが通話中にすぐ切れるのでauへ。原因はスマホを顔に強く当てて話すので、自分で「通話終了」を押していました。トホホのおじさんです。

 ひかりのくにの編集者宮田真早美さまより、うれしいメールが届きました。ナンセンス絵本 『オオカミのひみつのひみつ』のラフスケッチが上がったそうです。数日後には私へも届くことでしょう。わくわく。

 内田麟太郎さんとnakabanさんお二人ともがサインしてくださった『ひとのなみだ』をご用意しています。 ぜひお早めにどうぞ☺️ pic.twitter.com/9xSgWVZG9O 
x.com/flaneur_books/…
 nakabanさんの原画展も開催中です。

     春の駅
 
  ちいさな駅には
  さくらと
  なのはな
 
  ちいさな駅には
  とかげと
  もんしろちょう
 
  ちいさな駅には
  中学生がふたり
  ホームのはしっこに
  ひとりとひとり
 
  ちいさな駅には
  ベンチがひとつ
  ホームのまんなかに
  ベンチがひとつ
 
  青い色した
  ベンチがひとつ
 
 
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少年期

2024年07月22日 18時38分06秒 | 日記

 2022 夏 太宰府

 

 つまり猛暑でありましたから、雑用をしたり、妄想と惰眠の狭間をゆらりゆらり。で、こんなものを書いていました。

     少年期       
 
  ぬけがらを
  耳にあてると
  みどりいろの声がのこっていた
 
  ──まどが、あいてるよ。
 
  林で
  ツクツクボウシがないている
 
  少年もぬけがらにつぶやく
  ──あいたい。
 
  少年のことばをのせ
  バスは海辺の町をはしる
  沖を見ていた少女がふりかえる
 
  停止ボタンがつかないまま
  バスは停留所を通りすぎていく
  夕やけの空へあわくとけていきなが
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少年の夏

2024年07月21日 17時48分56秒 | 日記

 編集者の筒井大介さんが、Xで紹介してくださってました。

 やっと読めた。 みんな読んでほしい。 『ひとのなみだ』(文 内田麟太郎 絵 nakaban 童心社) 内田麟太郎さん渾身のテキストも、真正面から受けて立つnakabanさんの絵も本当にすごい。 内田さんの真摯なあとがきも胸に迫る。  pic.twitter.com/WTbCYTWe7k
筒井大介(野分編集室)
@dtsutsu11
 
 日曜日なので寝坊。すでに日はカンカンと。怠け者は即座に「本日は散歩中止」の判断を。硬骨の生命尊重論者のようです。
 
     夏休み
.
.
  部屋に水が満ちはじめると
  少年は教科書をとじる
  金魚はゆらゆらと水槽を通りぬけ
  部屋を泳ぎはじめる
 
  ──いいかな。
  ナマズは少年の目をのぞきこむ
  少年はうなずき河童になる
  モエビがゲンゴロウに体当たりをくらわし
  ミズカマキリが河童の鼻をかすめる
  (……風)
  河童は土手に上がり葦笛を吹く
  水面をわたる風
  入道雲にくびをひねるシオカラトンボ
 
  閉じた教科書には
  水のことばが流れている
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