グランマの扉

女4代にぎやかな日々

プロフェッショナル

2017-02-28 | 日記



昨晩は夫と一緒にNHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を視聴。

夫の大学の卒論は橋梁に関するものだったそうで、深夜の渋谷での歩道橋の架け替え工事に興味があったようです。





この日はこの橋梁技術者だけではなく、東京都の基幹災害拠点病院の救急専門医と葛飾区の消防署大隊長、東京の繁華街で10代から20代の女性を支援している女性の四人に焦点があてられていました。






興味深かったのは、救急専門医と橋梁技術者の共通の姿勢。

『準備8割、実戦2割』




救急専門医は救急患者が運ばれるとわかった時点から、とにかく最悪を想定し準備を始めます。
それが8割。
でも、どんな予想外の事が起こるかわからないのが手術。 
その部分が2割。
しかしその実戦で、慌てず臨機応変に対応出来るのは、やはり最悪を想定した準備というわけです。

どんな緊急事態で運ばれてきても、患者さんにかける先生の口ぶりは穏やか。
それだけでもパニックになっている患者さんは落ち着きますものね。



今、ドラマ「アライフ」を見ている事もあり、あのドラマを監修している、天皇陛下の心臓手術の執刀医である天野篤さんの本を読んでいるのですが、やはり基本姿勢は同じ。

リスクの大きい手術を支えるのは、技術を含めとにかく準備・準備・準備
そしてメンタル面含め患者さん本位の考え方。


そして何よりも目の前の患者さんの命を何が何でも救うという、強力な意志。





一方、橋梁技術者も準備が事を決めるのは同じ。


彼の仕事は、新しい橋を作る事ではなく、都市のど真ん中の老朽化した橋を再生させる仕事。

いかに事故なく、限られた時間内に補強できるか。

その工事方法を見つける迄の苦闘。

でも、それは「どんな厳しい課題でも、必ず解決法はある」という固い信念に支えられています。
(「アライフ」でも7話かかって、漸く難しい手術への糸口が見えてきました)

考えに考えた解決方法。
ここまでが準備期間の8割。

そしてその裏付けの元に行われる実戦である工事。




傍目には手術や工事の部分しか知らない私達ですが、それを支えているのは凄まじい準備期間なのを改めて知る事が出来ました。







消防士さんの「とにかく1秒」
命は失われたら終わり。
自分達が助けられるのなら、助けなくてはならない。
その為には「1秒でも早く」

このシンプルな志の熱さにも感動。




でも実は、昨晩の4人の中で一番大変なのは、若年女性の支援活動をしている女性かもね・・・と夫と語り会いました。

レイプ被害や援助交際。
自分を大事にしない女の子達。
どこにも居場所が見つけれられない生きづらさを抱えながら夜の街を彷徨っている女の子達。

そういう子に声をかけ、相談に乗るのは、「こんな凄い状況でも、生き抜いている子達なんだから、その生きようとする力を信じているから」


どんなに準備して対応しても、人間の心だけはわからない。
その時、その時、一生懸命係わっても、多分そんなに報われることはないのではないかと思うんですよね。


患者さんが元気に退院して行った。
炎の中から命を救った。
事故なく安全な橋を作る事が出来た。


そういう目に見えるハッキリとした達成感はない仕事だと思うのです。


だからこそ、彼女の

生きようとする力を信じる。
そして信じ抜く。



そのぶれない思いが凄いなぁ・・・・・と。




プロフェッショナルな4人の生き方に、すっかり平々凡々な主婦の心が揺さぶられた夜でした.









写真は今朝の空と山。


昨日までの寒さは一段落。
北国も日中はプラス気温になるようです。  

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 怖いね~~ | トップ | 弥生三月 ♪ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
同感 (でこ)
2017-03-02 22:50:03
我が家も見てた。そして、アライフ!と思った。
返信する
おっ! ()
2017-03-03 10:32:59
やっぱり?!  

あのね、天野さん。
アライフの沖田先生、いつもソファーで寝ているけれど、天野さんもそんな生活。
週末しか家には帰らないらしいです。
誇張じゃないんですね、あのドラマ。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事