昨晩夫の妹から「お母さん 無事引っ越ししたから」と電話。
実は今迄暮らしていた高齢者用アパートを管理していてくれた会社が新しいアパートを建てる事になり、私共は二者選択を迫られていました。
一つは、今まで通りの部屋だけれどヘルパーさん達が代わる。 妹が通うには便利。
もう一つはアパートは変わるけれど、ヘルパーさんは一緒。 妹が通うには少し遠くなる。
金銭面の負担は同じ。
単純に考えれば新しいアパートがいいのですが、どちらの環境の変化が義母には受け入れやすいか。
そして普段何かと面倒を見ていてくれている妹さんの負担は。
アパートが建つ一月前には、お馴染のヘルパーさん達はいなくなってしまい、新任者が来ました。
先日訪れたのですが、やはりアパートの雰囲気が全然変わってしまいました。
どちらのヘルパーさん達も親切には変わりないのですが、やはり義母も何となく不安気。
館内も何となく落ち着かないザワザワした雰囲気。
結局 兄妹で相談し、妹さんには申し訳ないのですが、慣れたヘルパーさん達がいる新しいアパートに移る事になったのです。
ところで以前、自ら「家事一般がもう負担なので、施設に入りたいから探して欲しい」と言っていたのにも拘わらず、いざ移るとなるとガンとして拒否した義母。
その原因は唯一の息子である私の夫が、果たして知っているのかと言う事。
どうもアパート探しを一生懸命してくれた娘達が、兄には内緒で勝手に母親を施設に入れようとしている・・・と思ってしまったらしいのです。
そこで今日、早速午前中に顔を出して来ました。
「息子も承知の上だよ」という事をアピールする為です。
今迄とは見違えるような新しく明るい部屋を訪れると、既に妹達が顔を出していました。
ところが義母はベットに伏せっています。
やはりショックだったらしく引っ越しした昨夜から何も食べることが出来ず、起き上がる事さえ出来なくなっていました。
それなのに、何と息子の顔を見た途端、シャッキリ起き上がるではありませんか。
そして私達が持参した枝豆を美味しそうに食べ始めました。
この枝豆、昨日郊外の農家さん迄行って、わざわざ買ってきたもの。
畑から枝ごと持って来てもらい、店先で客自ら豆を外して買い求めるというスタイルです。
トップの写真は、せっせと息子(と嫁)が外した枝豆。
このザル一杯の枝豆を帰宅してすぐ茹で、「翌日の方が風味が出る」・・という農家のおばさんのアドバイスに従ったものですから絶対美味しいのですが、それにしても息子が手をかけた枝豆だと感じたのかしらん・・・
枝豆を食べた後は、ベットに正座してニコニコと息子を見ている義母。
「私達っていったい・・・」とこぼす妹達。
息子も引っ越しを承知しているのを知って安心したのか、その後はお昼御飯を食べに食堂に行く元気も出て来ました。
凄いわね~~ 息子への愛って。
で、どうも私の事は「貴女は誰???」 だったような感じ。
ちょっと手を貸しても、とっても不思議そうに見られてプチショックな嫁です。
でも・・・・・恋敵の役割じゃなくて良かった
男の子って優しいからね。
それに昔の女の人程 息子に特別な思いがあるような気がします。
私は自分の子供を想う時。。。
男の子も女の子もそれぞれが愛おしいです。
時代なのかな?
でもさ、案外自分がボケてきたら息子ばかりを頼りにしてたりして~~
義母の認知症が進んできた頃、義母は息子を頼りにしてたよ。
私のことはよく面倒を見てくれる近所のお姉さんみたいに思ってたみたい(お姉さんだよ~お姉さん)
暴言を浴びせられたこともあった。
その時に私の長男が一緒にいてね、長男が怒ってた。
「なんでお母さんにそんなことを言うんだ!」って。
いろんな症状を経て今は仏様のような義母です。
引っ越しで少し混乱していた義母だったけれど、眼差しは優しいままでした。
優しい姑だと思っていたのに、認知症になったら罵詈雑言を吐かれてショックを受けていた知人がいるので、それだけでも幸せですね。
それにしても自分達は、どっちのタイプの老人になるのかと思うとちょっと怖いね
塞を煩い、癌を煩い、今軽度の認知症
でも今は嘘みたいに可愛いお爺ちゃんになりました。
完全に忘れてしまうわけではないので寂しく、悲しい事も沢山あると思うけど穏やかな最後を迎えてくれたらと思ってます。
でも、私達夫婦の両親まだ四人健在で(^^;
私達がバテないようにと思ってます(笑)
頑張りましょうね♪
がバテないようにと思ってます(笑)
素晴らしい
実は義母も実家の母も若い時は体が弱く、こんなに長生きしてくれると思っていませんでした。
それに比べ、義父こそ80歳を超えていましたが如何にも長寿の相だった父は62歳で死去。
わからないものですね。
どうか我が家の分も、御両親が二人(四人)揃って御健在で居られます様に。