琳派墨絵保存倶楽部・部誌 「なてし子」

江戸琳派の祖、酒井抱一家に伝来する本格的な琳派の画法を継承している「琳派墨絵保存倶楽部」の活動日誌ブログです。

干支の水墨画体験イベントから

2019年12月31日 | 教室案内

 

12月21日の土曜日の午後、

大人たちで集まって、水墨画による年賀状描きのイベントを開催いたしました。

お茶あり、お菓子あり、無駄話ありの 

なかなか愉快な時間でした。

 

 

当初、郵便局にポスターを貼らせて頂こうという 

大きな計画でしたが、案外、インターネットやSNSで

集まって頂きましたので、

「時代の風を感じるな~。」と

つくづく思いつつ 開催いたしました。

 

「年賀状を、水墨画で」

こんなことが、誰でもできるような時代になれば良いと思っています。

 

---

 

さて、今回の【特別講座】「水墨画で描く干支の子と松竹梅」は、

ただの水墨画ではなく、

金泥(講座で練習用に使用したものは、顔彩ですが)と墨の組み合わせというテーマに沿って

お稽古いたしました。

 

墨も、墨単色でも大変美しいものですが、

金が加わる墨色は、また表現に奥行きが出て、

更に墨色のよさを何倍にも引き出すようです。

 

ちょっと、初心者の方には、贅沢すぎるイベントだったかと思いますが、

私は大変に興味があって 是非ともやりたいと思っての開催でした。

 

きらびやかな金雲の色紙に描き。

ねずみの表情が、奥深い…。 

その方の人生が現れる、水墨画の面白さと怖さを感じさせられます。

 

半紙に練習した後、丸型の和紙や、はがきサイズの色紙に完成。

金を加えた薄墨に、抱きしめたくなるような美しさが現れる。

 

月を見上げて、「令和」が因んだ和歌のような風情に…!

 

 

今年は、20枚すべての年賀状を、1枚づつ丁寧に手書きにすることを決めて

受講された方。

講座はテキスト付きで、ご自宅に帰ってからも、練習して頂けます。

 

 

クリスマスプレゼントに頂いた、美味しいチョコレートを頬張りながら。

和気藹々と、水墨画をお稽古いたしました。

 

琳派墨絵クラブ

 

 

 


最新の画像もっと見る