琳派墨絵保存倶楽部・部誌 「なてし子」

江戸琳派の祖、酒井抱一家に伝来する本格的な琳派の画法を継承している「琳派墨絵保存倶楽部」の活動日誌ブログです。

琳派日本画 花暦 6月「なでしこ」-お教室から

2018年06月19日 | 教室案内

 

先日、日本画・絵手紙のお教室で、「なでしこ」 をいたしました。

 

なでしこは 「常夏(とこなつ)」とも 呼ばれていた程で、

四季咲きの、大変なじみのある花です。

江戸時代の 園芸ブームに乗り、

一重、十重、百重、千重、・・・と、

さまざまに品種改良されていた様です。

 

形はさまざまであっても、 

私は 何と言いましても、

「なでしこ色」 という 和名がある位ですから、

「なでしこピンク」 に焦点を絞って、

今回の授業をいたしました。

 

ところで、英名は、今はダイアンサス(Dianthus )という名前がメインで通っているようですが、

以前は、この花を「ピンク」(Pink)と呼んだようですね。真偽はよく知りませんが、

この花の色ならではの 優しさを 

思い起こしてみたいと 思いました。


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描いて頂いた皆さんの作品を見ると、

とても日本画らしい雰囲気が出ていたので、 びっくりしました。


「題材」ももちろんですが、

画材から受ける 印象などで

表現する世界観が 移り変わっていくのでしょう。

 

こうした感受性をお持ちだという事も すばらしいですが、 

感性がさらにコツコツと

お教室で育つのだな、と思い

とても感心しました。



(▲上:ちょっと手ぶれしておりますが、日本画ならではの独特の色彩感がしっかりと捉えられて、

生徒さんの心の色になって出てきています。ご自分のものにしつつある感じが伝わります。)

(▼下:色の変化を楽しみ、自分だけのなでしこを表現して頂きました。

どちらにも、それぞれの可愛らしさがあります。)

 

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ところで、先月の「のばら」は、

頑張り屋のお友達の所へ 行ったそうです。

 

琳派墨絵クラブ

 


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