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鋼の錬金術師 最終回「旅路の涯」

2010年07月04日 | 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST
長かった…
これだけ長い連載だとエドとアルと一緒に視聴者も感慨深いものがありますね。
それにしても月刊誌9年連載も(多少カットされているとはいえ)アニメにすると1年半なんだね。
1年半のアニメだって凄いよね、最近だと。
結局、単行本派なので原作より先にアニメで最終回を見てしまったんですが原作通りなのかな?
たぶん原作通りなんだろうけど、それはまた楽しみにしておこうと思います。


それでは感想をば…


やっぱりマスタングなら賢者の石を使うと思った。
前回の感想でアルを取り戻すのにエドは拒否しましたが、大佐なら使うだろうなと書きました。
マルコーさんの賢者の石があったことを覚えていたわけじゃないんですが。
イシュヴァールの為に使うなら賢者の石のイシュヴァール人も許しはしないが協力はしてくれるだろう。
水を差すようで悪いけれど、それは本当にそうなんだろうか。
賢者の石を使う大佐の都合の良い解釈、使うための言い訳、そう言われても仕方のないこと。
だけど使うからには、それが間違いではなかったと証明しないといけませんよね。
マスタングが使うと決めたのは非難されてもいい、イシュヴァールとアメストリス双方の為に尽力する、その覚悟があるからです。
まぁハボック好きとしましては、ハボックの足が治ったことが全てなんですが。
やったね!!!


スカーの本当の名前は明かされませんでしたが、イシュヴァール人としてアメストリス人と共存していく未来を見たいと思った。
両者の意見を聞いてイシュヴァール側だけどもアメストリスとも協力しなくっちゃと板挟みになっても両者の為に奔走する姿を見て皆が「あんたになら任せられる」とか「スカーさんが言うんなら…」というような人情下町風の外伝が読みたいです、先生。


結局大総統にはグラマン准将が就任したんですね。
そして元大総統夫人には事実を伝えて監視の下セリムを育てることを容認している様子。
あの状態からよくぞここまで、と思うほど大きくなったセリムですが…ってあれ、成長早くない?
確かに元よりは小さいけど、あの大きさは2歳なのか?
まぁいいや、夫人の愛情をいっぱい受けて優しい良い子に育っていることに幸せな未来を感じることが出来ました。
ブラッドレイが選んだ女性なだけあって、グラマン大総統の眼光にも怯まず「私がさせません」と言い切った夫人は格好良かった。


賢者の石はリンのものに。
だけど一族存亡の為に頑張っていたメイのことも、他の部族のことも全て受け入れると言ったリンはやっぱり王の器があったのでしょう。
グリードにも説教して魂の友として受け入れたんだもんなぁ。
リンがチャン家も受け入れると言った時、あれメイと政略結婚するのかと思ったけど、まぁ違うよね。
そもそもヤオ家とチャン家って結構な格差があるしなぁ。
リンが王位にいる間はシンとも友好関係が築けそう、シンってめっちゃデカイ国だけど侵略してきたら怖いよね。
この二国の架け橋にメイとアルがなれば良いなと思った。


エドとアルが戻って来た時にウィンリィが跳びつき「バカ…おかえり!」と言いました。
次泣かす時は嬉し泣きだとエドが宣言した通りになりましたが、そんなこたぁどうでもいい。
ウィンリィのこの笑顔と「おかえり」だけで今までの全てが吹っ飛ぶような気がします。
…もちろん忘れられるはずがないのですが。
2年後、ヒューズ一家に元に戻れたことを報告するアル。
グレイシアさんも本当に良い人です。
エドとアルの第三のお母さん…いやお姉さんだな。
ちなみに第二の母は師匠ですよ、もちろん。ピナコばっちゃんはばっちゃん。
アルの目を見てやりたいことがあると見抜くあたり流石だなと思います。
恩返しをしたいというアルに「それも等価交換?」と聞くグレイシアさん。
だけどアルはそのまま返したんじゃ意味が無いと「10されたら自分の分を1つ足して11にして返す」を新しい法則として実践するのだと笑って言うのでした。
手探り状態で何からしたらいいのか分からないけれど前に進もうとしている気持ちが大事ですよね。
持ちつ持たれつの気持ちは錬金術師でなくても出来る。
錬金術を使えないエドとアルが旅の間で様々な人に教えられたことの一つだと思います。
そして救えなかった少女のことをずっと覚えている限りエドとアルは二度と悲しいことが起こらぬように行動していけるんじゃないでしょうか。
シンに渡りメイのもとで錬丹術を学び、次に何が出来るのか。
やっぱり未来が見たいな。


そしてエド。
アルとは逆周りでシンに行くという彼もリゼンブールを離れます。
そしてついにウィンリィに告白か…!?と思ってたらプロポーズだよ!!!
あれあれ?すでに付き合ってたの?と思わなくも無いけど、これは勢い余ってって感じですかね。
機械鎧の予約からプロポーズの流れが笑うんだけど(というか機械鎧の予約って言うけど毎度突然行っても最優先でしてくれてるよね?)「人生の半分やるから半分くれ」ってウィンリィじゃなくても「これだから錬金術師は…」ってなるよ。
アルは等価交換じゃなくてって言ってるのに何故エドは等価交換と言ったのか。
これはアレか、照れ隠しか、ツンデレか。
「お前の人生をくれ」とは言えないから「俺も半分やるんだから、お前も半分寄越さないと不公平だろ」っていうことなんですね。
しかしウィンリィの方が男前でしたね。
半分どころか全部やるって言うところが。
その後に慌てて「いや9割?8割…7、じゃないし…7.5?」と言ってるのが可愛かった。
7じゃないしっていうのが良いよね。
というわけで、EDで双子かな?の赤ん坊を抱いてる2人が写真で見れた時は前回書いた“続いていく命”を目の当たりにして嬉しかったのですが…少し複雑だなと思ってしまった。
あれが2人の結婚式のシーンなら良かったし、もしくは2人がお爺ちゃんお婆ちゃんでたくさんの家族に囲まれてる図とかだと良かったんだけど、子どもがいるところを見たら…なんだ、この複雑な気持ちは?
妙に生々しいのが恥ずかしいのかもしれない。

…で、アルとメイはどうなったん?
最後の写真でも微妙に離れた位置にいるよね、この2人。


というわけで終わりました鋼の錬金術師。
冒頭にも書いているのですが、本当に終わるのかと感慨深いと同時に寂寞感がありますね。
視聴者も一緒に成長出来たとは思わないですが(だってあんなに波乱万丈な人生送ってない)、それでも後悔しないように生きようとか、人の為に何かしたいとか、自分が幸せになる為に他人を犠牲にしてもいいのかとか、そういうことから考え始めることは出来ると思う。
まぁエドやアルに教えられるまでもなく、当然のことなんだけど、その一歩が踏み出せない時ってある。
電車の中でお年寄りに席を譲る時の「えいやぁっ」って感じは未だにちょっと勇気がいる。
当然の行動なんだけど、周囲の目が気になる事例だと思うんだけど、どうか。

まぁ何も教訓にしなくたって面白かった!!!で良いんだけど。
ということで、9年間の連載と1年半のアニメ(一期も入れたら2年半ですね)お疲れ様でした。
面白かった!!!!!


次は8月の新刊感想で。



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