毎度、ありがとうございます

好きなこといろいろ

黒執事 最終回「その執事、滔滔」

2009年03月28日 | 黒執事
滔滔【とうとう】
 (1)水が勢いよく、また豊かに流れるさま。
 (2)よどみなく話すさま。弁舌さわやかなさま。
 (3)物事がある方向によどみなく流れゆくさま。


アッシュを追いかけロンドンタワーに舟で辿り着くシエルとセバスチャン。
イギリスには魔橋がいくつかあるが、この建設中のタワーは天使が女王に作らせた物。
しかし、それは大量の人柱によって作っているものだったのです。
眼帯を外しセバスチャンに命じるシエル、それに応えるセバスチャン。

「奴を…天使を殺せ」
「イエス、マイロード」


ロンドン市中で魂を集めるグレルは、シネマテッィック・レコードに何も写ってない事に気付きます。
天使が死神が集めるべき魂を横取りしているという事で怒り心頭のウィリアムが本気になりました。
グレルにチェーンソーのデスサイズを返します。


火事によって死んだ人々の怨念がアッシュの周りを取り巻きます。
アンジェラとアッシュは代わる代わる入れ替わり、不浄は力を与えてくれると言います。
しかし、死神達の奮闘によりアッシュの周りに集まる不浄が少なくなります。
そこでアッシュはプルートゥを呼ぼうとします。
しかし、プルートゥは使用人達によって倒されていました。
来ない魔犬、集まらない不浄。
怒りだしたアッシュは本気を出します。


アッシュに吹き飛ばされたシエルに覆い被さりセバスチャンは頼み事をします。
セバスチャンも本気を出す為に本来の醜い姿を晒すから、執事として見せたくない、だからいいと言うまで目を閉じていて欲しいと言うのです。
それを了承したシエルは戦いの巻き添えで吹き飛ばされタワーから落とされかけても目を閉じたまま片手でぶら下がります。

10秒耐えられるか、セバスチャンの問いかけにシエルは耐えられると答えます。
しかし、シエルの脇腹は前回撃たれた傷から血が溢れているのでした。
圧倒的な力でアッシュを倒したセバスチャンがシエルの方向を向いた時、シエルは手を放してしまい川へと落ちてしまいました。




火の消えたロンドンではお婆さんの姿の女王が市民を励ましていました。
その様子を遠巻きにランドル警視総監は呟きます。
「本物だろうが偽物だろうが人々がそれを認めたら本物と大差ない。あいつはそれが分からなかったんだ」
あいつとはアバーライン警部補の事ですね。
清濁併せ飲むことの出来なかった、と思っているんでしょう。


一方、シエルの身を案じるエリザベスは川岸に咲く青い花をシエルの指輪と似てる、と摘んでいました。
エリザベスを元気付けようとポーラはその花の茎を丸め指輪を作るのですが、風で飛ばされ川に落ちて流れて行きます。
ポーラはまた作ります、と励まします。「何度でも、何度でも…」
「何度でも…?」
呟くエリザベスはシエルの事を思い浮かべたのでしょうか?



川に落ちたシエルを川面に引き上げたセバスチャンは、片腕を失くした状態で櫂を操り舟を進めるのでした。
シエルは自分がすでに死んでしまった事を悟り、川に流れるものがシエルのシネマティック・レコードと言われ残してきた者達を思い浮かべるのでした。
エリザベスは泣くだろう、使用人たちは無事だろうか。
タナカさんが付けていた日記をセバスチャンに渡されたシエルはその中に父の遺言とも取れる言葉を見つけます。

父は女王が自分を消そうとしている事を知っていました。
しかし、シエルには復讐しないように、と伝言を頼むのでした。
憎しみは何も生み出さない…。
天使が見せたまやかしも、あながち外れていなかったと笑います。

その時、川を流れてきた青い花で作った指輪を掬いあげるシエル。
かつて指輪をしていた自身の親指にはめ、月にかざします。
「僕はシエル・ファントムハイヴ。ただのシエル・ファントムハイヴだ」


舟は小島に辿り着き、崩れかけた建物に入りベンチに腰掛けるシエル。
魂を取った後の体は鳥にくれてやれ、と言います。
魂に生きていた証を刻みこむ為にも痛くしてくれ、と頼むシエルにセバスチャンは最期の命令として膝を折り答えるのでした。
セバスチャンはゆっくりとシエルに近づき……





あれだけ引っ張っていたアンジェラとアッシュはセバスチャンの本気で瞬殺!!
最初からしとけよっ!と思うんだけど、それは最終兵器なんでしょうね。

しかし、結局シエルは魂をセバスチャンに渡してしまうんだなぁ。
予想では結構今まで通りなんじゃ?って言ってたけど、内容がどんどんシリアスで暗くイギリスの暗部を表していってるのを見る限り、やっぱりな、というのはありました。
しょせん希望は希望なんだよね。

舟の上でエリザベスを思い出すシエルがよかった…。
寂しいとかはないと言ってたけど、シエルにもエリザベスを想う愛情が確かにあったと感じられたからです。


後半、というか中盤から原作置いて突っ走って行ったアニメで、
私としては賛否両論のどちらかと言えば否なんですが、
イギリスの雰囲気、ファントムハイヴという女王の番犬である暗部、そういったものは凄く伝わってきました。
って別にイギリス行ったことないんですけどねっ!!!

何が気に入らなかったって劉だよ!
原作でいつかこうなるんじゃないか、ってファンが戦々恐々としている事を見せられてしまった…
でも裏を返せばアニメでしてくれたからこそ、原作ではこのパターンはないんだ!!と思えるから良かった…の…か?


さて題名の滔滔はどれに当てはまったのか?
おそらく(3)かな?とは思うんですが、比喩的に(1)かも?と思ったり…


半年のアニメ黒執事の感想はこれで終わりますが、
原作はまだまだ継続中なので、これからも宜しくお願いします!!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿