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おおきく振りかぶって 第15巻

2010年07月03日 | マンガ


アニメの感想を先にあげてしまったので、アニメと被っていないシーンを中心に単行本の感想にいきたいと思います。
※田島、田島しか言っていません。


美丞大狭山に負けた後、インタビューを受ける田島と花井から始まります。
花井はキャプテンだから分かるんだけど、ここでなぜ田島を選んだのかな?と疑問に思いました。
4番と急遽捕手をすることになったからかなと思っていますが、それ以外に田島に注目していたんでしょうかね?
桐青戦を始め今までの試合で好成績だったから?とも思いますが、まぁこれは考えても仕方ないし、今後には関係ないかもしれないし、ひょっとしたら必死さが足りないという話へ持っていくためのインタビューシーンだっただけ、なのかもしれません。
というわけでアニメではカットされたインタビューシーンですが、ここでもう一つ気になることが。
守備が動いていることを見抜いたと花井が言った時に田島が帽子で合図を送るんですが、これはどういう意図があったのか。
花井が考えたように「余計なことを言うな」という意思表示だったのか。
問題は記者さんもその合図に気付いたこと。
その記事は書いたらいけないかも?と思って書かないという空気を読める記者振りを発揮してくれるというフラグと考えていいのでしょうか。
きっと「私は3年間このチームを追いかける!!」と思ってくれたかどうかはともかく、秋大や来年の選手権大会などに向けて興味を持ってくれるというフラグに思えて仕方ない。

それからこのシーンがアニメでカットされて残念だったのはチームの目標を統一しようという発案が田島であることが分からないからです。
必死さが足りなかったという田島に他のチームも同意でしょう。
西広が控えだからと思っていたように自分たちは1年生なんだからとどこかで甘えがあったと思うのです。
優勝候補の桐青に勝ち予想外の快進撃で「ひょっとしていけるんじゃ…」という思いが生まれたところで負けて「やっぱり、そう上手くいかないか」みたいな諦めがあったとも思う。
試合後に悔しくて泣いたのも本当の気持ちだけど、どこかに甘えがあったのは確実だろうと思います。
それが田島の言う「必死さが足りなかった」ということ。
全国制覇するためには自分ひとりが躍起になるのではなく、皆で必死にならないとダメだと分かっているからこそ田島はチームで目標を統一しようと提案したのです。
そして皆が甲子園以上に行きたいなら目標はそれでいいんじゃないか、と言いかけて甲子園出場と全国制覇は50点と100点くらい違うと栄口が気付くシーンに繋がるわけです。
まぁ田島発案じゃなくても話は繋がると思うんだけど…これは私が田島ファンだから、ですね。


どうでもいいことで、こんなに行数使っちゃったので簡潔にいこうと思います。
【三橋・阿部】
お互いにごめんねと和解したかに見えたけど、まだまだ時間が必要っぽい。
田島以外に捕手をもう一人となった時に、やっぱり阿部がいないと…と思っている三橋の様子を見るに、まだ依存度は高そう。
16巻以降に朝食を作ったり医者に通ったりとするうちに依存が真の信頼になるのを待ちたい。
それから阿部が榛名に対する誤解を考え直す機会があったということで、今回の阿部の怪我は貴重だったと思います。
メールの隠し方は見てくれと言わんばかりなのが気になった。
隠す気あるんかい、と。

【花井】
モモカンのことも気になるけど、練習が厳しくなって考える暇がない。
しかも田島と競うと決めたはずなのに、やはり劣等感が拭えていないことが厳しい。
田島を独りにしないで、とはライバルになってあげて欲しいというモモカンの田島、花井の二人を伸ばすための言葉だと思うので、花井にはめげずに頑張って欲しいと思う。
捕手も四番もは俺なら出来るというくらい言って欲しいね。

【その他西浦メンバー】
水谷はチラホラそんな描写があったけど、千代ちゃんのこと好きだったんだね。
それがバレたのは今のところ泉にだけだけど…頑張れ。
泉が「それをいうなら篠岡のため(に甲子園へ行く)」というのはネタだから笑えばいいのに、マジ反応してしまった水谷が正直すぎた。
栄口は阿部の家にお見舞いに行った時に立ちん坊の三橋を座らせたりと気遣いの鬼はここでも健在で、やっぱり西浦のオカンだと思った。
西広と沖の地味ーズも何気に存在を示し始めていました。
西広はマネージャーが似合ってるというか向いてるような気もしますが、彼も戦力には違いない。
もっと沖は投手というような彼だけの特色が生かせる場が出来たらなと思う。
ところで最近、巣山の出番が少ないような気がするんだが…。

【百枝】
少しずつ明かされていくモモカンの過去。
で、最後に残った一人の選手はどうなったんでしょうね?
彼が鍵を握っているようで、今現在の西浦の子らに関係あるのかと問われれば…関係ないね。
でももしかしたらモモカン退任騒ぎへ発展したりする一悶着はあるのかもしれないな。

【呂佳・滝井】
すでに高校野球を引退した彼ら。
だけど未だに引きずっている。
美丞大に監督として骨を埋める覚悟を持ち始めた滝井は前を向きながらも、呂佳を無理やりコーチとして引き留めたことに後ろめたさを持っている。
呂佳は自分よりも桐青で野球をしたかった滝井が、“自分がいるから”桐青に入学しなかったことに引っ掛かりを覚え、さらに野球をしたくないと言ったのに引き留められたことに対して復讐とでもいうような執念でもって勝ちにこだわっているように見えます。
しかし互いに、いやむしろ滝井が呂佳を解放してやることで関係が改善するように見える今、ベスト8を果たし呂佳に大学で野球をやって欲しいと何より滝井から言えば、呂佳は救われるのではないかと思う。
子どものような大人のような中間の曖昧とした部分を持った二人だと思います。

【河合・倉田】
呂佳に自分で終わりにしてくれと懇願した倉田。
倉田に忠告をした河合。
3年という甲子園をかけた戦いが終わった者とまだ続く者。
しかし実は倉田は野球をやめるといい、河合は大学でも続けられる。
二人とも心の決着をつければいいだけに複雑で簡単に解決出来ないのが悩みどころ。
それでも少しずつ一歩を踏み出して頑張ってる姿が印象的でした。
彼らの長い人生のたった3年間のなんと重いことかと思います。
それでも一生引きずる傷じゃないという一言に集約されるんですよね。

【田島】
今回は特に注目ポイントはないのですが、上記の提案の時と捕手をもう一人決める時に不安になっている三橋を上手く持ち上げているところと、花井が捕手をやろうとして本職の阿部はともかく、田島がそつなくこなしているのに悔しく思ってたり、モモカンが田島の底知れない感じには日々驚いているというシーンですね。
それから阿部の弟が田島さん好き好きなところとメンタルが強いところ、か?
具体的に凄いところは花井が言ってくれてるので割愛しますが、本当に田島は色々スペックが高くて、凄いシーン出されても田島だからで済みそうなんだけど、そうはさせない細かさが凄い。
もう何を言ってるのか分からなくなってきた。
とにかく田島すげーな、である。


長々と感想書いてしまってすみません。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。



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