アプサンス

俳優座劇場で「アプサンス～ある不在～」という

舞台を観てきました☆

主演は吉行和子さんと岡田浩暉さん。

アプサンス＝欠神(意識や思考の一時中断)の状態にある女性と

その周りの人々を描いていました。

まず、出演者の皆さんが、すごくよくて。

きっと、すごく難しい題材なのに、分かりやすく感じる事ができました。

お芝居のテクニックに裏付けされた、心からの演技というか。

皆さんが皆さん、素晴らしかったので、本当に勉強になった舞台でした。

実は、今回の舞台は、吉行さんのラストステージという事で、

この作品が舞台女優としての最後の作品だそうです。

しかも、今日は千秋楽！！

その瞬間にいられた事が、光栄でした。。

カーテンコールでの可愛らしさからは想像できないくらい、

舞台上ではパワフルで、突然声を荒げたりするシーンでは、

アプサンスである人のリアルさ、

ちょっと怖かったけれど、物悲しさも伝わってきました。

すごく感動しました。

ラストステージなんて、勿体ないって、思ってしまいました。


それから、岡田さんのお芝居にも、心打たれました。

主人公の回想の中で、別の人物になったり、何役かされていたのですが、

全然それぞれ違うんです。

その一瞬一瞬すごく真摯で、だからこそ、ちょっと面白い。

やっぱりすごい方だなぁと思いました。

なんというか、挑戦できる勇気のある方だと思います。


大事な人がいなくなってしまった、「アプサンス」と

大事な人にとって、自分が本当は「アプサンス」だったのかもしれない、という

色んな見方のできる作品だと思いました。

本当によい舞台でした。

いつか私も、こんな舞台に立てるようになりたいと思ったのでした♪


ではでは、お休みアイス☆