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せんべえ空間

淋しがりやの一人好き。
あまのじゃくなせんべえの矛盾に満ち溢れた日々。

心に風を。

【かもめ食堂】

2007-01-10 13:46:58 | 映画・DVD
【かもめ食堂】
フィンランドのヘルシンキにある「かもめ食堂」。
経営者であるサチエ(小林聡美)は、
図書館で知り合ったミドリ(片桐はいり)を食堂のスタッフに迎える。
お客は、日本アニメおたくの青年トンミのみ。
そのうち、悩みを抱えた現地人や
荷物が出てこなくなって困ってる日本人など
様々なお客さんがかもめ食堂に集まり心を和ませていく。
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本の感想はコチラ
同じく萩上直子監督の“バーバー吉野”の感想はコチラ

やっと見ました。
やっぱりすごくよかった。
原作の方がいいよねーなんてがっかりすることもなく。
本当に食べ物がおいしそうで食欲湧いちゃう。
ただ単に何か食べたい!ってんじゃなくて
ちゃんとした食事を食べたくなる。
白いご飯と日本的なおかず。
しょうが焼きとか焼き鮭とかね。
シナモンロールもすごくおいしそうだったけど。
やっぱり人間の基本は食だな!って思う。
ダイエット中のかたにはオススメできません

ゆったりとちゃんとした食事をすること、
ゆるやかに和やかに生活すること、
ぼーっとしてみるということ、
簡単そうに見えて実はなかなかできないことを
さらっとやってのけてるように見える小林聡美扮するサチエに憧れてしまう。
小さくてかわいらしいのに堂々としていて芯のしっかりとしたサチエと
大柄な体には似合わず?おどおどとしているミドリのバランスが
とてもかわいらしかったです。
そして、日本の素晴らしさを再確認できる映画です。
サチエの何気ない一言一言が、
温かいお茶を飲んでるときのように体の隅々に染み渡ります。

【初恋】

2007-01-07 00:00:20 | 映画・DVD
【初恋】
出演:宮崎あおい、小出恵介、宮崎将、小嶺麗奈、柄本佑、青木崇高、松浦裕也、藤村俊二など

「心の傷に時効はない」
府中三億円強奪事件・犯人は女子高生。
高校生のみすず(宮崎あおい)は、小さい頃から孤独だった。
みすずの母は小さい頃、兄を連れて出て行ったきりだった。
ある日みすずはとあるジャズ喫茶Bの前にいた。
そこは数日前、ずっと会うことのなかった兄が突然みすずの前に現れて
手渡したマッチに書かれていたお店だった。
みすずはそこで兄の亮、そしてその友人たちを見つける。
その中でも異彩を放つ男、東大生の岸(小出恵介)。
彼らと仲間になり変化を始めるみすずの生活。
そして岸に対して生まれた切ない感情。
いつの間にかBはみすずにとってかけがえのない場所になっていた。
そんなある日、岸がみすずに相談を持ちかけた。
「現金輸送車から三億円を強奪しないか?」
言葉を失うみすずだったが岸の一言でみすずの気持ちは固まった。
「おまえが必要なんだ」
こうしてみすずはこの計画にのめり込んでいく。
バイクの乗り方を練習し、犯行ルートの道順を頭に叩き込む。
1968年12月10日。
雷雨の朝。
白いバイク。
…雨天決行。
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かわいいなー宮崎あおい。
なんてかわいいんだ。
もうそれだけでいいや。
一つ一つの表情がはっとするほどかわいくて
いやーたまらんわー
とオヤジ的視線を送ってしまいまいした
小出恵介も大好きだしさー
昔の設定だから変な髪形だけどね。
主役の二人が大好きだから見たんだけど
ストーリーもちゃんとおもしろかったです。
三億円事件を元にしてるけど題名が“初恋”なだけあって
初恋ならではの甘酸っぱさが満載。
“お前が必要なんだ”
って、それは魔法の言葉だと思う。
好きな人に言われたらうれしくて舞い上がって
多少の無理しちゃう気がするんだ。中高生の頃は特にね。
ましてやずっと孤独だったみすずにとっては
その言葉はすごく大切な言葉だよなぁ。
んでもって頭ぽんぽんってされたりなんかすると
それはもう天にも昇る気持ち。
初めて年上の男の人に頭ぽんぽんってされたときの
とてつもなくドキドキしたときのこと思い出しちゃいました。
まぁそんな甘酸っぱい初恋のことだけじゃなくて
悲しい事件も色々あるんですけどね。
実際そういう時代だったんだろうなー。
学生運動だの左翼だの右翼だの過激派だの
そういうのがものすごくさかんで一般的な感じの時代?
全く想像つかないけどさ。
私の母の一番上の姉は正にその時代生きていたせいか
その時代を感じるような絵とか本とかドラマにはとても反応するので
一体どんな時代だったんだろうと知りたくなるが恐い気もする。

もちろんフィクションだけど、
本当のことのような気がしてしまった。

【7月24日通りのクリスマス】

2006-11-13 19:52:08 | 映画・DVD

【7月24日通りのクリスマス】
地味なファッションにボサボサ頭、ずり下がる眼鏡。
退屈な日常を少しでも楽しく過ごすために
生まれ育った長崎をリスボンであるかのような妄想にふけ、
愛読の少女マンガに登場する王子様を理想に掲げるサユリ(中谷美紀)。
傷つくのが怖くて、現実の恋愛には興味の無いふりをしているサユリだが、
心の中では大学時代の憧れの先輩・聡史(大沢たかお)のことが
忘れられずいるのだった。
クリスマスまで後1ヶ月に迫ったある日、
サユリは路面電車の中で思いがけず聡と再会する。

キャスト…
 中谷美紀、大沢たかお、小日向文世、YOU、劇団ひとり、
 佐藤隆太、阿部力、上野樹里、沢村一樹、川原亜矢子、など


お話はすごく普通の、ありがちなストーリーですが、
いや、むしろありえないぐらいの少女漫画風ストーリーで
クサい場面が豊富なんで、ケッて思っちゃいそうな感じの話ですが、
大沢たかおも佐藤隆太も大好きなあたしとしては
王子様が大沢たかおで見守ってくれるのが佐藤隆太っていう
そんなシチュエーションを想像しただけで満足しちゃうし鼻血モノです
いいなぁ、大沢たかお。
タレ目とキュっと上がった眉毛ってバランスの顔が大好きなんで、
大沢たかおは好みの顔ど真ん中なんです。
30を過ぎた男の人の目尻の皺って妙に色気を感じる
しかもめっちゃスタイルいいし。
ただただ立ってるだけの姿がめっちゃかっこいい。
胸板厚いし。
佐藤隆太もかわいくてよかった。
パラパラ漫画で告白しちゃったりとかさ。

なんかなっとくいかないのはね、
こういうのは、主人公がめっちゃがんばってて、
それで王子様が振り向いてくれたりってのが定番で、
主人公ががんばってるのを見ながらついつい視聴者側も
がんばれ~!!って応援しちゃうってのがセオリーだと思うんだけど
今回のはさゆりがそんなにがんばってる感じもせずに、
なんで王子様がさゆりに惹かれたのかもよくわかんなくて、
妄想だけして大して自分から動こうともしないのに幸せになっちゃって、
うまくいかなくても、そばには優しい幼馴染がいて、
どっちに転んでもイイ男っていうそんなシチュエーション。
なんだよそれっ!って気分になっちゃうんだな。
たくさんの幸せが勝手に降って来ちゃったみたいな。
ずるいよー
でもまぁそんなズルさを含めて女の子は憧れてしまうかも。

男の子はどう思うのかわかんないけど、
女の子はわかるわかる~!!ってとこ多いと思います。
少女漫画みたいな恋愛は無い、
王子様なんて現れないってわかってても
どこかで期待しちゃってたりね。
今週の王子様ランキングとかはよくわからんけど、
勝手に色々妄想したり、漫画のキャラクターに恋したりってのは
女の子はよくやることだと思うんだ。
あたしの場合、ベルバラのアンドレみたいな人が理想です(笑)
ちなみにこの映画で出てきたアモーレアモーレっていう漫画は
キャンディキャンディの作者がわざわざこの映画のために作ったらしい。

脇のキャストもすごくよかったです。
劇団ひとりがめっちゃおもしろかった。
ほんと気持ち悪くて(笑)
んで、川原亜矢子めちゃめちゃゴージャスだし。
ああいう役がハマりすぎる。
すぐ近くにお姫様タイプがいたら自信めっちゃ失っちゃうのわかるわー。
あと、謎のポルトガル人親子。
特に息子めっちゃかわいかった。
小日向さんもすてきだったしね。
お茶漬けプロポーズほのぼのしててよかった。
上野樹里はのだめにしかもう見えないんだけどね。
ウエデッィングドレス姿がいまいちかわいくなかった

佐藤隆太の働く本屋さんいいなぁ。
めっちゃかわいい。
ああいうとこで働きたい。
しかも最後の方のシーンで貼ってあったポスターが
ジョージ朝倉のだし。
いいな、いいな。あれ欲しい。

さゆりの所属していた大学の演劇部が使ってる場所が
うちの大学の繊維学部なのもちょっとびっくりでした。
んじゃ、最後の方のシーンは長崎と長野と両方で撮ってたのかな。

【モリー先生との火曜日】

2006-11-10 21:14:20 | 映画・DVD
【モリー先生との火曜日】
スポーツライターとして活躍するミッチ。
ある夜、ミッチはテレビで大学時代の恩師モリーが難病だと知る。
彼は教授の下を訪ね、毎週火曜日に課外授業を受ける。
「本当の幸せ」を学ぶために…。
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久しぶりに映画見て号泣した。
温かいような、ほろっとするような映画を見たいな
と思ってこれを選んだのだが、
こんなに泣かせる映画だったとは。
始まって30分くらいでやばかった。
色んな映画や小説などで使い古されてる王道のテーマなのに
なんでこんなにいいんだろう。
感動しちゃうんだろう。

DVD欲しくなってきた。

【赤ちゃん泥棒】

2006-11-09 22:19:01 | 映画・DVD
【赤ちゃん泥棒】
泥棒(ニコラス・ケイジ)と警官(ホリー・ハンター)が
なぜか仲良くなってしまい、めでたく結婚☆
しかし二人にはなかなか子どもができず悩んでいた。
そんなとき、テレビでで5つ子が生まれたというニュースを知る。
「5人もいるならひとりくらい盗んでも!」
と、夫婦は赤ちゃん泥棒を行ってしまうのだが…。
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単純におもしろかった
奥さんのちょっと常軌を逸した感じの雰囲気とかもよかったけど、
何より子役!
子供を盗んだ夫婦もさらに盗んだ泥棒も
メロメロになっちゃうのが気持ちわかるようなぐらいかわいかった
車でお店につっこみそうになってるときに
赤ちゃんがパーカーのフードを
めくったりかぶったりしながら
きゃーって感じの演技してんのもおもしろかったし。
んで最後の方はなんか温かくて。
あの社長、もっとイヤな感じかと思ったのに。
程よくまとまった映画って印象。

【空中庭園】

2006-11-02 16:22:34 | 映画・DVD
【空中庭園】
角田光代原作の同名小説の映画化。
京橋家のルール―――「隠し事をしないこと」。
朝食のときに長女マナ(鈴木杏)が誕生のきっかけが
ラブホテル「野猿」ということまで赤裸々に語られる家庭。
建築に興味を持つ長男のコウ(広田雅裕)は
ラブホテルには窓が無いと聞いて
行ってみようと不動産屋の女性(ソニン)に案内を頼むが、
実はその女性は父(板尾創路)の愛人だった。
マナは学校をさぼって援交をしたり、
父には愛人が二人もいたり、
実際には隠し事のある家族。
そしてルールを作った絵里子(小泉今日子)自身にも
家族には知られたくない過去があった。
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よかった。
原作の持つ、
怖さ、エグさ、暗さ、切なさ、哀しさ、暖かさ、必死さ、
そういうのがすごく表現されてたって思う。
バカげたルールかもしれない。
まるで学芸会かもしれない。
でも、家族の幸せを守りたいって思う気持ちは本当にあって、
すごく必死で、それがとても哀しくて。
別に特別な話じゃない。
どこにでも起こりうるようなこと。
滑稽でも、学芸会みたいでも、
みんなすごく必死に何かを守ろうとしている。
変なことじゃない。自然なこと。

やっぱり小泉今日子はすごい。
歌い方は嫌いだけど、演技はすごいと思う。
見事だった。
狂気じみた母親の迫力とかすさまじさとか気合とか
「死ねよ」の部分の恐ろしさとか
ほんっとにすごかった。
R指定にしたほうがいいんじゃないかってほど
ちょっと衝撃的なものを感じた。
そして小泉今日子の母親役の大楠道代。
あの役をさらりとこなす女優さんがいること、
日本の映画界の誇りだと思う。
ヤンキーばあさんな感じ?
すばらしかった。
ソニンとの直接対決のシーン、ものっすごい迫力。
怖かった。
他の役者さんたちもほんとにイイ演技してた。
板尾さんも永作博美もピッタリだったし。
マナのボーイフレンドの勝地涼もかわいいし。
コウ役、誰だっけこの人~!
と考えてたら“マイ・ボス・マイ・ヒーロー”のキモロンゲだった。
んで何て名前なんだろーって調べてたら広田レオナの息子だった。
ひゃービックリ。

この監督さん、クスリで捕まっちゃったんだっけ。
早いとこ更生?してまた映画撮ってほしい。

【Mr.&Mrs.スミス】

2006-11-01 23:04:16 | 映画・DVD
【Mr.&Mrs.スミス】
劇的な出会いをしたジョン(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)。
電撃結婚をした二人だが、お互いに秘密が。
実は二人は別の組織に所属するプロの暗殺者だった。
組織からの任務で同じターゲットを標的にした2人は、
お互いの素性を知って唖然とする。
だが正体がバレたからには
48時間以内に相手を始末するのがルール。
そこで2人は互いを仕留めようとする…。
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そんなに期待してなかった分、
まぁまぁ楽しめました。
倦怠期の夫婦が壮絶なケンカをして仲直りするという、
コメディーとして見ればいいんだね。
夫婦二人に50人ぐらいいる敵が勝てないし。

全体的な時間配分に失敗してるという感じはした。
ストーリーなど大して無い話なんだから
最初の方にあんなに時間かけなくていいと思う。
20分くらい短縮できるんじゃないかな。
立ち上がりが遅くてやめようかな、って思っちゃったし、
まだ終わんねーのかとちょっと飽きてきてしまったもん。
派手な銃撃戦やカーアクションやったわりに
そこはちょっとショボくて、
肉弾戦のシーンの方がおもしろかったし。
なんだかんだ言って、主役二人はやっぱりゴージャスでキレイだったな。
好き嫌い別として存在感がね、やっぱりある。
ブラピって中学生ぐらいのときかっこよく見えたけど、
アンジェリーナの横にいると霞むなぁ。
んで、二人のラブシーンが色気無さ過ぎて驚いた。
なんだかスポーツみたいに見えた。
アンジェリーナのスタイルの良さには感激したけどね。

【スクラップ・ヘブン】

2006-11-01 13:35:15 | 映画・DVD
【スクラップ・ヘブン】
「ねぇ、全部を一瞬で消しちゃう方法って知ってる?」
警察官のシンゴ(加瀬亮)。
自由奔放なテツ(オダギリ・ジョー)。
自室で秘密の実験を行っているサキ(栗山千明)。
3人は偶然乗り合わせたバスでバスジャックに遭遇する。
バスジャック事件の3ヵ月後、シンゴはテツに偶然再会する。
正義の味方を夢見て警察官になったのに
事後処理ばかりのデスクワークにうんざりしていたシンゴは
テツに日ごろの鬱憤をぶちまける。
そんなシンゴにテツが提案したのは、あるゲーム。
復讐の代行業だった。
ルールは簡単。
依頼者は身分を明らかに。
もちろん他言無用。
誰も傷つけない。
連絡は主にトイレの落書き。
次々と舞い込む「復讐依頼」にのめりこんでいくシンゴ。
そのゲームはいつしか思いもよらない方向へ転がっていく…。
「こぶしにはこぶしを、世の中には想像力を」
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おもしろかったです。
撮り方というかカメラの構図というか、
そういうのがすごく好きでした。
特に、オダギリジョーと加瀬亮が2回目に会って話してるとことか。
加瀬亮は青いところ、オダギリジョーは赤いところにいて、
2人はそこから出ないまま喋ってんのが妙にステキだった。
空の暗さとか、下から見た映像とかも。
映画では空があんなに緑がかった灰色なのに、
HPではやけにキレイな水色の空なのはなんだろう。
走っていく加瀬亮がやけにキレイな白いシャツを着ていて、
何でいきなりこんな爽やかな服?って思ったけど、
血を目立たせるためかなぁ。
ラストにぴったりだった。
音楽も。かっこよかった。
エンディングのフジファブリック、とても似合ってた。

重いワードが出てくるわりに意外と軽めで浅い。
その浅さがえぐい。
ブラックコメディーみたいな気分で見てたのに。
「世の中には想像力が足りねえんだよ」
そんなシンゴも全然想像力が足りていなかった。
ところどころに見えるシンゴの子供っぽさ。
まるで中二ぐらいの男の子のような。
それを加瀬亮は見事で表現してたなぁって思う。
喋り方がたぶんわざとだと思うんだけどガキっぽい。
上手いなーって思った。
男前じゃないけど加瀬亮かっこよくて大好きだぁ。
サキはなんで義眼にしたんだろう。
サキが世の中から一線置いた雰囲気で生きてることのきっかけとして?
別に義眼である必要無いんじゃないかって思っちゃった。
もっとサキがどう考えてるかとか表してほしかったし。

柄本明がかっこよかったな。
普通のベテラン俳優さんの一人ぐらいにしか思ってなかったけど、
今回は柄本明の演技にゾクゾクした。
「死ねよオマエ」
ってとこが特に、ぞくーっと。
他の役者さんもすごくよかったけど。
オダギリジョーの狂い方は見事だったし。
院長のとこに突撃したときの
「テロリストだよぉ~」って言い方とか絶妙だった。

【バーバー吉野】

2006-10-28 22:42:23 | 映画・DVD
【バーバー吉野】
山々に囲まれた、とある田舎町。
そこの小学生たちは皆、
額の上で前髪をピッチリそろえたおかっぱ頭をしている。
その髪型は“吉野ガリ”と呼ばれる髪型で100年以上も統制されており、
町の床屋「バーバー吉野」のおばちゃん(もたいまさこ)は
そのヘンテコな伝統をかたくなに守っていた。
ある日、東京からその田舎町に一人の坂上という少年が転校してくる。
先生やバーバー吉野のおばちゃんたちから吉野ガリになるよう言われるが、
坂上くんは頑なに拒否する。
そんな坂上くんに影響され、
徐々に町の少年たちも、なぜ吉野ガリが必要なのかを考えていく。
そして、少年たちは町を巻き込んだ一大騒動を引き起こす。
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ふふふー
こういうの割と好きです。
いや、かなり好きです。
少年達かわいかったなぁ~。
演技がすごく自然でほのぼのしててよかった。
もたいまさこに
『おばちゃんに会いに来たんだよー
 おばちゃんも俺たちに会いたかっただろ?』
とか言ってるとことか、
小中学生のころの弟の友達見てるみたいだった。

途中で、あー、少年達が抗議みたいのするんだろーなー
って思って、
だったらもたいまさこがかわいそうな感じになんのかな、
それは何かちょっと違うよな、イヤだな、
って思ってたら、
すごくイイ感じに終わってよかった。
もたいまさこが息子にもその友達にも愛されてること、
そしてもたいまさこや大人たちが吉野ガリを推奨するのが
子供達を守りたいって理由だからってこと、
その2つがあるからちゃんとイイ感じに終わるんだな。
嫌な気持ちでそれを勧めてるんじゃないもの。

いやぁ~しかし、
この映画のために30人ぐらいの男の子たちが
あの頭になったのかーって思うと笑えるわぁ

【サヨナラCOLOR】

2006-10-27 22:27:12 | 映画・DVD
【サヨナラCOLOR】
正平(竹中直人)の勤める、海の見える病院に、
未知子(原田知世)が子宮ガンを患って入院してきた。
偶然にも、未知子は正平が高校時代思い焦がれた初恋の人だった。
残念ながら未知子は正平のことを覚えておらず正平は傷つくが、
献身的な治療を施し
しつこいほどかかりっきりになる正平に対し、
最初はうっとおしがっていた未知子だが
少しずつ心を開き始め、病状も回復していく。
しかし…。
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全くもうこの人は。
ちくしょー。
何てピュアで美しい映画を作るんでしょ。
そしてどことなく色っぽい。
やっぱり竹中直人は変な気持ち悪いおっさんだけど、
どっかかっこいいんだなぁ。
どんでん返しがあるわけでもない、
テンポがいいわけでもない、
はっきり言ってB級な、趣味っぽい映画。
だけど、だから、いい。
漂う空気や匂いや温度が心地良い。
鮮やかな色使いの映画も好きだけど、
この、すごく自然な、爽やかな色合いがぴったりなのだ。

原田知世と竹中直人の海のシーンがすごく好きでした。
あんなバカげたことするシーンが
すごく愛らしくて、笑えるぐらいロマンチックで、
ほんっと魅力的でした。
そして原田知世がめちゃめちゃかわいい。
高校時代のマドンナといえば桜井幸子じゃないのかい
なんて思いながら見てたんだけど、
原田知世もやっぱりいいなぁ。
やわらかくて、
頼りなさげで、
ぴったりだった。

共演陣もけっこう豪華で、
なんと中島みゆきが出てる。
あんな風に喋れるとは知らんかった。
それからゆずの北川悠仁だったり忌野清志郎だったり斉藤和義だったり、
色んなミュージシャンが出てる。
あとウッチャンも。
いつも竹中直人にお尻触られてる看護婦と
段田安則とこっそり付き合ってる女の人の演技が
どうも気に食わなかったけど、
他はしっかりした演技のできる人たちだし、
音楽がめちゃめちゃいい。