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せんべえ空間

淋しがりやの一人好き。
あまのじゃくなせんべえの矛盾に満ち溢れた日々。

心に風を。

【東京タワー】

2007-05-12 01:58:19 | 映画・DVD
【東京タワー】
1960年代。
3歳のボク(オダギリジョー)は、
真夜中に玄関の戸を蹴破って帰ってきた酔っぱらいのオトン(小林薫)に
いきなり焼き鳥の串を食べさせられてしまう。
オトンに手を焼いたオカン(樹木希林)はボクを筑豊の実家に連れ帰り、
妹の“ブーブおばさん”の小料理屋を手伝いながら、
女手一つでボクを育て始めるのだった。 (シネマトゥデイ)
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隣で母がボロボロ泣いていたので
泣くに泣けなかったんですが
一人で言えで見てたら号泣だなぁ。
母とは不思議な存在ですね。
小さい頃、母って無敵だった。
風邪引かないし泣かないしなんでもできるし、って。
それがいつの間にかとても小さく見えてきて
背中を見つめるのが哀しいぐらい弱く見えて、
だけどなぜだか頼もしくて、
なのに一番守ってあげたい存在でもある。
そんなことをしみじみ思いました。

勝地涼にはびっくりでした。
ある程度の年になれば、
ああいう役を楽しんでやる役者はいっぱいいるけど
まだ二十歳かそこらであの役に挑戦しちゃうとはね。
ますます好きになりました。

名前知らないんですが、
中高生時代のリリーさんの役をやってた子もかわいいし。
花より男子のつくしちゃんの弟役の子。
あの声がたまらないですね。
大学生になったらオダギリジョーにかわってて
ものすごく違和感あったけど。

シンプルなエンディングもとてもよかった。

ちなみに原作読んでないし
2時間ドラマも連続ドラマも見てません。

【アンフェアthe movie】

2007-03-20 02:17:49 | 映画・DVD

【アンフェア the movie】
何者かが仕掛けた爆弾で
自宅の駐車場に止めてあった雪平(篠原涼子)の車が爆発炎上、
学校に向かおうとしていた娘の美央が巻き込まれ爆風で大怪我を負ってしまう。
数時間後、美央が入院する警察病院がテロリストに占拠された!
雪平はすぐさま病院へかけつけるが美央の安否はわからぬまま。
テロリストは警察庁が機密費を不正流用してプールした
裏金80億円を2時間以内に用意することを要求し
警察庁長官を人質に立て篭もった。
愛する娘を守るため、雪平はテロリストに立ち向かう。
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ネタバレはありませんのでご安心を。


おもしろかったのですが
2時間ドラマとして最初からテレビでやるのがちょうどいい気もしました。
国民のためを思う人たちが
正義をふりかざして正義を勘違いして
国民を殺すというのが
先日の「相棒」の最終回を思い起こさせたのですが
相棒の方が断然おもしろかったなーと思いました。
詰めの甘さが所々気になるし、
雪平夏美、最後の事件、
みたいな感じで売ってるわりに
どこか含みを持たせたまま終わってしまう。
たくさんの伏線を処理しきらないまま終わったので
消化不良な気分です。
だからと言って、
興行収入に味を占めて
妙なスピンオフ作品は作らないでほしいなぁ。
でも薫ちゃんが主役なら見ちゃうんだろうけど。

まぁ夢中になって見たんですけどね
いつもはどの映画でも開始40分ぐらいで時計を一旦見るのですが
(つまらない映画はもっと早い)
今回は気が付いたら1時間以上経ってたし。
もしかしたら
去年やってたスペシャルを見てないからいまいちな気がするのかな。
いつのまにか終わってたんだもん、あれ。
土曜日に再放送してたけど気が付かなかったし。
レギュラー放送での瑛太のキャラが良すぎて
安藤が出てこないをなんとなくつまらんって思っちゃうのかなー。
でも薫ちゃんはあいかわらずいい味出してました。
そして一番驚いたのが加藤ローサ。
あれこそアンフェア
阿部サダヲもね、びっくり。
先にやってた舞妓はーんの予告の方が印象に残ったし。

篠原涼子の、白いシャツに透ける黒いブラが良かったです(笑
最近ちょっとぽっちゃりして妊娠説がしょっちゅう出てるけど
アンフェアのときはめっちゃ細くてスタイル抜群です。

エンドロールの後にもまだ少しありますのですぐに帰らないように。
そんなに大したシーンではないかもしれないけど。
私は知らなかったんですが色んな番組で
エンドロールが始まっても帰らないように
みたいなこと言ってたそうですね。
私は最後までじっくり見る派なので
いつもすぐに席を立つ人にはイライラしてしまうのですが
それを知ってる人が多かったのか
ほとんどの人が最後まで見てました。

伊藤由奈の曲はドラマの時の方が好きです。
デスチャのサヴァイバーかからないのは残念だった。
あれは雪平に合っててなんかワクワクしてくるのに。

そういえばこれ、関西テレビの制作なんですね。
なんとなくエンドロールの時に関西テレビの文字に目がいってしまった。

【ゆれる】

2007-02-27 11:42:48 | 映画・DVD

【ゆれる】
東京で成功した写真家・猛(オダギリ・ジョー)は
地方で家業を継ぐ兄(香川照之)、
そして幼なじみの智恵子(真木よう子)とともに懐かしい渓谷へと足をのばす。
そこで起こったひとつの出来事。
事故なのか、事件なのか。
その出来事をめぐって、弟と兄の人生がゆれ動く……。
(公式HPより引用)
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香川照之はやっぱりいいなぁ。
この人の演技大好きだけど
今まで見た中で一番いいと思った。
オダギリジョーはきれいだし。
相変わらずいいケツしてる(笑
花の写真撮ってるところはものすごく絵になるし。
最初の方のキスシーンは突然でちょっと赤面してしまうような感じでした。
両親と弟と見てたので
知恵子とのシーンは少し気まずかったり
そして二人の父親役の伊武雅刀の
オダギリジョーが証言台に上ったあとのシーンがすごく哀しくて印象的でした。
キム兄もよかった。
関西弁がめっちゃディープな感じでおもしろかったし。



最後の最後までゆらしててほしかった気もするが
それだと納得いかない人が多いのかな。
そこが残念。


そうえいば日本アカデミー賞のオダギリジョーの髪型は
やっぱりおもしろかったなー。
去年の方が笑えたけど。
三枚目をやりたがるとこが好きです。

【ハチミツとクローバー】

2007-02-24 01:14:18 | 映画・DVD

【ハチミツとクローバー】
美大の建築科に通う竹本(櫻井翔)は、
花本先生(堺雅人)の親戚のはぐみ(蒼井優)に一目惚れをした。
風貌に似合わずダイナミックな絵を描くはぐみの天才ぶりは、
竹本と同じ寮に住む森田(伊勢谷裕介)の心も突き動かすほどだった。
一方、陶芸科の山田(関めぐみ)は、
建築科の真山(加瀬亮)に片思いをしているが真山は山田の気持ちに気づきつつも、
バイト先のデザイン事務所の理花(西田尚美)を一途に思っていた。
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櫻井翔の竹本くんなかなか良かったです
でもやっぱり心配していた森田センパイ、
全然違うーーー
完全にキャラかわってるもん。
可愛くな~い!
無邪気さが足りな~い!
あんなに色気いらないよー
全く別物ですね。
はぐちゃんと二人で絵を書くシーンは良かったけど

色使いに気を使っていて
とても映像が鮮やかで華やかで楽しかった。
ストーリーは別もんと言っていいぐらいになってますが、
真山とあゆの話の比重がちょうどいい具合だったと思う。
あゆ役の関めぐみ、
演技力は今ひとつですがとっても愛らしくてかわいかった。
菅野美穂っぽく見えたり。
真山があゆをおんぶするシーンは
甘酸っぱくて青春な感じで好きでした。
マンガほどこっぱずかしくはないかなー。
ずいぶんと急ぎ足で進んで行ったし
ほのぼのしすぎてパンチが足りないとも思うけど
まぁこんなもんかなぁと思えるレベルでした。
ストーリーのどこかで区切りをつけて、
あんなに色々欲張って詰め込まずにじっくりと作ってほしかった。

蒼井優はそんなに大きいことが気にならなかったし
加瀬亮のマンガ以上のストーカーっぷりや
にゃんざぶろうや
オカマ兄弟のキャスティングは笑いました

【それでもボクはやってない】

2007-02-12 01:33:16 | 映画・DVD

【それでもボクはやってない】
フリーターの金子徹平(加瀬亮)は、通勤ラッシュの電車で
女子中学生から「痴漢したでしょ」と訴えられてしまう。
まったく身に覚えのない金子は、話せば分かってもらえると思い、
大人しく駅の事務室に行った。
しかし、「ボクはやってない!」という訴えもむなしく、
そのまま警察に連行されてしまう。
その日から、
留置所暮らしを余儀なくされた金子の無実を訴える戦いが始まった。
(公式HPより引用)
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公式サイトはコチラ


2時間半。
長っ!
と思いながら見始めたのですがすごくテンポのいい映画でした。
もっとほのぼのシーンから始まると思ってた。
加瀬亮が普通に生活してるようなシーンとかから。
かと思ったらすぐに痴漢として駅長室に連れて行かれ
警察へ行き取調べ、弁護士との接見、と、
次々にストーリーが展開し、
途中説明のような部分も様々なセリフでわかりやすく挟み、
やはり上手いなぁと感心してしまった。

見応えかなりあります。
考えさせられるし。
有罪率99.9%
被告人が無罪を訴えた場合、無罪になる確率は3%ぐらいらしい。
一番心に残ったのは役所広司演じる荒川弁護士のこのセリフ
『恐いのは、99.9%という数字が裁判の結果ではなく前提となってしまうこと』
監督が一番伝えたかったのもここなんじゃないかと。
すでに前提になってしまってるようなとこあるだろうな。
しかもせっかく無罪を勝ち取った人が
その後に同じような犯罪で捕まったりすることもあるからやってらんない。
あと、傍聴人のセリフで
無罪判決を出すってことはお上に立てつくってことだから
みたいなとこがあって、そこもすごく印象的だった。

大森南朋、本田博太郎、正名僕蔵あたりが特にいい味出てますね。
正名さんの裁判長すごく好きでした。
他の役者さんたちも、それほど華があるわけでもないけど
しっかり演技をしてくれる人たちばかりなので
ちゃんとストーリーに集中できる。
それがとてもいいですよね。
話題性とか優先で選んだ役者ばかりの
ストーリーより演技力の低さが気になる映画は見飽きたし。

ラストはまぁ予想通りというか
そういう終わり方しかないですよね。
女子中学生側からの目線で作ってみたりとか
色んな立場での感情をもっと出すこともできただろうけど
恐らく問題提起としての映画なので
とりあえず今回はこういう形がいいのだと思います。


痴漢はあったことがない。
まず、乗車率200%越えるような満員電車に乗った経験が1~2回しかない。
なので痴漢に遭った子の気持ちは想像の範囲でしかわからない。
どうなんだろ。
もし、自分が捕まえた相手が無実を訴えていた場合、
どんな気持ちで過ごすのだろう。
もしかしたらあの人じゃないかもしれない、って思うこともあるだろう。
でも真実は分からない。
恐らくその人である可能性が高い。
だったら違うかもしれないけど可能性の高いその人が
犯人として罰せられることでとりあえず気持ちは少し落ち着く?
うーん。そんな単純なものでもないよな。
むずかしい。
もし痴漢をされた場合、確実に捕まえなくては。
声をあげるのは本当に勇気がいるだろうけど。

とにかく、痴漢をする最低な奴らと
痴漢だ痴漢だと嘘で騒いで慰謝料要求することに明け暮れてるバカ女たちには
この世から消えてなくなってほしいですね。
そして、痴漢事件の裁判だけではなく、
色んな事件の裁判に私たちがもっともっと興味を持つことが
とても大切だな、と感じました。
それが一方的な裁判を防ぐことにもなるんだろうし。

【東京ゾンビ】

2007-01-31 22:43:02 | 映画・DVD

【東京ゾンビ】
ちょっと未来の東京。
消化器工場で働くアフロのフジオ(浅野忠信)とハゲのミツオ(哀川翔)は、
毎日柔術の練習に明け暮れていた。
柔術の師としてもミツオを慕うフジオとそんなフジオをかわいがるミツオ。
ある日ちょっとした諍いで、本社の社員を消火器で殴り殺してしまったフジオ。
そこでふたりは死体を
粗大ゴミや産業廃棄物や死体も埋まっている通称“黒富士”に埋めにいく。
しかし、黒富士では埋められた死体がゾンビになり、続々とよみがえっていた。
ゾンビはどんどん増殖し、ついにミツオにまでその牙が。
ロシアに行って最強の男になるという夢を叶える前に、
ゾンビを相手に人類の危機に立ち向かうことになってしまったフジオとミツオ。
旅路の果てに、二人が掴んだ未来とは!?
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ブラックコメディーという感じ?
道徳や倫理観とかはすっ飛ばして見るのがオススメ。
かなりおもしろかった。
浅野忠信と哀川翔のトボけた雰囲気がものっすごく笑えた。
で最後はちょっと温かい雰囲気になってるのも逆におもしろかったり。
ゾンビが人間を噛んだ後の描写がちょっとリアルで気持ち悪かったけど。

二人のパジャマ姿↓がものすごいツボでした

【小さな恋のものがたり】

2007-01-31 21:13:14 | 映画・DVD

【小さな恋のものがたり】
何をやってもダメな10歳の男の子、ゲイプ。
両親は離婚を控えて最悪な気分。
そんなゲイプが恋をした。
相手は通い始めた空手教室で、組み手の相手になった幼馴染のローズマリー。
ある日、空手の練習を一緒にしようと誘われ、
ローズマリーの家に行ったゲイプは、
急に胃のあたりが締め付けられるような不思議な感覚に襲われ、
それ以来彼女のすべてが素敵に見えたり、
彼女にアイスをおごってあげたくなったり、
別れ際が惜しかったりと変なことばかりだった。
ゲイプの恋は叶うのか。
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間違えたっ
ほんとは「小さな恋のメロディ」を見ようと思ったのです。
弟が最近見たと年末に言ってて、
母も大好きな映画だと言ってたので。
で、タイトルがうろ覚えで間違えてしまった。

でもなかなかおもしろかった。
かわいいなぁ。
そうだよなー、結局必要なのは言葉と行動。
私ももっと素直になりたい。

【8月のクリスマス】

2007-01-29 23:47:19 | 映画・DVD

【8月のクリスマス】
父親から引き継いだ古ぼけた写真館を営む寿俊(山崎まさよし)は、
のんびりとした時間の流れの中で過ごしていた。
周囲に内緒にしていたが寿敏は病に冒され余命わずかだった。
しかしそんな運命すら受け入れて一人で消えていくと決めていた。
ある日寿敏の写真館に、小学校の臨時教員・由紀子(関めぐみ)が訪れ、
寿敏の毎日が変わりはじめる。
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ストーリーとしては、まぁこんなもんか。みたいな。
ほんわかとしてて空気はとても好きだったんんだけど、
2人が単にいいお友達みたいな関係に見えちゃって。
まぁそれはそれで爽やかでいいのかもしれないけど、
男女として互いを必要としてるのが伝わりにくかったなぁ、と。
由紀子がちょっとドキドキしてるのはわかるけど、
それほど強い気持ちに見えないし。
寿敏は、自分はもうすぐ死んでしまうから、
と思って気持ちを抑えていた、ってことだろうけど、
だったらその抑えてるんだってことをもう少し表現してほしい。
単純に山崎まさよしが好きだからいいけどさ。
山崎まさよしの歌声が聞こえた瞬間に
ストーリーのビミョーさとかどーでもいいやって思えてしまったり。

山崎まさよしが松下由樹とドラマをやってたとき、
確か私は中学生だったと思うんだけど、
妙に山崎まさよしに男の色気みたいのを感じて
毎回ドラマ見ながら変にドキドキしてたのを思い出した。
今回のは単純にすてきな男の人って感じ。
若い女の子が生意気だったりわがままだったりってのを
上手に受け止めてくれるのがいいなー、と。
んでもって、遊園地の話をしてるときの、
「それで?」ってのがたまらんかった。
いきなりSっ気出しやがって~!と心の中がドタバタしてしまった

山崎まさよしの
ミュージシャンとして築いてきたものがあるからこそ
なんとかまとまった、
という印象の映画でした。
結局なぜ「8月のクリスマス」という題名なのか
さっぱりわからない

【犬神家の一族】

2007-01-21 23:22:22 | 映画・DVD

【犬神家の一族】
信州財界の大物・犬神佐兵衛(さへえ・仲代達矢)が
莫大な遺産を残してこの世を去った。
佐兵衛は生涯妻を持たず、
松子(富司純子)、竹子(松坂慶子)、梅子(萬田久子)という
それぞれ母親の違う3人の娘おり、彼女たちにはそれぞれ、
佐清(すけきよ・尾上菊之助)、佐武(すけたけ・葛山信吾)、
佐智(すけとも・池内万作)という息子がいた。
3人の娘たちは佐兵衛の死を悲しむどころか遺言状のことばかり気にし、
唯一、佐兵衛の死を悼んでいたのは、
彼の恩人の孫娘で佐兵衛も可愛がっていた珠世(松嶋菜々子)だけであった。
佐兵衛の死から約7ヵ月後、
戦地に赴いていた佐清が不気味なマスクをつけて犬神家に戻ってきた。
遺言で指定された親族全員が揃ったところで公開された遺言状には、
「佐清、佐武、佐智のいずれかとの結婚を条件に
 犬神家の全財産を珠世に与える」と書かれていた。
遺言を聞いた遺族は騒然とし、そのうち凄惨な事件が起こるように。
遺言状を管理する法律事務所の若林や石舘から依頼された
私立探偵・金田一耕助(石坂浩二)は犯人を捜していくうちに
犬神家の血の系譜の裏にある大きな謎を解き明かしていく。
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恐いのかなぁなんて思ってビクビクしながら見に行ったんですが
全く恐くなくて結構おもしろかったです。
死体をちゃっちい感じに作ってるのは
ホラーではなくてあくまでミステリーですよ、
って意味かなぁ?
あのちゃっちさはわざとだと信じたい。
いやでもスケキヨのマスクはやっぱり恐いっ
途中から笑えてきたけどね。
着物のときはあのマスクが馴染むんだけど、
普通の服のときにあのマスクだとかなりおもしろい(笑)

2時間20分くらいので長いかなぁと思ったけど
テンポがいいので気楽に見れたしね。
昔やってた映画も、テレビ版も見たことないので
見比べたりすることなく純粋に楽しめたのがよかったのかも。

深キョンかわいかったなぁ。
一人だけ浮世離れな感じ
三谷幸喜にはちょっと笑ってしまったり。
必要か?って感じもしたけど
大滝秀治には笑いを堪えられなくなってしまうし(笑)
奥菜恵も最初はうーん、霞むなぁと思ってたんだけど、
松嶋菜々子に“恨むわよ”って迫るとこと
最後の方の、狂っちゃったシーンは上手かった。
この人は怨念とか狂気とかを感じる役が似合うなぁ。

松嶋菜々子はいまいち良さが出てないな。
あの髪型とか服装のせいかもしれないけど、
深キョンが“とってもキレイな方ですよ”と紹介するには少し無理があるような。
笑顔だとキレイなのにな。
華やかな役が似合う人なんだなぁ。
それにセリフが無い、表情だけで演技するシーンは
いまいち伝わってこないしさ。
やっぱりこいつがやったんじゃないの?
って思わせるような部分をずっと残しておくために
あの、表情が読み取れない演技にしてたのかもしれないけど。
妖艶さ、というか妖しさみたいのをもっと欲しかった。
それからちょっとでかい
佐智が珠世抱えてるシーンはすごく大変そうだったし

んで、なんと言ってもベテラン女優陣!
萬田久子はちょっと微妙だったけど
富司純子と松坂慶子が迫力あったなぁ。
松坂慶子は、坂口憲二がマザコン役だったときのドラマとか
今やってる仲間由紀恵のドラマとかで
イビるわけじゃないけどうっとおしい姑って感じの役やってて
妙に間抜けな感じがしてたけど
やっぱりちゃんとした女優さんなんですね。
富司純子はほんとに上手かった。
ゆったりとした間の取り方とか、正にベテランですね。
一つ一つの所作もキレイだし。
しかも実の息子である尾上菊之助が息子の佐清役だしね↓



ここからちょっとネタバレになっちゃいます。

一つ疑問なのは、
“珠世さん、あなた佐清が戻ってくるのを待っててくれるわね?”
とか言ってたけど、
松子はいつ珠世と佐清がそういう仲だってことを分かったんだろう。
昔から知ってたとしたら、
遺産争いにあんなにやっきになる必要はなく、
悠然としていればいいのに。
昔から知ってたけど、佐清の顔があんなことになってしまったから
珠世が嫌がると思ったのかな?
ちょっとわかりにくいなぁ。
そして、佐代子は恐らく死んだんだろうけど、
そのことはスルーでいいのか?
死体出てきてないよね。
カエル抱いてるのにはビックリでした


原作読みたくなりました。

【博士の愛した数式】

2007-01-19 02:04:02 | 映画・DVD
【博士の愛した数式】
交通事故の後遺症で、80分しか記憶が持たない博士(寺尾聰)。
そんな博士の家政婦としてやって来た杏子(深津絵里)。
やがて彼女の息子(斉藤隆成)も訪ねて来るようになり、
博士は息子の頭の形から彼をルート(√)と呼び、3人の絆は深まっていく。
成長して数学教師になったルート(吉岡秀隆)が、
授業で教えるシーンと並行して進んでいく物語。
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ゆるゆると時間の流れる、
とても心地良い映画でした。
すごく力を抜いて見れるような。
深津絵里はかわいいし、
ルートもとても優しくて賢くて愛らしかった。
小川洋子の本って、
食事のシーンがどこかグロテスクな感じがする、と思ってたんだけど
この映画では食べ物がおいしそうでした。

そして数学好きな人の心をくすぐるような作品でした。
博士が語る数学の世界はとても美しくてロマンチックで甘やかで
もう少しこの時間の中に浸っていたいな、と思ってしまった。
数学の先生役の吉岡秀隆もすごくよかった。
あんな先生に出会ったら数学を好きにならずにはいられない。


数学は苦手…、
とか
昔は得意だったんだけど途中からわからなくなっちゃって…
とかで、
でも別に数学が嫌いなわけじゃない
って人は実は多いと思う。
私も実はその一人で、数学は大好きだった。
中学までは数学は一番の得意科目だった。
だけど高校の数学でギブアップ。
そして理科が苦手だったこともあり、
国語が苦手なくせに高2のときの文理選択で文系コースへ。
結局大学も文系の学部だし。
文系にしては数学の点数はイイ方だったため、
大学受験は数学の点数でなんとかなったという感じ。
んで、数学ってのは、どんな先生に出会うかってのが大事だと思う。
問題を解くにはひらめきが大切になってくるけど
数学がおもしろい教科だと知るためには
そのおもしろさを教えてくれる先生との出会いが必要なのでは。
私の高校では高3の夏頃から、
2次試験に向けて科目ごとにクラスの変わるような形態をとっていたのですが
その頃の数学を教えてくれていた先生がとてもおもしろかった。
1、2年のころの数学の先生はまぁ普通の先生って感じで、
丁寧に問題を解いていくタイプだった。
一から順番に…というような、実直な説明をするタイプ。
悪くはないんだけど、退屈だった。
でもその先生はちょっと違った切り口から解くタイプで、
授業がものすごく楽しかったのを覚えている。
その頃にはもう数学への苦手意識が高まっていたのだが
あー、そういえば私って数学大好きだったよなぁ
って再確認させてくれる先生でした。
高校のときに微分積分のあたりで躓いていた私には
経済学部の勉強で出てくる数式は吐き気がするほどで
またもや数学に対して距離を置いていたのだけど、
最近私の中の奥深くにいる数学好きの気持ちをくすぐる番組がある。
それが木曜の深夜にフジテレビで放送している
“たけしのコマネチ大学数学科”という番組。
博士の愛した数式であるオイラーの公式も出てきた気がする。
この番組についてはまた別記事書こうかな。