５年目

仕事をがむしゃらにやってきて
身についたことと言えば
演技力。
それに尽きると言っても過言じゃない。
自信があるふり、
自信がないふり、
できるふり、
できないふり、
困ったふり、
好きなふり、
色んな演技でやってきた。
私という人間そのものも演技の固まり。
私のことを人見知りだなんて思ってる人なんて
会社の中にはほんの数人。
初対面でも気さくに明るく話ができる人。
そんな役を演じるつもりでやってきた。
そう振る舞うのも仕事の一つだと思うから。
仕事の場面で人見知りを全面に出すのは
社会人として甘えすぎてると思ったから。
女優スイッチを入れて
つらい場面を乗り越えてきた。
だから、あなたの性格ならそれができるかもしれないけど
誰々さんには無理なのよ
みたいなこと言われるととても落ち込む。
別に天性の明るさとかで乗り越えてきたわけじゃない。
必死に自分を盛り上げてきたんだよ。
そうしなきゃいられない場面がたくさんあったんだよ。
自分のやり方、仕事観を他人に押し付けちゃいけないと
何度も自分に言い聞かせてるけど
こう叫びたくなる場面が多い。
仕事でしょ！
と。
割に合わんとか楽しくないとかふざけんな。
割に合ってないのは会社のほうだ。
言うほど利益生んでるのか。
楽しくなければ自分で楽しくするしかないんだ。
そもそも自分の好きなことだけやって生活できるのは
自ら仕事を創りだした人にのみ許されること。
予めそんなシステムが社会に用意されてると思うなよ。
自分に何も無いからここにいるんでしょ。
誰でもできる仕事だからこそ
必死で守るんでしょ、がんばるんでしょ。
仕事でしょ。

演技

あなたが必要とするのは
別の誰かを好きなあたし。
あなたを好きなあたしは困るんだ。
ずるい。

別の誰かに夢中なふりをすれば、側にいさせてくれるのだろうか。
うっかり抱きしめてくれるのだろうか。

視線変更

勝手な想像で泣いたり胃が痛くなったり吐き気がしたり…。
こんなのもうやめなきゃいけない。
でもあなたから来るメールや電話のタイミングはいつも絶妙で、
こっちに起きたこと全てお見通しなのかと思うほど
ちょうどいい言葉だから
苦しいとわかっていながらも
好きでいるのをやめられない。

広げなきゃ。
自分の世界を広げなきゃ。
あの人しか見えない世界にいてはいけないのだ。

大好きだと伝えても困らせない相手に出会いたいなぁ。

壁突破

仕事で信頼してる人が
肯定してくれたから
安心した。
やり方を変えて、
戦略を工夫して、
もっと上手にやるべきなのだと思ったけど
方向や目標は間違ってないんだって
信じて進むことができそうなので
まだ大丈夫だ。
やれるのだ。

知ってる

前はお互いに深夜まで働いていて
仕事が終わったら夜通し電話でおしゃべりしてた。
あたしの勤務体制が変わって２ヶ月後
「ちょっと思うとこあって」
なんて言いながら
あなたまで朝勤務メインになって。
そんなん期待するなっていうほうがむりだよ。
どうしたいの。

チャットモンチーの「恋愛スピリッツ」が
ずきんすぎん胸に刺さる。
チャットモンチーの曲で一番好きだなんて言うから
更に切なくなる。苦しくなる。
顔も名前も知らないあの子の代わりなのは知ってる。
それでもいいとすら思ってる自分と
それじゃだめだよって思ってる自分と
両方知ってる。