仲直り

醜い嫉妬から
ちょっとけんかっぽくなって
しばらく気まずかった２週間。
やっと仲直り。
普通に楽しく飲めた。
すこぶる酔ってしまったあいつがかわいかった。
ぐーすか寝てるあいつを眺めながら
すごく酔ってたね、
楽しそうだったね、
せんべえと仲直りできたからうれしかったんだね、
と周りに言ってもらって
照れ臭いのと、
周りに気を遣わせてしまって申し訳なかった。
半日だけ仕事行ってる間に
当たり前みたいにあたしん家で風呂入ってて、
タオル忘れたー！ちょーだーい！
とあたしを呼ぶあいつに
おかんか！とぷりぷりしながらもニヤけた。
周りもニヤニヤしてた。
そんな図々しさすら好きなんだ。

解毒

嫉妬心と独占欲の塊。
恋をすると女はきれいになるなんてヒドい嘘だ。
少なくとも今のあたしはここ数年でいちばん醜い。

すてきなあの子

話せば話すほど大好きになるあの子。
あたしをほんとうに慕ってくれて
なぜか尊敬までしてくれるあの子。
話が合う、すごく似てるあの子。
大好きなあの人が好きだった子。
付き合ってた子。
共通点がすごく多いから
じゃあなんであたしじゃなくてあの子だったのかなって
あの子を好きになればなるほど哀しくなる。
あの子がもっと嫌な子だったらよかったのかな。

延々と

突然、どうでもいい内容の電話がかかってきて
久しぶりに少し長話をしてくれたのは
ちょっと昨日あたしが怒ったの
気付いてくれて、気にしてくれたんじゃないかって
勝手に勘違いしてにやける。
単純。
こうやってまた都合のいい女として過ごすのだ。

無駄な抵抗

ちょっと哀しすぎて
わざと冷たいメールを送った。
でも気にしてくれてないんだろうな。
あたしが怒ってたって
あたしに嫌われたって
きっとあの人はへっちゃらで
あたしが必要なんて思ってない。
代わりぐらいたくさんいる。
困るのはあたしのほうなのに
ほんとばかみたいなことをした。