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欲望の菓子と石編!ひと山いくらで悪いかよ。

ようこそ嫌味と皮肉と苦笑の世界へ!現在は食った菓子と買った石の写真を上げるだけの不毛極まりないブログになっております。

そりゃーそんなものまで含めてりゃ、日本は妖怪吹き溜まりにもなるだろーよ。ファイナル!

2008年09月13日 | 河童
えー。
さんざん引き伸ばして書き散らかしてきた妖怪話シリーズ。
今日でいよいよ本当に、本当にファイナルシーズンです。
皆さんほっと、胸をなで下ろしていることでしょうな。



そもそも、「名称の発生」とは、どういった現象なのか。


元を正せば「物の名称」などと言うものは、
会話をするときに“所在や存在をわかりやすくする”ために
人間が勝手につけているだけに過ぎない。
“そのもの”がいちいち自分たちのことを、
「今日からボクたちを“猫”って呼んでほしいニャー」だの
「とりあえずオレたちは“鯉”って通り名でよろしこ」だの
言い出したわけではないからだ。
何たって人間でさえ、名前どころか
あだ名ですら自分で付けられないのが普通で
E電だろーがアミーゴだろーが、“本人言い出し系”などは
即却下されるのがよい例だ。


要は単なる“第三者の利便性や好み”の問題だと言える。
その中から最大公約数的な要素を持ったものが、「正式名称」
内輪受け、楽屋落ち的な要素を持ったものが、「あだ名」
として定着する。それだけの話だ。


だったら別に。
個人で勝手に呼称する「あだ名」においては
鯉のことを河童と言っても問題はなかろうて。
鯉や落ち武者から苦情が来るとも思えないし、
「カマキリ」という名称の虫もいれば、魚もいるのだから。
(↑これはマジで)


だから京都の某神社で見かけたあの生き物は、河童なのだ。


ま、当時の落ち武者は内心、
『河童って言うな!』などと思っていたかもしれないが。
立場的にちょっと言いづらいだろうしなあ。



…という、長い長い「言葉のロジック遊び」でした。



余談ながら。
自分の周りのヤロウどもに
「河童に尻小玉を抜かれるのと、河童頭のオヤジに尻を狙われるのと
どっちがマシか?」とたずねたところ。
満場一致で、「河童でお願いします」との事だった。
やっぱみんな、河童のこと信じてるじゃねーか。



…って、さんざん引っぱってそんなオチかよ!!怒!!


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そりゃーそんなものまで含めてりゃ、日本は妖怪吹き溜まりにもなるだろーよ。(10)

2008年09月11日 | 河童
えー。
さんざん引き伸ばして書き散らかしてきた妖怪話シリーズ。
今日でいよいよファイナル…などと書いておきながら
実は予定外というかそのー。


もう1日あったりするんだこれが。許せ。


魚好き以外にはあまり知られていないことだが。
魚と言うのは意外に鳴き声をあげる生き物で、
大型の鯉などはたしかに、「キキーッ!」という
かなり耳障りな鳴き声を上げるときがある。



皆さん、しかしだ。
今までの捏造…もとい!
検証を思い出して欲しい。



“すねこすり=猫”
“川男=ホームレスの方”
“河童=落ち武者”と、いうことはだ。



現役の落ち武者が絶滅したと思われる平成日本では。
(子孫の方は大勢いらっしゃると思うが
現役で落ち武者の方はさすがにもういないだろう)



“河童=落ち武者の霊”ではなかろうか?!



それにしてもだ。
「河童を見た!」と言うと、みんな鼻で笑うのに
「落ち武者の霊を見た!」と言うと
本気で怖がるヤツがいるのは何故だ?
どっちも同じだと言うのに。まったく。
稲川淳二あたりがその辺を立証してくれれば
話は早いのであるが、全然そんな気配がない。



…って、河童はさておき(え?)落ち武者の霊なんかは
ぜーんぜんっ信じてないんですけどね。←おい!!
自分の言いたいところは、もっと別の部分にある。



そもそも、「名称の発生」とは、どういった現象なのだろうか。


(待て、次号!いよいよファイナル!
いや、今度はホントにマジで!)


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そりゃーそんなものまで含めてりゃ、日本は妖怪吹き溜まりにもなるだろーよ。(9)

2008年09月09日 | 河童
水木しげる先生の妖怪図鑑から、
“さがり”や“川男”の話を持ち出し、
あげくには「河童=落ち武者説」まで
口八丁手八丁でフカシ続けて…げほげほげほげほげほ。
検証し続けてきた、『妖怪誕生秘話』ですが。



話はいよいよ、自分の「河童目撃情報」に戻る。



自分が河童を見たのは、京都の田舎方面にある
某神社の池である。
忘れもしない…って、実は半分忘れかかっているのだが
あれは忘れもしない夕暮れ時。
神社の池にかかった石橋をおもしろ半分で渡っていると、
右横の池から「キキーッ!!」という奇声と共に、
バシャン!!とかなり大きな水音がした。
食用ガエルなどの飛込みとは比較にならないほど大きな音だ。
振り向いたその一瞬、グレーがかった平たい大きな手が
視界にちらりと入ったのである。



河童だ。ありゃー間違いなく河童だ。



直感でそう感じた自分は、神社の外で待機していた家人に
「河童じゃあ!河童が出たあ!!」などと、
戦国時代の村民を地で行くくらいに騒ぎ立てたのだが。
冷静なる家人はひと言。



「いや、それ多分鯉だから。落ち着け」と言い放った。



魚好き以外にはあまり知られていないことだが。
魚と言うのは意外に鳴き声をあげる生き物で、
大型の鯉などはたしかに、「キキーッ!」という
かなり耳障りな鳴き声を上げるときがある。



皆さん、しかしだ。
今までの捏造…もとい!
検証を思い出して欲しい。



(待て、次号!いよいよファイナル!いや、マジでマジで)



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そりゃーそんなものまで含めてりゃ、日本は妖怪吹き溜まりにもなるだろーよ。(8)

2008年09月06日 | 河童
えー、生き延びるために収穫物を食ったり
やりたくもない相撲を取ったり
馬を盗んだりしているうちに、
すっかり妖怪としてのキャラが確定していく
落ち武者だったりするわけですが。


村人だって、のん気な人ばかりじゃない。
「ありゃ落ち武者だ!」だと気付いた人もいたんじゃないか。
しかしウカツにそんなことを言いふらして、
追っ手が村に介入して来ても、こりゃーややこしい。
ヘタをすれば村ごと焼き払われる可能性だってあるのだ。


こんなとき一番厄介なのは、「子供の口を封じる」ことである。
子供というのはびっくりするほど耳年増な上に
とんでもないところでとんでもないことを口走ったりする。


余談だが、21世紀の平成日本でも
“一等の宝くじが当たったのがバレる”原因は
「子供が言いふらした」が第1位らしい。


閑話休題。


うん。この際だ。河童と言うことにしてしまえ。
あの池には河童がいる。絶対近付いてはいかんぞ。
河童は子供の尻小玉が大好物だからな。
河童に尻小玉を抜かれて食われちまったら、死んでしまうぞ。


平成生まれの今どきのちびっ子たちならまだしも、
テレビもねえ、ラジオもねえ、ってか電気もねえってな時代である。
尻小玉ってのはいったいなんなのかさっぱりわからないが、
純朴な子供達にしてみれば、そりゃーもう戦々恐々だっただろう。



案外、河童の誕生なんて、こんな感じだったように思うのだが。



で、話は自分の「河童目撃情報」に戻る。


(待て、次号!いよいよファイナルか?!)



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そりゃーそんなものまで含めてりゃ、日本は妖怪吹き溜まりにもなるだろーよ。(7)

2008年09月04日 | 河童
えー。「河童=落ち武者説」もいよいよ佳境に…
入ったかどーかは知りませんが。
今日もまたサクサク行きます。


落ち武者の奇声&奇襲に驚いた村人は
収穫したばかりのきゅうりを落としていきました。
さて、どうなるのか。


どうなるのかって。
命からがら飲まず食わずで逃げてきたんだから。
そりゃ食うしかないわなあ。


「河童=きゅうりが好き」


村に逃げ帰った人の話を聞いて、
調子ぶっこいた力自慢の若者が河童退治にやってきた!
さあ、どうする?!


さあ、どうする?!って。
戦うしかないわなあ。
道楽半分の若者と違い、落ち武者は命がけだ。
しかも死線をくぐり抜けて来たのだから、
気合が全然違う。


「河童=相撲が強い」


落ち武者の中には、足軽レベルだけではなく
それなりの立場の人もいただろう。
そんな人になると、馬の扱いなども長けているので
夜中に馬を盗んでさらに落ち延びる、
何てこともあったんじゃなかろうか。


朝になってみると、馬がいない!
河童の姿も見当たらない!!
どうしたことだ!!


「河童=馬を川に引きずり込む」



こうして妖怪は“創られて”いくのだ。



(待て、次号!こうなりゃヤケだ!!)



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そりゃーそんなものまで含めてりゃ、日本は妖怪吹き溜まりにもなるだろーよ。(6)

2008年09月02日 | 河童
えー、前回の記事にて「河童実在説」をぶち上げ、
あげくに「見た!!」などと口走り、
一体何人の人が戻って来てくれたのか若干不安な
今日この頃ですが。
まー、細かいことは気にせずサクサク行きます。


あ、インフォですが。
今後更新は月水金から火木土に変更しますのでよろしこ。


では、本題。


どう考えても人懐っこい猫だとしか思えない生き物や、
今となっては放送コードぎりぎり感のある人物が
妖怪扱いされていた当時。
だとすれば、だ。


自分はここに、「河童=落ち武者」説を唱えたい!!



だってさー。何か似てない??髪型とか。
足軽レベルのヤツがさー。きっと笠とか背負って
谷間で水とか飲んでたんだと思うんだよね。
命からがら逃げて。


そこに純朴な村人がやってきた!
密告などされようものなら大変だ!!
幸い辺りは日暮れで薄暗く、
自分の姿かたちもハッキリとは見えない。


と、なるとだ。
脅かして追っ払う方が早いよね?


落ち武者の奇声&奇襲に驚いた村人は
収穫したばかりのきゅうりを落としていきました。
さて、どうなるのか。


(待て、次号!まだ引っぱるか!!もういいって!!)



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そりゃーそんなものまで含めてりゃ、日本は妖怪吹き溜まりにもなるだろーよ。(5)

2008年08月29日 | 河童
妖怪というにはあまりにも怖すぎる“さがり”
どう考えても人懐っこい猫だとしか思えない“すねこすり”
今となっては放送コードぎりぎり感のある妖怪、“川男”


妖怪と呼ばれる生き物は、あまりにも幅が広すぎる。
これを元に自分は、ある仮説を思いついた。
あまりにも有名すぎる、あの妖怪の正体だ。


さて、自分はここで衝撃的な事実を発表しなければならない。
これは日本の歴史にも、生物学にも心理学にも関わってくるような
言うなれば“トップ・シークレット”なのだ。
これを公表することによって、
自分は公安から狙われるかもしれない。


…などとフカすのはたいがいにしてだな。
ただでさえこれから、すごいフカシを…って、
げほげほげほげほげほ。
いや、何でもないです。今の発言は忘れてください。
あ、でもどうせ公安に狙われるなら素子さんがいいなあ。←妄想。


とまあ、さんざん引っぱるだけ引っぱって来たが。
今ここでその仮説を発表させていただく。
皆さん、こころの準備はいいですね?



何と!
河童は実在するのだ!!
いや、マジでマジで。見たんだって!!!



…おーい。みんな戻って来てくれー。



(待て、次号!まだ引っぱるか!!)



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そりゃーそんなものまで含めてりゃ、日本は妖怪吹き溜まりにもなるだろーよ。(4)

2008年08月27日 | 河童
えー、皆さん大抵イヤ気が差しているとは知ってますが。
妖怪話はまだまだ続く。


先日は“すねこすり”という、
どう考えても「人懐っこい猫」だとしか思えない
妖怪の紹介(←お、韻を踏んでるな)をしたわけだが。
「おいおいそれちょっとひどくねーか?」と言いたくなる
“川男”という妖怪とは一体何なのか。



『川男は夕暮れ時になると、川原にやってくる妖怪である。
ヒゲと髪がぼうぼうに伸びていて、何も話さない。
ただぼんやりと座り込んでは、寂しそうに川原をじっと見つめている』



妖怪図鑑にはマジで、こう書いてあったのだが。



…ってかこれ、完全にホームレスの人じゃん!!
いろんな意味でヤバいって!!



閑話休題。



“さがり”から“川男”まで、妖怪はあまりにも幅が広い。
これを元に自分は、ある仮説を思いついた。
あまりにも有名すぎる、あの妖怪の正体だ。



(待て、次号!)



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そりゃーそんなものまで含めてりゃ、日本は妖怪吹き溜まりにもなるだろーよ。(3)

2008年08月25日 | 河童
「おいおいそれはフツーの生き物だろ!」と、
首をかしげたくなるような妖怪もいたりするのだ。


たとえば、“すねこすり”という妖怪がいる…って
皆さんそろそろ「妖怪ネタはもう飽きたわ!」とか
思ってやいませんかね?
先にいっておきますが、まだしばらくは続きますよ。
ま、前世からの業だと思ってあきらめてください。



閑話休題。



その、“すねこすり”という妖怪なのだが。
体の大きさは猫ぐらいで、見た目も猫に似ている。
夜に田んぼのあぜ道などに出没し、
通る人の足のすねに突然体をこすりつけて脅かし、
転ばせようといたずらをするらしい。



…っておいおい!
それはどう考えても猫だろ!
しかも人懐っこい!かわいい!!



昔の人は相当な怖がりだったのかもしれないが、
電気などなく、夜の外出などは真の闇だったのだから
多少はしかたがない。



しかし、だ。
“すねこすり”の想像力をさらに上回り、
上回りすぎてもはや失礼としか言いようのない
妖怪が存在している。



“川男”という妖怪がそれだ。



(待て、次号!)



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そりゃーそんなものまで含めてりゃ、日本は妖怪吹き溜まりにもなるだろーよ。(2)

2008年08月22日 | 河童
たとえば、“さがり”という妖怪がいる。


見た目は馬の生首で、
額の中心に立て向きに第三の目が付いている。
この時点でもうガクブルなのだが、
頭頂部が人間の腕のようになっていて
それで木の枝にぶら下がり、
山道を通る人間を待ち構えているのだ。
怖い。怖すぎる。


これだけでもたいがい迷惑な話だというのに、
さがりを見てしまった人間は、その日の晩から高熱を出し
三日三晩苦しみぬいたあげく、絶命するのだ。


こうなるともはや、妖怪の域を超えている。
だいたい見た目が「馬の生首」って。イタリアン・マフィアかよ。
妖怪というより、こりゃー殺人鬼だ。


妖怪はそれぞれに地方色があり、分布域も違っている。
当時自分の住んでいた地方に“さがり”はいないと知るまで
毎日ビビりながら図鑑を見ていたのはここだけの話。



ところがその一方で。
“さがり”のようなガクブル妖怪がいるかと思えば、
「おいおいそれはフツーの生き物だろ!」と、
首をかしげたくなるような妖怪もいたりするのだ。


たとえば、“すねこすり”という妖怪がいる。



(待て、次号!)



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