つなげよう、ひろげよう、地球にやさしい「すてきな活動」の輪!!

都道府県地球温暖化防止活動推進センター職員がご紹介する、地球温暖化防止活動推進員などが行う活動紹介のBlogです。

こんにちは。モモンガです。
今日は熊本県の地球温暖化防止活動推進員の林田弘治さんをご紹介したいと思います。熊本県では地球温暖化防止活動推進センターが指定されていませんが、地域の活動は地道にかつ活発に行われていて、その証拠に林田さんの活動は東京にもその名を轟かせているのでございます。

私が林田さんと会ったのは今年2月、全国の推進員さんたち80名ほどが集まる「推進員交流会」の場です。一見やさしいおじちゃんですが、活動はフレッシュでパワフルそのもの。もともと、ご先祖様から受け継いだ棚田でお米作りをされている傍ら、棚田の近くの山小屋で野外体験学習の場をつくり、子どもたちに自然環境の大切さや里山の多面的な機能について体験を通じて伝えていました。そんな活動がきっかけとなって、4年前に地球温暖化防止活動推進員として委嘱され、地球温暖化問題にも積極的にかかわるようになりました。

2005年3月には「山の元自然学校」を自ら創立。「地元の自然環境を生かした自然体験学習を地元の学校を初めとして地域や団体との交流の中で実施している」ことが評価されて、今年5月に「くまもと環境賞」の個人部門【http://www.pref.kumamoto.jp/eco/eco_prize/02.html#01】を受賞されました。

今日は久しぶりに林田さんから連絡をいただき、11月6日には小学校5年生を対象にして自然学校の体験学習の講師をつとめるとのこと。こんな先生に出会えて子どもたちは幸せですね!

写真=子どもに竹細工作りを教える林田さん。「竹を使った物作りだけではなく、竹細工を通して環境や森林の大切さをこどもたちに教えることが必要なんです。森林は、地下水を作り、貯蔵するだけでなく、地球温暖化も防止する役割もある重要な機能なんですよ。」と語る。

(投稿者: モモンガ@JCCCA <全国センター>)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
北は日本海に面し、南は瀬戸内海・太平洋に面している兵庫県は、地域によって異なる気候、多様な生態系を持つことなどから、よく「日本の縮図」と表現されます。地域ごとの多彩さは、県内で304名委嘱されている「兵庫県地球温暖化防止活動推進員」の皆さんも同じ。様々な経歴や特技をお持ちの推進員の皆さんが、「地球温暖化問題を何とかしたい」という共通の熱い思いのもとで、試行錯誤を繰り返しながら日々の温暖化防止活動を推進しています。

今回は、地域の推進員で協力しながら活動を進めている「篠山市地球温暖化防止活動推進連絡会」の活動をご紹介します。

----------------------------------------------------------------
 活動事例「篠山市地球温暖化防止活動推進連絡会 平成16、17年度活動報告」
   (報告者:兵庫県篠山市 谷口 推進員)

篠山市地球温暖化防止活動推進連絡会は、基本的に啓発活動に使用する資料器具を手作りしています。平成15年度には大型紙芝居を作成、16年度は大型絵本「ゴミをぽいぽい」、17年度に人形劇「小さなネズミ」の人形ペープサート舞台装置を作りました。16、17年度とも、週1回(半日)約6ヶ月かけ作成ました。

Ⅰ.活動主旨 人間は環境により生かされている「環境と命」をテーマに環境保全の大切さ、環境破壊の命に与える恐さ、地球温暖化と環境変化と命の関係から温暖化防止活動を啓発する。

Ⅱ.対象者 幼稚園児から高齢者まで

Ⅲ.活動参加メンバー(資料製作、出前教室共) 1回あたり4~7名

Ⅳ.活動場所 幼稚園、小学校、公民館、市役所、市民センター、図書館、銀行、市民グラウンド、公園等

Ⅴ.活動時間 1回当たり45分~90分

Ⅵ.活動内容
(1) 方法 
1) 紙芝居、大型絵本、人形劇上演と模造紙、くるくる絵巻きによる説明(幼稚園、小学校、老人学級、高齢者大学等各種団体へ出前教室)
2) パネル、模造紙、器具による展示、解説(銀行、図書館、役所、イベント会場)
3) イベントの踊り部門参加(ふるさと祭、デカンショ祭にプラカート掲示しつつ)

(2) 出前教室のプログラム
1) 紙芝居、大型絵本、人形劇上演・・・・導入部分
2) 1)上演種目と地球温暖化防止、環境命の関係説明
3) 温暖化とは、温暖化の原因・・・・仕組み
4) 温暖化が私達に与えている影響・・・・・現状
5) 温暖化を防止するには・・・・・私達に出来ること
6) 未来エネルギーの紹介・・・・・必要性と活用
7) 環境クイズ・・・・・模造紙のイラストで楽しく、明るく
8) まとめ・・・・・帰宅後、家族、近隣にも話し、啓発依頼

Ⅶ.活動の効果と課題
(1) 手作り資料は色彩も鮮やかな為、注目を浴び集中してもらえる。
(2) 大きな字、絵は見易くわかり易い。
(3) 自分達で作ったので説明し易い。
(4) 資料製作段階からメンバー間の人間関係が出来チームワークが取り易い。
  ※一般市民により多く啓発活動を広める方法と回数、助成金獲得、企業研修への参画が課題
----------------------------------------------------------------

これからも少しずつ、各地での活動情報を掲載したいと思います。皆さんの活動の参考になれば幸いです。

(投稿者: 中川@兵庫県センター)

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )
「栃木県ってどこ?」
「日光のある県だべえ、あんた修学旅行でこなかったけっ?」
という会話は、栃木県人と他県人の間でよくあるパターンだっぺ。

世界遺産に登録された「日光の社寺」、ラムサール条約登録湿地の「奥日光の湿原」などにより「日光」もしくは「Nikko」は知名度が高いです。
平成18年3月に、「今市市」「日光市」「藤原町」「足尾町」「栗山村」が合併して、新日光市となりました。これによって「日光市」の推進員の人数は増え、それぞれの市町村での活動がグループ化され、範囲も内容も広がりました。
今年6月に「日光だいや川公園」で行われた県民の日イベントでの「環境展」においては、推進センター職員と一緒に、エコキャンドルつくりや地球へのメッセージ作成などを通じて、地球温暖化防止を啓発しました。
参加した推進員の手塚悦子さんは、やさしい口調と物腰で子どもたちに大人気。温暖化の話も、お母さんの視点でわかりやすいものでした。高坂巌さんは、専門の知識を交えながらも、身近で出来る温暖化防止を伝えていました。

推進センターでは「推進員の活動パネル」を作成し、まず「地球温暖化防止活動推進員」を知ってもらうために、推進員が活動する際には掲示しています。
「Nikko」と同じくらい、推進員の知名度も活動も広がりを見せてほしいものです。
(もちろん、地球温暖化防止活動推進センターも同じだっぺ!!)

(投稿者: ひろりん@栃木県センター)


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
推進員のSさんは技術畑出身でものづくりが大好き。好きが高じてエコグッズショップを立ち上げています。
お客さんが「こういうしくみ、可能ですか?」とラフなイメージやアイデアを伝えると手づくり、ローコストでそれを実現してくれます。

ただ見せ方の工夫は少し荒削り?な所があるので、そこはこちらの希望を言わせていただいています。幸い、Sさんは人の意見に耳を貸さない、ということがなく、素人の意見を、「ん、ナルホド、んだら、こやしたら?」(「うん、それならこうしたら?」)と受け入れてくれるのです。だからこそ一緒に作り上げていく、という感が強いのかもしれません。成果品にも愛着がわくというものです。

信条は1万円以下で納得にっこり、ということでソーラーや風力の楽しいキットをいろいろを作っています。

「わだしはつぐるのがすぎだし、見で喜んでもらえればいいんです。」
(私は作るのが好きだし見て喜んでいただければいいんです)
「ただあまり、お金をかげでつぐるのはまぐない。」
(でもあまりコストがかかるのは良くないですよね。)
「あ、これいいじゃって思ってもらえねばだめだすけ」
(あ、これいいね、って思ってもらえてこそですから)とのこと。
「だがら組み立ても手がかがらないで部品もたいがい普通にどごでも手に入るもので、と思うんですよ。」
(だから組み立ても手がかからないもので大体どこでも手に入るもので)
「だがら100円ショップどがで”あー、これ使えそうだじゃ”と思うものをつけたしたり」
(あ、これ使えそうだな)
「ホームセンターどがでまぐでぎでるのば活用しようと思うんですよ。」
(ホームセンターとかで良くできているものを)
「別にひとりっこでやるんでなぐて、みんなで一緒に改良していげればせ、まぁいいが、と思うんで。」
(一人でやるのではなくてみんなで改良して行ければいいなと思うんです)
「なんもそごらさあるもので、なんぼか考えれば、いいっきゃ」とも。
(その辺にあるものでいろいろ考えればいいですよね)

メーカーのように同じものを同じ規格で、というのはできません。オーダーメイド感覚で発注できる良さ。その人、その家庭、その企業に合ったものを作ってくれるSさん、とても頼もしい存在です。
先日、ある理科用品メーカーで販売している手回し発電機をSさんに預けたところ、オリジナルパーツを追加してさらに使い勝手をよくしてくれました。後日その改良品をメーカー営業担当者に見せたところ、ナルホド、と非常に関心を示していました。

現場でわかる使いやすさ、ユーザーごとの細やかな配慮。大量生産大量消費以前の日本や世界が持っていた職人技のようです。温暖化問題の解決もそんなふうに地域ごとの特性を活かした展開がなされていくようにセンターも推進員の皆さんとともに考えて形にしていきたいと思います。

(投稿者: ちゃんも@青森県センター)

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
新総理誕生で沸き立つ山口県からは、温暖化の伝道師「けんちゃん」こと曽我邦雄さん(宇部市、地球温暖化防止活動推進員)をご紹介。
えっ!?何でけんちゃん??
って思うでしょ。そうですよね~、けんちゃんもいろんな人に
「『曽我邦雄』のどこがどねぇなって『けんちゃん』なんかね~」
って聞かれているけど、
「まぁええわ~ね~、男は秘密があるほうがもてるんよ~」
と切り返されるので、みんなその理由はよく分からないんですよねぇ(笑)

そんなけんちゃん、実は宇部興産環境安全部長を経て、山口大学・山口県立大学の非常勤講師を務める傍ら、環境カウンセラー、山口県環境アドバイザー、自身で立ち上げた環境まなび研究所の代表として活動している、スゴイヒト!

でもすごいのはその経歴じゃなくて、いろんなところで行っている環境学習のやり方。〈環境学習〉っていうと、なんか小難しくて、1時間も聞いてると「もう満腹、ごちそうさま!」って感じになりそうですが、けんちゃんの環境学習は、とにかく楽しい。その理由は、けんちゃんが使う小道具にあるんです。

「作詞した歌」「手品」「ビンゴ」「トランプ」「すごろく」「金子みすゞ」「生卵」…

これらは全てけんちゃんの環境学習教室で使う小道具。
あるときは、童謡「ごんべさんの赤ちゃん」に自身で作詞した「地球応援歌」をみんなで歌ったり、手品を使って○○○を出してみたり、巨大環境スゴロクを使って○○○してみたり、地球は非常に壊れやすいねと生卵で○○○してみたり(あんまり言うと、ネタバレになるんで…ね)。
そんな環境教室だから、みんなワクワク・ドキドキ。最初は緊張気味だった小学生や、少し怪訝な顔したオジサンも、けんちゃんの手にかかると、最後には笑顔が溢れ、しかも「地球、大切にせにゃぁいけんね~」という声がもれています。

最後に、けんちゃんが代表を務める環境まなび研究所のモットーをご紹介。
「カキクケコ」で頑張ろう! 
「感動」する心をいつまでも忘れず、
「興味」を持ち、
「工夫」する努力を怠らず、
「研鑽」を積み、
「行動」しよう!
なんだかグッときません?人生にも当てはまりそうないいカキクケコですね。

(投稿者: ラモン@山口県センター)
コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )

冬の北海道・札幌と言えば「さっぽろ雪まつり」。

札幌中心部に位置する大通り公園には大小さまざまな雪像が立ち並び、真冬の寒いときにも関わらず全国・世界各地からやってくる観光客(約200万人)を魅了する道内最大イベントです

「こんなに沢山の人がやってくる機会に、地球温暖化防止を呼びかけられないか・・・」
「寒いときに、使えるものはないだろうか・・・」
と考え、行動した地球温暖化防止活動推進員がいます。

札幌に住む岩井尚人推進員(活動暦は今年で4年目)。
某財団在籍中に始めた取組みで、推進員活動は個人での活動が多いですが、各地域の人たちと協働し実現したものです。推進員は、時にはコーディネータとして活動し、地域の中での重要なキーパーソンとなるのです。
どんな取組みかは岩井さんからもらった以下の報告をみてください。
________________________________________

<岩井推進員からの取組み報告>
2005年2月、さっぽろ雪まつり大通会場にある、迷子センタープレハブハウスの暖房として、地球温暖化防止対策として注目されているバイオマス燃料の一つである木質ペレットストーブを使用しました。
燃料は、道北滝上町でトドマツの製材くずを原料としてペレットを製造している滝上木質バイオマス生産組合に提供していただき、ストーブは道東足寄町でペレットを製造しているとかちペレット協同組合などに提供していただきました。また、道庁の木材振興課が木質ペレットの説明パネルを現地展示用に貸し出してくれたり、新聞社へのニュースリリースは市の環境局の方が力を貸してくれたりと、多くの方々の協働でこの企画が実現しました。
市民雪像製作期間を合わせると2週間の設置期間で、のべおよそ700名の方がペレットストーブの柔らかい炎にあたってくれました。
反響も、雪まつりの実行委員会にも問い合わせの電話が入るなど予想以上で、「空気がキレイ」、「炎に癒される」、「思ったより使い勝手が良さそう」といった好意的な感想や、「燃料の配達はしてくれるのか」、「灰はどのくらい出るのか」など熱心な質問が寄せられました。
生産量が少ないためまだ灯油より2割~5割ほど割高ですが、需要が増えてくれば価格も灯油に近づいてくるものと思われます。
温暖化防止のためには、当面は省エネを進めながら、風力・太陽光・バイオマスなど地域のエネルギー源を上手に組み合わせて利用していくしかありません。
それは決して耐え忍ぶ、我慢するといった後ろ向きの行動ではなく、新たな産業を興し地域を元気にしながら温暖化防止を進めて行く、新たな社会作りへの挑戦です。
________________________________________

迷子センターでさりげなく置いたペレットストーブ!
氷点下の中では、誰でも自然と暖かさに近寄って来ます。
「これも地球温暖化対策になるんだな」と思わせる仕掛けづくりは、スマートですね。

「我慢や強制だけでなく、地域で温暖化対策を進めるためには、住む人へのメリットも大切。」と温暖化防止と産業興しを結びつける必要性を語る岩井推進員。
こうした呼掛けに反応する人は、きっと全国にもたくさんいるんでしょうね。 

※北海道地球温暖化防止活動推進センター(財団法人北海道環境財団)では、道内の推進員の活動を知ってもらうため、また推進員同士の情報交換を目的に、HPを開設・運営しています。是非こちらもご覧ください。

(投稿者: M@北海道センター)

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

つなげよう、ひろげよう「すてきな活動」の輪!!

このブログは、全国各地で地球温暖化防止活動推進員などが中心となって行っている地域色豊かな地球温暖化防止活動やユニークな環境教育のアイデアなどについて、現在42の都道府県で指定されている地球温暖化防止活動推進センターの職員が、リレー形式で紹介していくものです。 

是非コメント・トラックバックをいただければ幸いです。
また、皆さんの地球にやさしい「すてきな活動」も教えてください。

コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )