つなげよう、ひろげよう、地球にやさしい「すてきな活動」の輪!!

都道府県地球温暖化防止活動推進センター職員がご紹介する、地球温暖化防止活動推進員などが行う活動紹介のBlogです。

冬の北海道・札幌と言えば「さっぽろ雪まつり」。

札幌中心部に位置する大通り公園には大小さまざまな雪像が立ち並び、真冬の寒いときにも関わらず全国・世界各地からやってくる観光客(約200万人)を魅了する道内最大イベントです

「こんなに沢山の人がやってくる機会に、地球温暖化防止を呼びかけられないか・・・」
「寒いときに、使えるものはないだろうか・・・」
と考え、行動した地球温暖化防止活動推進員がいます。

札幌に住む岩井尚人推進員(活動暦は今年で4年目)。
某財団在籍中に始めた取組みで、推進員活動は個人での活動が多いですが、各地域の人たちと協働し実現したものです。推進員は、時にはコーディネータとして活動し、地域の中での重要なキーパーソンとなるのです。
どんな取組みかは岩井さんからもらった以下の報告をみてください。
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<岩井推進員からの取組み報告>
2005年2月、さっぽろ雪まつり大通会場にある、迷子センタープレハブハウスの暖房として、地球温暖化防止対策として注目されているバイオマス燃料の一つである木質ペレットストーブを使用しました。
燃料は、道北滝上町でトドマツの製材くずを原料としてペレットを製造している滝上木質バイオマス生産組合に提供していただき、ストーブは道東足寄町でペレットを製造しているとかちペレット協同組合などに提供していただきました。また、道庁の木材振興課が木質ペレットの説明パネルを現地展示用に貸し出してくれたり、新聞社へのニュースリリースは市の環境局の方が力を貸してくれたりと、多くの方々の協働でこの企画が実現しました。
市民雪像製作期間を合わせると2週間の設置期間で、のべおよそ700名の方がペレットストーブの柔らかい炎にあたってくれました。
反響も、雪まつりの実行委員会にも問い合わせの電話が入るなど予想以上で、「空気がキレイ」、「炎に癒される」、「思ったより使い勝手が良さそう」といった好意的な感想や、「燃料の配達はしてくれるのか」、「灰はどのくらい出るのか」など熱心な質問が寄せられました。
生産量が少ないためまだ灯油より2割~5割ほど割高ですが、需要が増えてくれば価格も灯油に近づいてくるものと思われます。
温暖化防止のためには、当面は省エネを進めながら、風力・太陽光・バイオマスなど地域のエネルギー源を上手に組み合わせて利用していくしかありません。
それは決して耐え忍ぶ、我慢するといった後ろ向きの行動ではなく、新たな産業を興し地域を元気にしながら温暖化防止を進めて行く、新たな社会作りへの挑戦です。
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迷子センターでさりげなく置いたペレットストーブ!
氷点下の中では、誰でも自然と暖かさに近寄って来ます。
「これも地球温暖化対策になるんだな」と思わせる仕掛けづくりは、スマートですね。

「我慢や強制だけでなく、地域で温暖化対策を進めるためには、住む人へのメリットも大切。」と温暖化防止と産業興しを結びつける必要性を語る岩井推進員。
こうした呼掛けに反応する人は、きっと全国にもたくさんいるんでしょうね。 

※北海道地球温暖化防止活動推進センター(財団法人北海道環境財団)では、道内の推進員の活動を知ってもらうため、また推進員同士の情報交換を目的に、HPを開設・運営しています。是非こちらもご覧ください。

(投稿者: M@北海道センター)

 

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