この数日、ブログのコメントを見ながらいろいろと考えました。この1年の間に、診察室で、何度も、「先生、しばらく見ない間に痩せましたね。何か病気ですか?大丈夫ですか?」と患者さんから心配して聞かれることがしばしばありました。「少し歩いて運動しているんですよ」と言っていたのですが、何度も聞かれるので、一々、「実は、これこれこういったことがありまして」と説明するのも面倒で、知りたい人は見てくれるだろうとブログに自分の最近の出来事を載せました。僕の事情を伝え聞いて知っている人もいて、年配の女性から診察室の中で泣かれた時は、こちらも辛くなりました。
愛する人と別れるというストレスは、ストレスの中では最上級に属する心の怪我だそうですが、そこまで行かなくても、みんな誰でもストレスを抱えています。最近は、医者も人間だし辛い体験で参ってしまうこともあるのだから、無理にそれを隠さないで自然体でやっていこうと思っています。実際に、患者さんから勇気付けられたり、友人や同僚からの言葉によって、ゆっくりと心の怪我から回復しつつあると感じています。僕の場合は、季節と共に移り変わる自然にも大いに癒され助けられています。
お世話になっている周りの仲間・同志(患者さんも友達もみんな仲間・同志と思っています。)にありがとうの気持ちでブログを作っていきたいと考えています。僕を癒し・助けてくれている身近な自然にも感謝しています。
医者・患者関係にはその医者の生き方・考え方がどうしても影響してしまいます。僕の場合、ある意味で医療の限界、医師としての無力感を見てしまったと言う体験を抜きに考えられません。「人間は弱い。そして、何ともしがたい事柄もある。でも夢に向かって一緒に歩いてくれる仲間がいるから、希望を持ってまずは前に進んでいこう。」そう考えています。今ここに生きている仲間・同志も、亡くなってしまった仲間・同志もみんな応援してくれていると信じています。
(写真は家の近くを流れる太平川です。)
(太平川の斜面に群生しています。)
(家の紫陽花です。)