そして決勝戦。
我らがブッタガヤーの対戦相手は、地元の警察官によって編成されたチームである。
アウェーの地に乗り込んできた警察チームの面々は、全員体格もよく、威圧的な面構えをしている。
それに比べると明らかに見劣りするブッタガヤーの選手たちではあるが、セミファイナルのときよりも多いサポーターたちの声援に後押しされ、心持ち自信に満ちた表情をしている。
そして運命のホイッスルが鳴る。
序盤からやはり . . . 本文を読む
ブッタガヤーの広場にて
まさかインドでサッカー観戦をするとは思わなかった。まさかあんなにもひどい。
インドではクリケットが盛んなスポーツのようで、旅行中ルールもわからないままに
よくテレビで見たものだったが、サッカーや野球はほどんどやっている様子がなかった。
ところがブッタガヤーを訪れた初日、地元のサッカー大会のセミファイナルの試合があるという。
促されるままに、日中は牛や山羊が寝転んでいる広 . . . 本文を読む
たまたま、ひょんなことから三十路直前の女性たち（独身）と飲む機会があり、
たまたま、年上の女性にその意味での興味がまったくない時期にある私は、
突っ込んでいいものか、笑っていいものか、判断しかねる距離感を常に持て余しながら、いつもより少し速いペースで焼酎の杯を重ねておりました。
なるべく避けていたつもりなのに、変な話の流れから誕生日の話になり、
二人の女性のうち一人が、これまた幸か不幸か来週が誕 . . . 本文を読む
脅迫？…と感じるのはちょっとした強迫観念か。
明日という響きがこんなにも耳に障る日々も珍しい。
昨日という響きにこんなにも親近感をおぼえるのも。
明日があるさ、とは、いいことあるさ、の異音同義語なんだろうけど、
そんなことを言って肩を叩いてくる人がいたら煩わしいし、
叩いてくれる人がいないことは侘びしい。
実際にいいことがあるかどうかより、
いいことあるかも、と思えるかどうかの方がより大事。 . . . 本文を読む
勘…で弾くのにも限度がある。というか無理がある。
この事実には勘付いた。
好きな曲をしてよい、ということになれば無意識にメジャーの歌ものを選択してしまうのだが、
次の発表では自らに課題を課してみたい。
とりあえず４ビート一辺倒からの脱却をはかり３拍子の「Up Jumped Spring」。
それにマイナーでモーダルな「Israel」。
といつもとは違うテイストの曲に挑戦してみようかな、と。
. . . 本文を読む
後輩から電話があったのが、１９時過ぎ。
留守電に残されたメッセージの背後から、賑やかな喧騒を嗅ぎ付けた。
折り返すと駒沢公園で花見をしているという。
思いのほか知らない人間ばかりだが、それなりにそれなりです、とわけのわからないことを言う。
まぁ、最近自分の生活もわけのわからないところが多いので行ってみることにした。
なんかこの閉塞感を変えるきっかけでもあれば、と当てずっぽうな期待を抱いて。
知 . . . 本文を読む
さくらの季節です。
乱れるほどではない節度をもって、ここぞとばかりに咲き誇っています。
ほんとうに“ここぞ”なんだろうけど。
きれいだなぁ、いいなぁ、
と感じられる感受性が残っていることには安堵しています。
きれいだなぁ、いいなぁ、
と感じていられるゆとりがないことには嫌気がさしています。
毎年、春になれば当たり前のように咲き続けるさくらのような
生き方をするつもりはありません。
むしろ、春な . . . 本文を読む
そう、本当に今日みたいな、
よく晴れた休みの日に、洗濯物を干しながら聴きたい曲。
少し離れたスピーカーから聴こえてくるとなおよい。
濃い目の珈琲をいれたりしながら、不思議な懐かしさに浸ってみたりしていたい。
“不思議な懐かしさ”とは、なんというのか…
…この曲は僕の生まれる何年も前のものだし、
懐かしさとして思い浮かべる年頃のとき聴いていた事実もないのだけれど、
その風景には不思議とピッタリ . . . 本文を読む