歴史と文化の路を訪ねて

季刊同人誌「まんじ」に投稿した歴史探訪紀行文を掲載しています。

私の本州マラソン歴史紀行(関東編③《埼玉県》)

2023-08-01 23:32:43 | 私の本州マラソン歴史紀行
【埼玉県①:行田市に古墳群を訪ねて】 埼玉県名の発祥地といわれる行田市埼玉は、古代律令制下の行政区画の名称を纏めた「倭名類聚抄」に「郡:佐伊太末、郷:佐以多萬」とあり、五世紀後半から七世紀中頃に築造された九基の大型古墳が集中して大きな勢力圏が形成されていた。 東京都と神奈川県の境を流れる多摩川下流域の南武蔵に、四世紀後半から五世紀にかけて築造された前方後円墳が、六世紀後半から七世紀に入ると大型古 . . . 本文を読む
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私の本州マラソン歴史紀行(関東編②ー2《茨城県》)

2023-05-01 21:57:44 | 私の本州マラソン歴史紀行
【茨城県①:坂東市に平将門を訪ねて】 【新皇を称した平将門の乱】 2010年11月、関東全都県走破を目標に茨城県の大会を「坂東市いわい将門マラソン」にエントリーした。 大会冠名の「将門」について、昭和51年のNHK大河ドラマ「風と雲と虹と」で、藤原氏の権勢に抗して新たな国を作ろうと坂東で反乱を起こした加藤剛扮する平将門の雄姿が脳裏に残っており、昨年6月に定年退職した千代田区大手町の会社近くに「 . . . 本文を読む
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私の本州マラソン歴史紀行(関東編②ー1《群馬県》)

2023-05-01 21:48:58 | 私の本州マラソン歴史紀行
【群馬県①:日本産業革命の原点を訪ねて】 【富岡製糸場と女工哀史】 2007年3月の地元埼玉県深谷市の初マラソンを皮切りに、県内大会から近県大会に参戦、残る群馬県の大会を走れば、関東・東北・甲信越のJR東日本全県を走破することになる。走り始めて4年目を締め括る2010年12月の大会に、群馬県富岡市で開催される群馬サファリ富岡マラソン大会にエントリーした。 富岡市を選んだのは、現在、ユネスコ世界 . . . 本文を読む
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私の本州マラソン歴史紀行(関東編①《栃木県》)

2023-02-01 00:47:09 | 私の本州マラソン歴史紀行
【栃木県①:小山市の思川桜堤を走る】 【桜を愛でる短歌三首】 春が近づくと、いつ桜が咲くのか、各地の開花予想がテレビで報道され、胸がときめいてくる。桜は春を象徴する花として古くから多くの歌人に詠まれてきた。 その中で「古今和歌集」にある在原業平の歌が、私の大好きな短歌である。業平は桓武天皇の曽孫である。 ≪世の中に たえて桜のなかりせば 春の心は のどけからまし≫ 世の中に全く桜というものがな . . . 本文を読む
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私の本州マラソン歴史紀行(東北編⑤ ー2《岩手県》)

2022-11-04 00:16:59 | 私の本州マラソン歴史紀行
【東北にもキリシタン殉教があったーその3ー】 【岩手県:水沢市の殉教地を訪ねて】 ① 政宗のキリシタン家臣後藤寿庵 東北の殉教地の1つ岩手県奥州市水沢は、政宗の家臣で熱心なキリシタンの後藤寿庵の知行地である。 寿庵の生涯について、不明なところが多いが、水沢を訪ねた際に立ち寄ったカトリック水沢教会の発行する「後藤寿庵のしおり」から、一部転載させてもらう。 寿庵は、400年以上も前に岩手の中部か . . . 本文を読む
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