日本史大戦略 ~日本各地の古代・中世史探訪~

列島各地の遺跡に突如出現する「現地講師」稲用章のブログです。

石舞台古墳|奈良県明日香村 ~蘇我氏の権力の大きさを見せつけられる古墳~ 【飛鳥の史跡探訪 ⑤】

2019-03-09 21:22:32 | 歴史探訪
 ⇒前回の記事はこちら

 橘寺で聖徳太子のことをいろいろ考えつつ、さらに蘇我氏のコアゾーン深くに入り込んでいきます。



 時刻はそろそろ13時ですが、東横INNでの朝ご飯をたくさん食べたおかげでまだお腹が空きません。

 対岸に岡寺の塔が見えます。



 気持ちの良い飛鳥路。



 誰もいないので、即興の歌を歌いながら歩きます。



 次は石舞台古墳を目指しますよ。





 案内板が現れました。





 橋を渡った先に礎石のようなものがあります。



 なんでしょうか。



 石舞台古墳がある石舞台地区までやってきました。



 どこにあるのかなあ。



 入口発見!

 おやまあ、ここも有料ですか。

 250円支払います。

 と思ったら、JAF割引が効いて200円になった!

 やったー。

 でも今年の4月からは300円に値上げするそうですよ。

 説明板。



 一辺が55mの方墳または上円下方墳ということで、特別大きいわけではなく、7世紀初頭のこれくらいの古墳は関東にも結構あります。

 同時期の千葉県栄町の龍角寺岩屋古墳は一辺が78mの方墳ですし、上円下方墳で言ったらちょっと時代はずれますが、埼玉県川越市の山王塚は一辺が63mあります。

 あれ、私は何を張り合っているのだろうか?

 いくら威張っても蘇我氏には勝てませんね。
 


 石室の玄室長は7.8m、羨道部分は11.5mということで、合わせると19.3mで、石室の全長をみても大型石室であることには違いありませんが、他の古墳に飛びぬけているわけではありませんね。

 だから、張り合っても仕方がないって・・・

 おー、これですなあ。



 四角く象った墳丘らしきものの上に巨石で造られた横穴式石室が露出しています。



 いや、さきほどの説明板のスペックでは感じませんでしたが、実際のヴォリューム感は凄いですね。



 でかいじゃん。



 周溝の中のあの人工物らしい石は何でしょうか。



 お、石室の中に入れるようになっていますね。







 今まで数多くの石室に入ってきましたが、やはり石舞台古墳の石室の石は1個がでかい・・・



 蘇我氏の権力の大きさをまざまざと見せつけられた気分です。



 でも他の場所にある古墳の横穴式石室も土を取り除いたら巨大な石が全貌を現すに違いありません。



 まあしかし、ここは特別ですね。



 比べるものを一緒に写さないと写真ではこのスケール感は伝わらないかも。



 いやー、楽しかったー。









 ちょうど二上山が見えます。





 埼玉県行田市の八幡山古墳は「関東の石舞台」と呼ばれてかなり凄いですが、やっぱり中央の権力者には適いませんね。

 ⇒この続きはこちら


最新の画像もっと見る