最近、この一か月前から
六十九歳夫の言動に不審が目立った。
わたしのほんのした問いに、
夫の返答がおかしい。
ずれてる。
聞いてない。言ったの言い争い。
テープにとっておきたいと思ったのはなんどもある。
長年連れ添った妻だから感じる・・・・何か・・、・・・
モヤモヤとしたクモが、夫にたいして覆う。
で、今夜、
嫁いだ娘が、電話口で吐く。
「お母さん、お父さんって会話おかしいよ。ボケてるんじゃないの?」
そうか。。
やっぱりね。
おかしくて、へんてこで、ちぐはぐだったよ。
そう打ち明けたいけど、
でもさ、娘には、まだまだ父親の威厳は続けさせたい。
「お父さんが、ボケったて?? そんなわけないよ。フフフ。それよりさ。いつ帰ってくるんだい。孫と一緒にお風呂に入るのを楽しみにしてるよ」
夫と、寄り添って生きようとしているわたしの役目は、
夫の楽しみを誘うことだ。
日に日に、夫は頑なになっていく。
その柔軟剤は、
娘であり、息子であり、孫なのだろう。。。。
そこで、わたしの存在は、
何だろうね。。。。。
たやすく、空気なんて言ってほしくないよなあ。
わたしにだってさ。。。。。。、
柔軟剤や、活力剤、刺激剤も、そして、未来もね。
ちょっと小説じみたかな。