奄美大島フリーランド(3)
17/05/01 21:07
〈微熱のロングライド〉
奄美大島行きのフェリーの中で、どうにも熱っぽいのでロビーで体温計を借りて、微熱がぶり返してる事が分かった。咳も止まらい。病み上がり、というよりは風邪からの回復途中だったので、大隅半島越えで発熱したのだろう。厳しい旅になりそうだ。
夜明け前、AM4:30にフェリーは奄美大島に到着。予定より早い、と聞こえが良いが、船内放送を受けた乗客は4時前からロビーにスタンばってるので大変だ。全車が下船し、最後尾の自転車が降り立つのは5時過ぎ。港湾の売店で朝食を摂り、装備を整えて出発したのは6時前だ。
名瀬港から時計回りで北側の半島を走り始めたが、想定通りかなりの山岳路。なるべく沿岸の県道を走ろうとしたけど、5%以上の急坂が続くので1hほど走って断念。体調に合わせて愚直に国道58号を走る事にした。
南の島は結構走ってる方だと思うが、奄美大島のマングローブの森は、西表島のそれと異なり、赤松などの針葉樹と混生してるように見える。完全な熱帯雨林というよりは、本土の植物とのハイブリッドな感じ。気温も八重島諸島よりかなり九州寄りだ。
沖縄以南の孤島は、GWには完全に夏だけと、奄美群島の気候は、まだ朝晩は肌寒い。なのでUVカット長TとCX-Wを着けたまま走れるので疲労は抑えられる。
西郷隆盛が奄美に島流しにあった龍郷地域、隕石による奄美クレータ湾の赤尾木、奄美最北端の笠利崎灯台を巡り、沖縄とも違う、当時日本最南端であった地域の雰囲気を味わう。
現代のフェリーで丸2日の距離。電話も手紙も定期便も無い時代に、この奄美に島流しにあったら、俊寛でなくても絶望したろう。
体調もあるので今日は走りを抑えるべきだったが、早めに終わろうにも、マングローブの森が深く、良いテン場が見つからない。夕陽が紺碧の海に沈み始めもテン場がなく、宿を取ろうにも奄美北方は豪奢なリゾートホテルばかりなので何ともならない。
イライラとテン場を探しながら走るが、結局、ほぼ奄美大島の北方を一周し、行きしなに見つけておいた名瀬港近くの海水浴場に、陽が沈んでから到着。熱っぽい体でノロノロとテントを建てる。本日の走行104km。フル装備のMTB、ベストならともかく体調不良の中、これは明らかに走り過ぎだ。
奄美上陸で意気上って走れたけど、これは後半に発熱や疲労面で手痛いオツリが返ってくるだろう。
ドライフーズをお湯で戻して味気ない夕食。誰もいない海水浴場。ビールも地酒もナシ。カロリーもナシ。ドライフーズとポケット瓶のウイスキーのみ。
明日は奄美南方に向かうつもりだけど、険しい山路が予想される。日程はまだある。無理せず、早々に走行を切り上げ養生しよう。
夜になってもメールが入ってこないので心配していました。
遠いところだし 島だし、電波が届かないのかなぁ~と思ったりしていました。
「・・」ベルが鳴りました
を開いたら(私はまだガラケイ)
〈微熱のロングライド〉・・・・
です
映画の「男はつらいよ」寅さんシリーズの最終回 (第48作)
・・・寅次郎紅の花・・・の舞台は奄美大島と息子に聞き・・・
図書館で借りて全巻観ていましたが、奄美大島の事が知りたくて借りてきました。
永遠のマドンナ、リリー(浅丘ルリ子)と奄美大島にて寅さんと再会するんです。
とても美しい海でした
1枚目・・・の景色も2枚目の広い砂浜も寅さんに出てきました。
頑張ってね。
熱が出ませんように祈ります。