goo blog サービス終了のお知らせ 

詩集 裸心全通(らしんとおる):羅針全通:Rasin Toru  

現在、羅針全通(らしんとおる)となりました。「愛のある詩」を、「愛の詩」を創作しています。

詩: マナ   The Rasin Poems (抜粋)   裸心全通(RasinToru)

2012-08-23 11:07:21 | 
マナへ捧げる詩;まなの詩 T.Rasin




こちらは エアポート へ

遠い 彼方 が 少し覗いている

ビッグストレート ハイウェイ

大地の帯 の この控えめな たまり に

人ひとり いない バスストップ

見渡す限り 看板ひとつない  景色

座った ボックス  天井の透明な

屋根越しの 空 から 澄んだ 青空から・

西洋の天使たち が ブルーごと 舞い降り

旅人を 落ち着かせる   ・

旅人は 何か 新鮮さを  感じている

旅人から  太陽の ほほえみ が ・

口元の喜び と ひとりで 喜んだ 照れ隠し

まるで 見えない 愛のカーテンに囲まれている よう に

よろこびの 深呼吸 で  ひとつ 肩が 揺れ た



電柱や 電線ひとつ 見えない  景色に向って  ・

そこに決して 止まることのない 野鳥たち の声 が

その森 から 聞こえて くる よ

ハイウェイの車 が とぎれた 時

聞こえて きた 野鳥の声に・・

町の中 セラーノ通りの町並みが・

旅人の目にも 確かに 映って いた

あの自転車が渡っている 大きな陸橋を越えて

無料の号外 新聞を受け取り 地下へ下って ・・



セラーノ通り(Serrano Street)

目指して 降りた 地下鉄



古い西洋仕立てのアパート



バスストップ

こちらは エアポート へ

遠い 彼方 が 少し覗いている



毎朝 2人のベッドから 聞こえて来た

街路樹の 鳥たちの あいさつ



轟音ベルトのハイウェイの帯から ・

遠い羽の バス が 降り立った

旅人は 帽子と襟巻きに首をすくめ

突っ込んだポケットから 手を出し

バスを掴み 昇ろう と した 時



ハイウェイ音 は 止んだ



森の中心から 叫ぶような 鳥の声 が ・



旅人の 心の目に セラーノ通りの町並みが・

バスの取っ手を握った 旅人は 昇ることを

止めて しまった



しばらくの 時間の あいだ



まるで 見えない 愛のカーテンに囲まれている よう に

よろこびの 深呼吸 で  ひとつ 肩が 揺れ た



バスの車掌 と マナ が

セラーノ通り(Serrano Street)  は

陸橋を越えて  ハイウェイ向こうの 地下へ・・

と にっこり と 微笑んだ



バスストップ

こちらは 



エアポート へ

遠い 彼方 が 少し覗いている

               

裸心全通(RasinToru)



人気ブログランキングへ

人気ブログランキングへ