詩集 裸心全通(らしんとおる):羅針全通:Rasin Toru  

現在、羅針全通(らしんとおる)となりました。「愛のある詩」を、「愛の詩」を創作しています。

詩 : 愛の詩 「あいのうた」 ( The Rasin Poems 抜粋 ) 裸心全通(Rasin Toru)

2012-06-29 19:21:30 | 
「見つめる愛」 愛の詩 



その子は 人が痛いのは いやだった

その子は 人が痛いのが 見ていられなかった

その子は いつも 何とか しなくちゃ と

独り言を いいながら この リアカー を 押している

その子は 今日も 暑い 炎天下 靴が 壊れて 裸足なんだ

熱いけど   もっと 大変な みんなの ことを 考えて 

歯 と 歯 の 間に つよく両唇を 切れるように ぎゅーっと 押し込んでいる

肩までもある リアカー を ひとりで  

喉が渇いたとも  誰にも 言わず   しっかりと 掴み  下を向き

家族の 無事を 念じている   こんなに 小さいのに 笑うこともなく

ただ ひたすらに   気を抜かず

家族の  無事を    念じて いるんだよ


木陰で 休憩を して

石ころを  足の親指で はさんで いるとき  

石の 隙間から ビー玉 が 一個 でてきた


かがみ込んでいる

今日 はじめて 白い 歯を  見せたよ


きっと 昔 お友達と 遊んだ ことを

思い出したんだね


夕暮れの 空から 


    まってろ よ ぼうや



と  しっかり   その ぼくを 見つめて いるよ
                    

裸心全通(Rasin Toru)


どうもありがとうございます

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