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SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

戦国・江戸時代 武将 甲冑・刀剣・茶道具 博物館・美術館・城・茶室などを巡る拝見記。その他の雑記もあり。

1604・05 京都美術・博物館巡り

2016-05-31 | 探訪
今回は京都。最初は
029
京都国立博物館
禅ー心をかたちにー
027
武田信虎像 武田信廉筆
山梨・大泉寺蔵。信虎の子で信玄の弟、逍遥軒を称した信廉が描いた。
伊達政宗倚像 
宮城・瑞巌寺蔵。朝鮮出兵時の姿を写したとされる等身大の木像。
江月宗玩像
龍光院蔵。寛永十五年(一六三八)作
沢庵宗彭像
聚光院蔵。武野紹鷗の孫武野安斎の求めで写された。
高麗青磁陽刻双鶴文花生 銘「玉室」 
元は籐製の枕であったものを小堀遠州が花入に見立た。銘は大徳寺の玉室宗珀が所持した事による。
玳玻天目
箱書は金森宗和。加賀前田家伝来。

以前より拝見したかった武田信虎像が思わぬ所で観れました。他にも武将像が多く展示されていました。

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古田織部美術館
茶の湯三宗匠―利休・織部・遠州―
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竹輪無二重切花入 銘「横雲」 小堀遠州造
連歌師 宗祇 和歌賛 小堀遠州筆
菱形の色紙に遠州が宗祇の和歌を書く。後部には狩野典信が宗祇像を描く。
備前肩衝茶入 銘「卯花」
小堀遠州所持、紀州徳川家伝来。
共筒茶杓 虫喰 千利休作
節に虫喰あり。
竹茶杓 古田織部作
武者小路千家直斎宗守筒書。

新館最初の展示。以前の場所と比べても狭い感じです。
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北村美術館
春季茶道具取合展「春を惜しむ」
kitamura16s
石溪心月墨蹟 無象静照宛
遠州蔵帳所載。江月宗玩の極状によれば、小出大隅守(三尹)所持の墨蹟を江月の兄・津田宗凡が持ち込み江月が真筆であると鑑定している。
共筒茶杓 権左衛門 小堀遠州作
黒楽茶碗 銘 東 本阿弥光悦作

瀬戸金華山窯茶入「広澤」
中興名物。広澤手の本歌。小堀遠州の銘名で胴の釉景を広沢の池に映る月に喩えている。
伝来は小堀遠州-松平備前守-土屋相模守政直-朽木近江守昌綱-姫路酒井家
広澤茶入の文 松平不昧筆
不昧の妹婿・福知山藩主朽木竜橋(昌綱)宛。広澤茶入の入手を考えていた不昧だったが手持ちの金が無く入手が出来なかった事は「銭たらずの文」(湯木美術館蔵)に記されている。朽木竜橋はその隙にこの茶入を入手してしまう。この書状はその事を知った不昧が出した書状で、余程悔しかったのか恨みがましい事を書いている。

遠州中心の展示。なかなか豪華でした。

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野村美術館
書を愛でる  茶の湯の掛物
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沢庵宗彭筆 夢語
寛永元年(1624)筆
宗彭妙超筆 白雲偈頌
玉室宗珀の添状には織部好みの表具であると伝える。田安徳川家伝来
赤楽平茶碗 銘 敷島 楽道入作
詩歌巻 松花堂昭乗筆

紀州徳川家伝来
「放」一字 玉舟宗播筆
片桐石州所持 

墨蹟と仮名の書がどどっと有りました。 

1604・05 東京美術館巡り その2

2016-05-26 | 探訪
前回の続き
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江戸東京博物館
真田丸
110
真田信繁所用 頭形兜
関ヶ原合戦の後に配流となった真田昌幸・信繁が身を寄せた蓮華定院蔵。
矢沢頼幸所用 脇差 無銘 伝為継
南北朝時代の作。第一次上田合戦で使用したとされる。 
矢沢頼綱所用 鳥居紋 旗指物
矢沢家は真田家同様に六連銭の家紋であるが、鳥居紋も使用した。旗指物以外にも馬印頭にも鳥居が使われている。
真田信之所用  朱漆塗彫漆屈輪香合
真田信之の隠居所で後に菩提寺となる大鋒寺に伝わった。
小松姫所用  笛作りの懐剣 
外見を笛の形に似せた仕込み鞘となっている。小松姫の菩提寺である大英寺蔵。

次ぎは
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東京国立博物館
平成28年 新指定 国宝・重要文化財
黒韋威胴丸 兜、大袖付
春日大社蔵
黒楽茶碗 銘 青山  道入作
樂美術館蔵

その他展示では
008
園城寺霰釜
松平不昧所持
011-2
竹茶杓 古田織部作
031-2
黒楽茶碗 銘 末広  常慶作

更に
035
出光美術館
美の祝典Ⅰ ―やまと絵の四季
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佐竹本三十六歌仙絵「柿本人麿」
佐竹本三十六歌仙絵「僧正遍照」
かつて上下二巻であり、その第一巻の巻頭であった柿本人麿。僧正遍照は第二巻。元の持ち主が異なる為表具が違うのも見所か。
西行物語絵巻 第一巻 画/俵屋宗達 詞書/烏丸光広
寛永7年(1630)作
伴大納言絵巻 上巻

開館50周年記念なので気合の入った内容でした。佐竹三十六歌仙絵が2幅あるのも凄いですねぇ。 

1604・05 東京美術館巡り その1

2016-05-22 | 探訪
東京の美術館を巡りました。最初は

055
東京富士美術館
019
ザ★刀剣 ─ 千年の匠の技と美
045
朱漆塗鉄縦矧桶側二枚胴具足
031
短刀 無銘 主水正正清
島津斉彬の指料
028
新田義貞書状
022
草花図下絵和漢朗詠集漢詩 書:本阿弥光悦 下絵:宗達派
051-2
伊達政宗消息
十一月廿九日付、細川三斎宛。
054
古田織部消息
六月十四日付、戸田左門宛。

お次は
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永青文庫
千利休と武将茶人 -茶入を中心に
002
茶杓 銘 ゆがみ 千利休作 
茶杓 銘 靏 細川幽斎作
茶杓 舟伊与 細川三斎作

船越伊予守の追筒。他に三斎茶杓は「けつりそこなひ」「くろつる写」と3点の展示。
茶杓 銘 さかひ 古田織部作  
茶杓 銘 安禅寺 小堀遠州作

 
永青文庫の茶道具大集合の巻でした。

004
センチュリーミュージアム
手紙-書式と個性-
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消息 牡丹花肖柏筆
肖柏が摂津国池田の夢庵にて編んだ秀歌撰「閑居抄」を与四郎なる人物に贈った際の添文。
消息 千利休筆
三月十八日付。京の餅屋・川端道喜宛。
道喜に貸していた橋立の壺を受け取りに遣わした事が記されている。橋立の壺は利休所持の品で、秀吉が所望したが利休は最期まで譲らなかった事で知られる。
書状 伊丹屋宗不筆
十月廿日付、宛名不詳。上田宗箇の上洛を告げ、宗不自らも上洛し古田織部の茶事を所望する内容。

この他、三条西実隆・小野お通・小堀遠州・安楽庵策伝など様々な書状を拝見出来ました。

060
松濤美術館
頴川美術館の名品
前・後期拝見
058
肩衝茶入 銘 勢高
大名物。伝来は住吉屋(山岡)宗無・信長・秀吉・芝山堅物・古田織部・柳営御物
赤楽茶碗 銘 無一物 長次郎作
松平不昧所持
黒楽茶碗 銘 水翁 本阿弥光悦作
竹茶杓 後西院作
無準師範墨跡「淋汗」
鴨図 俵屋宗達筆
群鶴図 光琳款
三保松原図 伝 能阿弥筆
布袋・獅子・猫図 狩野探幽筆
蘆葉達磨図 宮本二天(武蔵)筆


兵庫にある頴川美術館には一度伺いましたが、展示スペースはあまり大きくなかったので、今回これだけのの量を拝見できて満足です。 

1604 山梨県立博物館 武田二十四将

2016-05-17 | 探訪
山梨県にやって来ました
018
武田信玄像
005
山梨県立博物館
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特別展「武田二十四将」
期間:3月19日(土)~5月23日(月)
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朱札紅糸素懸威胴丸
美和神社蔵。胴は伊予札を紅糸で素懸に威している。
武田信玄元服の鎧とも長子・義信所用とされているが、最近では武田氏滅亡後甲斐に入った織田家臣関連の鎧との説もある。
山本勘助像
頭に頭巾を被り鎧の上に袈裟を付け、右手に采配を持ち左目を閉じた隻眼の姿。
「軍師」勘助を表現している。
刀 銘 濃州関住兼重二十八歳ニ而造之山本勘助指刀二腰之内
美濃国関の刀工兼重の作。勘助所用二腰の内の一つだが、勘助が実際に用いたものか、それを模したものかは不明。

お次は
010
武田神社
012
高坂昌信所用 紺糸威具足
大久保長安所用 萌黄威具足
信玄公軍扇 
信玄直筆とされる「祝聖」と題した詩が記される

武田家関連の展示を沢山観れました。 

1603 東京国立博物館

2016-05-15 | 探訪
100
小堀遠州書状
廿五日付。平勘解由なる人物に珍しい籠を送ると伝える内容。
110
尾長鳥図  狩野探幽筆
寛文十年(1670)探幽晩年の作品。
112
長恨歌  松花堂昭乗筆
慶長十九年81614)秋、近衛信尋の命により書した。
116
龍虎二大字  後陽成天皇筆
119
柿本人麿自画賛  近衛信尹筆
123
古田織部書状
二月廿九日付。「宰相(毛利秀元?)」に近況を伝えている。
128
詠草  烏丸光広筆
寛永十一年(1634)正月に詠まれた。晩年の作で完成された筆致が観られる。
131
本阿弥光悦書状
十三日付、山久老宛。茶屋四郎次郎への返書を届けてもられるよう依頼した内容。
134
俵屋宗達書状
廿五日付、快庵宛。醍醐の蒸筍を貰った礼状。光悦流の影響がうかがえるとされる。

桃山~江戸前期の能書を多く拝見できました。 

1603 真田宝物館 戦国の絆 プロローグ

2016-05-13 | 探訪
021
長野は松代にやって来ました
023
真田宝物館
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戦国の絆 プロローグー信濃の武士の関ヶ原、大坂の陣
期間:1月17日(日)~4月4日(月)
伝真田信繁所用 刀
刃長74cm直刃仕立。南北朝時代山城の刀工であった信国の作とされる。
真田弁(信繁)書状 
天正13年(1585)六月二十八日付、諏訪久三宛。
現存する最古の信繁書状。
松平忠輝所用 一節切
貞松院蔵。「乃可勢」の銘を持つ。信長、秀吉、家康と伝わった。
小笠原秀政具足
小笠原家の菩提寺である廣澤寺に伝わる。兜は黒漆塗の烏帽子形で前部分が鉢巻形となっている。
胴は二枚胴で鼻紙袋が付く。

1年間の長丁場で展示替も多い特別展。いつもは所蔵品の展示が基本ですが、今回は他所から借りてきた物も多く気合が入っています。

1602・03 刀剣からの真田幸村 再び・・・

2016-05-11 | 探訪
2月と3月(の前半)
最初は三重
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パラミタミュージアム
桑名・諸戸家コレクション 茶道具にみる日本の美
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・青磁蕪無花入
大名物。伝来は武野紹鷗、大文字屋(疋田家)、信長、秀吉、徳川家。
・古銅下蕪花入
松花堂昭乗所持
・天明大霰釜
利休・津田宗及所持
・茶杓 銘 鼓の瀧 小堀遠州作
狩野探幽に贈られた。

三重にもなかなか興味深いコレクションがある事を知りました。

次ぎは京都
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北野天満宮 宝物殿
学問の神・驚きの宝刀展
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・太刀 銘安綱(鬼切)
源氏重代の刀で「髭切」等など複数の別名を持つ
0042
・太刀 国広
慶長十二年(1607)豊臣秀頼が奉納した

携帯・スマホなら撮影OKでした。

次ぎは大阪
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大阪城天守閣
真田幸村をめぐる人々
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・真田幸村所用 鉄二枚胴具足
・真田信幸所用 昇梯子文革包二枚胴具足

上は3階の展示、4階では
「天下統一の時代」を生きた人々-僧侶・公家・侍女など-
・本阿弥光悦書状
十二月廿一日付、板倉勝重宛
・渡唐天神像 近衛信尹筆
慶長十五年の作
・松花堂昭乗書状
九月廿八日付。久保権大輔(長闇堂)宛
交遊関係のあった小堀遠州や江月宗玩の名が登場する。

大河ドラマに関連して真田関連の展示。 

1601 刀剣からの真田幸村

2016-05-08 | 探訪
ダイジェストですが1月
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京都国立博物館
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特集陳列「刀剣を楽しむ」
・太刀‐銘 忠(名物膝丸・薄緑)
源氏重代の宝刀
・太刀‐銘 前国則宗(名物二ツ銘則宗)
足利尊氏所持で足利将軍家の宝刀
・刀‐銘吉行
坂本龍馬所用 

今注目の刀剣展だったので行列が出来ていました。

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大丸心斎橋店
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真田幸村の至宝展
・南蛮胴具足
・金剛兵衛源盛高作「刀身」
・槍穂先 近江国則廣作

真田幸村所用

大河ドラマもスタートし真田幸村関連の展示が増えるかと思いますが、これが第一弾。
展示数は少なかったですが仙台真田家伝来の貴重品を見れました。

054
福岡市博物館
黒田家名宝展示
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大身槍 名物「日本号」
福島正則・母里太兵衛所持
032
圧切長谷部
国宝。織田信長・黒田如水所持

撮影可能になり出掛けましたが、こちらも刀剣ゲームの影響で行列でした。

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福岡市美術館
茶道具と包裂
・黒楽茶碗 銘「次郎坊」 長次郎作
利休、千宗旦所持
・一休宗純墨蹟(七言絶句)
松平家(周防守妙閑公)伝来
・芦葉達磨図  伝・因陀羅筆 
浅野家伝来 

ようやく次郎坊が拝見出来ました。宗易形の典型的な楽茶碗でした。
 

1512 如庵

2016-05-05 | 探訪

033
再開再開
かなり間が空いてしまいました。再開しますが当分はダイジェストで。
最初は
026
国宝茶室「如庵」と「旧正伝院書院」襖絵特別見学会に参加しました
018
内部は二畳半台目で「鱗板」「有楽窓」や暦を使った腰張等に織田有楽の工夫がみられます。
国宝茶室で唯一内部に入ることが出来大変感動しました。
お庭も見所満載で、またいつか訪れたい場所となりました。